学習コラム

3分でまるごと理解!
~中学生が知っておくべき、トランプ大統領と日本のこれから編~

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「アメリカファースト」でトランプ氏を理解する

アメリカ大統領選でトランプ氏が次の大統領になることが決まり、世界では驚きの声とざわめきが起こっています。

正直な話、日本でもその過激な言葉や偏った考えゆえに、トランプさんは嫌われ者。 そうは言っても、来年1月からはトランプ大統領と、日本はうまくやっていかなきゃいけないわけです。

 

で、日本はどうなるの…?

 

トランプさんの目指すは「アメリカファースト」。アメリカ第一主義。 これが彼の行動の根本になっていると覚えていてください。

やっぱり「今までのアメリカとは違った」方向に向かっています。 そうすると、日本がどのように影響を受けるかについて中学生であれ、少なくとも考えておく必要がありそうです。

 

トランプさんが大統領になるのは2017年の1月20日。 「あんな過激なこと言ってたけど、実際そんなことなかった!」ってホッとすることはあり得なくもないですし、そうなればよいなと筆者も考えます。

しかし、今考えられる、”日本が受けるトランプ大統領就任の影響”について、中学生でも知っておくべきことをこの記事でカンタンに理解しちゃいましょう。

①経済

②安全保障

という2つの観点から、日本への影響を考えることにします。

 

①経済

協力して景気良くしよう!の、真逆を行く

トランプさんは「TPPの脱退」を主張している、と聞いたことがあるでしょうか?

そもそもTPPとは

至極カンタンに言いますと、 「輸入、輸出にかかる手間賃をめちゃめちゃ安くして(もしくはなくして)、もっと貿易しよう!」 という取り組みです。

すごくイイ感じがしますが、何事にもメリットとデメリットはありますよね。

メリットとして大きいのは輸出額が増えその分お金が入ってくることです。 例えば、日本ではアメリカ産の牛肉がもっと売れるようになる一方、アメリカでも日本車がもっと売れるようになります。これにはアメリカも日本もうれしいはずですよね。一方で…

トランプさんの主張

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「日本がアメリカ産の牛肉に38%の関税をかけているのだから、アメリカで販売する日本の自動車に38%の関税をかける!」

「関税」というのが先ほど言った「輸出入にかかる手間賃」です 。TPPの流れと全く逆だとわかりますね。 「お互い手間賃下げよう」がTPPであり、「お前が高いならこっちも上げてやろう」がトランプさんです。

トランプさんの言ったことがそのまま現実になると、「アメリカでは日本車があまり売れなくなる。一方日本でもアメリカ産の牛肉がもっと売れるようになることはない」となります。

2016年現在のアメリカ大統領である、オバマさんはTPP参加を示していて、要するに、他国との経済連携を進める動きをとっていました

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が、しかし、なぜトランプさんはこれに反対したと思いますか?

答えはやっぱりここから導き出されます。「アメリカファースト」です。

TPPに参加すると輸入が増える。これはアメリカのものづくりを衰退させると主張。

「アメリカの雇用を回復させる最初のステップとしてTPP脱退を挙げた」ってわけです。 アメリカ国内の雇用を最優先しているのですね。

結論:日本が受ける影響~経済~

日本ではこのTPPについて与党が強行採決した(反対がありながらも安倍さん中心の与党が無理やりOKしちゃった)ばかりです。 安倍さんとしては困ったもんだというところでしょう…。

TPPは安倍政権の成長戦略の一つとして位置づけられていたので、成長戦略の見直しをしなきゃいけないことになるかもしれません。

例えば、日本国内における農業改革は、ほんとのところTPPの合意を前提としていたため、もしTPPがナシになったら、農業改革の進展が遅れることになるかもしれません。

また日本からの工業製品の輸出がこれまで期待していたほど伸びないと考えられます。

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②安全保障

私たちは武器を持つことになる?

次は安全保障について。

「アメリカは世界の警察官ではない!」

トランプさんは度々選挙演説でそう主張しました。

アメリカといえば、世界各国に米軍基地を広げて治安維持の役割を果たしており、まさに「世界の警察官」と言ってもよい存在です。

しかし、そこに苦言を呈するのがトランプ氏。

何度も言いますが、彼の目標は「アメリカファースト」。 ほかの国を守るためのカネなんか減らしちまえ!といった具合です。 トランプさんの言葉を見てみましょう。

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「我が国が提供する多大な安全保障のため、日本などの国々にはさらなる負担を要請する」

これを理解するには、日米の「安全保障体制」を確認しておく必要があります。

そもそも安全保障とは

ものすごくカンタンにポイントをおさえると

・日本は戦後「平和主義」をとり「戦争を放棄」しているため、もしどこからか攻められたとしても武器をもって戦うことができない

・その時のために、日本にアメリカの軍をいさせて何かあったときには助けてね、という約束をしている

・そのお返しとして日本はお金を払っている

安全保障

これについて、トランプさんは

・日本が払っているカネは足りぬ!

・そもそもお金を払っているとはいえ、アメリカで何か起こっても日本は助けに来なくていいよ~なんて仕組みはおかしいのじゃ!

というわけですね。 ところが実際のところ、日本が払っているお金が足りない、なんてほど日本はケチではなく、むしろ膨大なお金を払っているのです。

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日本が在日アメリカ軍のために払っているお金はなんと9465億円。

他の国と比較してみると、負担している割合は日本が74.5%、韓国が40%、ドイツが32.6%ですから、日本が断トツであることが分かります。(米国防総省のデータより)

そこで、世間ではこの事実を指摘して、「トランプさんは無知だなあ、日本はこんなにお金払ってることを知らないんだ。これをちゃんと知ってもらえれば仲良くやっていけるよ」 という人もいるようですが、果たしてそんなにノーテンキなこと言っていられるのでしょうか?

確かに、2017年1月20日に大統領に就任してから、具体的に政策が分かるのはその年の春。 そのころ実際にどのような政策を具体的にとっていくか、というのはまだわかりません。

とはいえ、選挙の時点で主張していたことと正反対の行動をとったところで、トランプさん的には支持者の期待を裏切るだけ。そんなことをしてまで、急に日本の事情を広く受け止め、その結果日本に有利なように進む、なんてことは考えにくいのではないでしょうか。

繰り返しますが、目指すは「アメリカファースト」なわけです

結論:日本が受ける影響~安全保障~

日本の防衛関係費などの負担が増えることになるかもしれません。

さらに、アメリカがアジアに対しての関わりを薄め、結果、日本周辺で抱えている領土問題などのリスクが高くなる可能性があります。

あくまで、日本は日本国憲法において「平和主義」をとっているので、誰も、戦争をしようよという動きを積極的にとるとは思われません。

しかし可能性として 戦後からずっと続いた安全保障体制が無くなるかもしれない 。そうすると、アメリカに頼らず自分たちで国を守らなくてはならない。つまり、自分たちが武器を持って戦わなければならない ということも考えられるようになるわけです。

まとめ

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今まで、世界のリーダーとして大きな役割を果たしてきたアメリカ。

トランプ当選で見えてくるのはアメリカ国民の「アメリカファースト」支持。

「世界での威厳の前に、我々アメリカ国民を」。そういったアメリカ国民の現実的な願いが表れているといえるのではないでしょうか。

 

【参照】
【米大統領選】トランプ氏「TPPを脱退する」,産経ニュース
けいざい早わかり:トランプ大統領誕生と世界・日本経済への影響,The Huffington post 
「トランプ大統領誕生」で日本のメリットは何か?,newsweek日本版 
【画像参照ページ】
http://blog.livedoor.jp/kaigainoomaera/archives/45614383.html
http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51911528.html
http://www.chicagotribune.com/news/opinion/commentary/ct-donald-trump-supporters-racist-deplorables-respect-20160919-story.html
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