至極の一問

社会の見方が変わる!?堀川人文社会の深イイ話

01a186fd411554b5900c22873c7664e7_s

普通の社会の入試問題とは一味違う、堀川高校探究科の人文社会。
単に一問一答や、問題集をこなして「知識」をたくわえただけでは、高得点はもちろんのこと合格点も望めない。
それくらい、堀川の人文社会は「知識」だけではなく「考え方」を問うているのだ。

さて、そんな「考え方」を問う問題を紹介しよう。

問題(一部表現を変えています)

「源氏物語」が書かれた時代とは異なり、13世紀以降、祭りの規模はかなり縮小されたと考えられている。この理由を、具体的な戦乱の名称を挙げながら、以下の語句を必ず用いて40字以内で答えなさい。(句読点も字数に含む。)

指定語句【 税 収 】

まずは、「知識」で片付くところをやっていこう。
①「源氏物語」が書かれた時代⇒「平安時代」
②13世紀以降⇒「鎌倉時代」(※1192年に源頼朝が征夷大将軍に任命、1221年に承久の乱などから考えよう)以降
③具体的な戦乱⇒「応仁の乱」が出る受験生もいるだろうが、応仁の乱は次の問題に出てくる。ここは「鎌倉時代の戦乱」=「承久の乱」。

知識だけで考えて今のところ作れる解答としてはこうなるだろう。

「平安時代とはことなり、鎌倉時代は承久の乱がおこった」

知識で終わるな。ここからが大事

さて、承久の乱はどんな戦乱だったのだろう。
教科書にはこう書いてある。

「京都で院政を行っていた後鳥羽上皇は、1221(承久3)年、幕府をたおそうとして兵をあげましたが、北条氏に率いられた幕府の大軍に敗れ、隠岐(島根県)にながされました。これを承久の乱といいます。」

ここまでなら、堀川を受けようとする受験生ならわかるだろう。
ただし、この問題で分かっておくべき知識は次の記述だ。

「乱後、幕府は、上皇方の荘園などに新たな地頭をおき、京都には六波羅探題をおいて、・・・」

つまり、上皇がもっていた荘園(=収入源)を幕府にとられてしまったのだ。
平安時代の朝廷(天皇)の収入源は「荘園」からのお米(=税)である(これは奈良時代でいうところの「租」に近い)。
このとき、地方の荘園を管理したのは「国司」と呼ばれることもおさえておこう。
鎌倉時代、源頼朝は「地頭」を任命した。地頭は、簡単に言えば国司の代わりである。

ということは、
承久の乱により朝廷が敗れる
     ↓
朝廷は荘園を幕府に奪われる
     ↓
   税収が減った

となる。
こうして、合格レベルの解答の完成である。

「承久の乱で朝廷が敗れ、荘園が幕府に奪われたことによって、朝廷の税収が減ったから。」(40字)

「政治」と「お金」

承久の乱といえば、後鳥羽上皇や六波羅探題などの知識は覚えているだろう。
しかし、税収という経済的要素は政治には必ず必要なものである。
歴史の勉強をするときには、「政治」と「経済=だれがお金をもっているか、どうやって得るか」をセットで勉強してみよう。

Pocket

カテゴリー:至極の一問

最新情報

ここからが本番の受検勉強
後悔しないために、今すぐ正しい対策を

27869793413_4fa3ba64a9_o
当記事は、京都にある「堀川・西京・嵯峨野・桃山高校」専門学科入試専門塾のリングアカデミー講師陣が執筆しています。

堀川高校探究科、西京高校エンタープライジング科、嵯峨野こすもす科、桃山自然科学科の受検を考えている皆様へ
リングアカデミーは「専門学科対策用の特別授業」を実施します。
各回申込式のため自分の苦手に合わせた受講が可能です。また、現在通われている塾との併用も可能です。
少しでも興味を持たれましたら、お気軽にご参加いただければ幸いです。
※直前のご連絡でも問題ございません。
リングアカデミーHP

LINE

LINE@のアカウントと友達になれば、まなべーと記事の更新情報をいち早く受け取ることができます。

PCから登録

スマホ・タブレットから登録