学習コラム

【前編】時事問題攻略!オリンピック経済効果のカラクリ

東京オリンピック、得するの?損するの?

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2020年の東京オリンピック開催に向け、テレビや新聞では連日オリンピック関連の報道がなされています。

時事問題でも必須のネタです。

そんな中、建設計画の見直しだとか、予算をオーバーしているだとか、 特にお金の面で、大丈夫なの…?と思うようなニュースも多々ありますよね… 実際、オリンピックの経済効果はいかがなものなのでしょう?

経済学者の中でもオリンピックが経済にプラスをもたらすかマイナスをもたらすかで意見は分かれています。

しかし、東京オリンピックをひかえた今、 「オリンピックは素晴らしい経済効果をもたらす」 と信じたいですよね…!!

ということで今回はオリンピックが経済にプラスをもたらすという立場に立ち、「どのようにしてオリンピックが開催国に経済効果をもたらすのか」の仕組みについてまとめてみました。時事問題で出てきても、これが説明できれば完璧です!

東京オリンピックを取り上げてわかりやすく解説します。

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要因はこれだ!

まず、経済効果をもたらす要因を4つに分けることができます。

①外国人訪問客
②建設投資
③輸出の増加
④オリンピックサイクル

これら一つ一つを追ってみましょう。

①オリンピック時の外国人訪問客は約2倍の金を使う

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もちろんですが、東京でオリンピックが開催されるとなると、その観戦のために多くの人が世界中から訪れますよね。

その人達は日本で泊まり、日本でごはんを食べ、日本で買い物をするわけですから、日本でたくさんお金を使ってくれることになりますね。

IOC(国際オリンピック委員会)の調査は、オリンピック観戦のために訪れる訪問客は、一般の観光客に比べて約2倍のお金を使うというデータを示しています。

これは滞在日数が長いからではなく、「オリンピック観戦のための訪問客は短い期間でたくさんのお金を使う傾向にある」ことが理由なのだそうです。 母国の勝利を願って気が大きくなるのでしょうか…

そしてさらに、オリンピック開催後も開催地としての価値を保つことができれば、引き続き外国から観光客を呼べるわけです。

②建設投資で雇用を増やすと、消費も増える

建設投資とは要するに 「建設のために大きなお金を使う」 ということなのですが、なぜこれが経済にプラスの影響を与えるのでしょう?

資材が売れる、建設業者が儲かる、などの原因が考えられますね。 そしてその中でも大きいのは ズバリ、「雇用を生む」ことです。 言い換えれば、「働いていない人を減らす」ということです。

過去の例を見てみましょう。

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2012年に開かれたロンドンオリンピックでは、オリンピック施設関係で働いた人々のうち、約10パーセントはそれまで仕事を持っていない人々でした。 仕事を持たない人が仕事を持つようになり、お金を稼ぐようになれば、その分その人達は自分たちのお金を使うようになる、という流れができますね。

ただし、ニュースでも度々言われているように、東京オリンピックの会場建設にかかる費用があまりにも膨大であると指摘され、問題になっているわけです。

よって重要とされるのは、

建設予定の建物はオリンピックが終わってからも意味あるものなのか?

ニュースでも言われるように、これにYESと答えられるときその影響を「レガシー」と呼びます。(※legacy=遺産)

この建設投資は主に

・オリンピック競技場、選手村などの施設

・宿泊施設(その他ホテルなど)

・交通インフラ(駅や地下鉄など)

・都市再開発

を含みます。

【発展】オリンピックと都市再開発

「オリンピック開催地を、その国の中でも廃れてきている地域に設定することで、町を再び活性化させるチャンスとする」 という取り組みがあります。

バルセロナオリンピックとロンドンオリンピックがその代表例です。

バルセロナでは旧市街地と呼ばれる歴史的にも古い街を開催地として設定して、新たに道路を整備し直し、博物館や劇場を建設しました。

それを切り札に、今やバルセロナは新旧の良さが共存する人気の文化観光地となっています。

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そしてロンドン。ロンドンは従来、「インナーシティ問題」(※高校地理で習います)と呼ばれる都市問題を抱えていました。

これはロンドンという一つの都市の中で、東部と西部で経済格差があったことを示します。 西部は、バッキンガム宮殿や大英博物館など世界中から多くの観光客が訪れる地域です。

一方、東部は工場が建てられ、労働者の街となり、貧しい人々が住み着いていました。 そこで、この東西格差を解決すべく、イギリス政府はロンドンオリンピックの拠点を東部に指定し、再開発のきっかけとしたわけです。

結局どうなったのか?

オリンピック後、選手村は居住建物として、またオリンピックメディアセンターは「Here East」と呼ばれる科学技術の中心地と生まれ変わりました。

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まさに、先ほど説明した「レガシー」になっているわけです。

 

後編はこちら

 

【画像参考ページ】
・http://newsphere.jp/business/20131024-1/
・http://kazu88312.blog.so-net.ne.jp/2012-08-13
・http://washimo-web.jp/Trip/Barcelona02/barcelona02.htm
・http://uk.businessinsider.com/here-east-is-becoming-one-of-europes-largest-technology-hubs-2016-7

 

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