学校情報/入試情報

2017年入試講評・分析ー堀川高校探究科

堀川高校探究科、今年は科目ごとに、易しくなったり、難しくなったりと、難易度にばらつきがありました。そんな変化のある堀川入試に有効な対策とは?

専門学科対策専門塾‘リングアカデミー’講師が、分析しつくした今年の入試をわかりやすく解説!

敵を知れば、ゴールも見えてくる!

英語

難問奇問の大嵐!

今年の堀川は難しい。大問の形式に変化はなく、長文問題二題と英作文一題でした。しかし、各大問中の問題の難易度が高いものが目立ったため、全体としても難化の傾向を示したと考えられます。

問題文は易しく、設問が難しい

大問1では、「人間の脳の働き」の論説文についての問題でした。人間の脳の働き及び記憶の曖昧さ、日常生活の中でも具体的に考えやすそうなテーマであり、内容としては取り掛かりやすかったのではないでしょうか? 難しさの原因は設問の方にあります。例えば、(2)の問題では本文中で述べられたある事象についての具体例を選択する必要があるが、本文の詳細まで読み込めていないと正確に解くことが難しかったです。こういった高い処理能力を求められた問題群であったため、普段からスピードに課題のあった受検生はかなり難しく感じたのではないかと思います。

大問2では、「発展途上国で、眼の治療に尽くす医者」の物語文についての出題でした。(9)での不要な一文を取り除く問題など変わった問題もありましたが、大きな傾向の変化はなく、安定して難しい、と言った印象です。

 

必要な対策

堀川の英語は正確無比さではなく、圧倒的なスピード力を求められています。本文の長さや難しさ、設問の処理過程の多さなど、大問内でこなすべきことが本当に多いです。PerfectよりBetterの精神で、日ごろから難易度の高い問題を時間制限内で、解ききることができるように訓練することが非常に大事になってきます。

 

数学

傾向が大きく変わった !?

得点源のはずの“二次関数”がなくなった。

証明問題が出題された。しかも穴埋め、選択肢つき。

どんな問題が出るのだろうかと意気込んで問題を見た受検生は衝撃を受けたことでしょう。 見たことないような問題設定の難しい問題が毎年、出題されるもののここまで大きく傾向が変わるとは思いもしませんでした。 さすが堀川数学。

しかし、ここもまたおもしろいのは、難易度自体はとても易しくなりました。(昨年度の問題が合格者平均3割程度と難しすぎたのもありますが…) 慣れない問題に動揺せず、冷静に問題の意味をわかりやすく解釈できた人は高得点が取れたはずです! 大問4の証明問題などは、実は超簡単で満点を狙える問題でした。

必要な対策

堀川数学で合格点を取るために必要な対策は、「基礎を完璧にすること」です。

当たり前すぎると思ったかもしれませんが、今年度の入試で基礎の重要性を再認識させられました。

例えば大問4の証明問題は、教科書にも載っているような「円周角の定理の逆の証明」です。 また、見慣れない問題も、基礎事項の意味まで完璧に理解していれば、ちょっと応用させることで解けます。

改めて、学校で習う内容に関して、表面上だけの理解で簡単な問題が解けるだけで満足せず、その問題の意味まで深く理解することを努めましょう。一つ一つの問題を大切にする姿勢が必要ですね。

国語

記述量増大!!しかし問題は易化

毎年、他の専門学科国語と比べても非常に記述問題の量が多い堀川ですが、今年はこれまでに輪をかけて記述が増えました。昨年の2016年度入試の総記述量が440文字、その前の2015年が415文字と、だいたい400字オーバーを基準として推移してきましたが、今年の総記述量は600文字。 しかし、この大幅な記述量の増加と反比例して、設問の難度自体は比較的易化したといえるでしょう。

大問1の現代文分野は、例年同様、随筆文からの出題でした。主張の流れや文章の構造はわかりやすい文章でしたが、文中の具体的な記述を適切に抽象化するという能力が求められる問題でした。

大問2の古文分野は『きのふはけふの物語』からの出題で、文章の難易度自体は昨年に続き易化傾向が見られました。しかし、記述問題の設問は非常に難度が高く、深い読解力と思考力が試される問題が出題されました。

必要な対策

堀川国語の現代文と古文に共通して求められる力は、「具体の抽象化」です。

随筆文の記述では、文中で筆者が長々と説明している部分をコンパクトに端的な主張に書き換えて記述しなければなりません。また、古文分野においても、ひとつの話を通して結局何がポイントでどういう話だったのか、まとめる能力が問われます。 対策方法としては、まずはしっかりと基礎的な演習を積むこと。中難度の文章で、抜き出しレベルの記述問題をしっかりとこなしながらステップアップしていきたいところです。

理科

昨年同様、異色の堀川自然科学!40分で大問は1つだけ?

一昨年度までは、大問が2つあった堀川自然科学ですが、昨年度より2年連続で、大問が1つとなっているのが、近年の大きな特徴です。

しかし、出題分野は1つではなく、昨年度は「エネルギー」、今年度は「体脂肪率」という1つのテーマに関して、様々な分野から切り込むような問題構造となっています。昨年度は生物・化学・物理分野からの出題、今年度は物理・化学分野からの出題でしたが、いずれも先ほど述べたような問題構造になっており、基礎的な知識をそのまま問うような設問は多くありません。

最も特徴的な問題は、問2・6・7・8のように、実験の手法や注意点について自分で考えさせたり、実験結果に対してどう判断するかを問うたりするような問題です。いずれも、典型的な実験を扱っているわけではありませんが、ベースは典型的な問題です。また、近年の傾向として、計算を要する問題が増えているということも注目すべき点でしょう。今年度の問1・4・6・11が該当する問題であり、0から自分で立式するのではなく、問題文に与えられた数式を用いたり、設問の流れにのって立式したりすることで計算させる問題でした。

必要な対策

こういった問題は、定期試験や市販の標準的な問題集などではあまり掲載されておらず、例年、多くの受験生が初めはニガテとしている形式です。

こういった、いかにも高度なレベルを要する堀川自然科学の問題ですが、今後の対策としては「まず基礎を固める」ことをオススメします。ただし、語句を丸暗記するような表層的な知識ではなく、自分で語句をきちんと説明できるぐらい、本質を理解する勉強が必要です。実験に関する問題も、計算問題もそうですが、解き方を覚えるだけでは堀川自然科学には対応できません。今のうちから、「なぜ?」という感覚を大事にし、学校で学んだことについてその原理・原則をきちんと理解できるような勉強を進めていきましょう!

社会

人文・社会科学はやや易化!? 知識系の問題が増加!

過去問を見たことがある人の多くの感想は、「記述問題が多くて、難しい」というものでしょう。その通り、堀川の人文・社会科学の問題は、一言でいえば「記述問題が多く、難易度が高い」という問題です。

一方で、今年の入試問題については、ややその傾向に変化がありました。

記号・語句短答問題が増加し、数十字程度の記述問題が減少しました。必要な解答の数は昨年とほぼ変化はありませんので、実際の試験においては解答用紙をすべて埋めることができた受検生が多かったと予想されます。 過去の問題で言えば、形式的には2014年度・2013年度の問題に似ており、これは2015年・2016年入試が思考力を問う記述問題が多く、合格者平均点が低かったことへの反動ともいえるかもしれません。

また、内容面についても、難問と呼べる問題はさほど多くはなく、記述問題についても、「与えられた資料をどう読みとるかが難しい」問題は減り、難しい問題とそうでない問題の差も明確で解答の上で取捨選択しやすかったこともあり、全体的な難易度としてはやや易化と言えるでしょう。

合格者の平均点も前年と比べて2~3点増加すると予想されます。

必要な対策

来年以降の対策としては、

① 記述問題については過去問を中心に、資料を読みとり、資料からわかることやその原因について考え記述する練習に習熟しておくこと

② 「考える」ための素材となる知識については、定期テストであれば90点以上とれるように、正確に理解しておくこと

以上の2点が重要になるでしょう。

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カテゴリー:学校情報/入試情報

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当記事は、京都にある「堀川・西京・嵯峨野・桃山高校」専門学科入試専門塾のリングアカデミー講師陣が執筆しています。

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