京大生インタビュー

勉強以外が京大にはある、僕が京大経済学部で学んだこと

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「何となく感じていたんです、勉強しても意味ないなって。だからこそ、京大を目指しました。」

京大で何が得られるのか?それを現実的に考え求めた彼の目に映る、京大。

大学は教育機関ではない、そう考えるからこそ彼が「京大経済学部」を目指した理由とは。

大江秀明

神奈川県サレジオ学院高等学校出身。経済学部4回生。野球部やテニスサークルで運動に打ち込む一方、高校時代に、英語弁論大会やアメリカ留学を経験。大学卒業後はコンサルタント会社に就職し、日本経済の礎になることを志す。

ひねくれ者の自分は、京大を選んだ

京大を目指したきっかけは?

人と違う環境に行ってみたかったから、なんです(笑)

僕の出身の神奈川県では、“東大が正義”で、周りは東大、一橋、早稲田を目指す人が多くいましたが、みんなが行かない京大を目指しました。京大志望は僕一人でした。

そう思うようになったきっかけは結構浅はかで、中学2年の時に野球部をやめたんです。それで一つのコミュニティから外れることになって、何かしらの所属が欲しかったんです。“この人やったらこれやろ”っていう所属が。

そこで、周りが部活に打ち込む中、僕はスピーチコンテストやアメリカ留学をするようになって。それをきっかけに「人と違うことやってれば、違う活路というか面白い視点が得られるのかな」って思うようになっていました。

そして大学も人と違う環境に行ってみようかなって思ったんだと思います。

中でも経済学部を目指した理由は?

高1の秋に、京大経済学部の植田教授の話を聞く機会があって。「環境経済学」という、「環境と経済のバランスをどううまくとるか?」ということについて話してくれました。その人の視点が斬新で、刺激的でした。

その時に京大っておもしろいなって思った記憶があります。その時の“経済学”というのが頭に残っていました。

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人と違う選択をするために、京大を選んだ、と。

僕高校時代、ひねくれ者だったなと思います(笑)

京大に行くとか、それ以外にも周りと違うことを求めて、やろうとしていたと思う。

というのも、なんとなく「勉強してても意味ないな」って感じてて。

もっと必要な力が何かしらあるなと思っていました。だから京大が良かったんです

だから京大、と。面白いですね。むしろ京大って勉強するところだというイメージですが?

僕はそうは思っていなくて、教育機関としてではなく、京大という「自分が成長する環境」と捉えていたと思います。

高いレベルに行けば高いレベルの人が集まってる、それは感覚的にわかっていたし、正直に、学歴も求めていました

高校生の当時は整理できてなかってけど、振り返るとそう考えていたと思います。

あとは「自由な学風」とか「自学自習」とか、やっぱりそういうのも自分にフィットしていましたね。

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「強みは“人脈、学歴、図書館”だ」

経済学部について、どういった学部か教えていただけますか?

京大の経済学部は学科に分かれていない上、決められたコースや「これやれよ」という必修がありません。

これってメリットとデメリットがあると思うんですが、デメリットは勉強しろと強制されない分、1,2回生ではあまり勉強しません。

逆にメリットは2,3回生くらいになって社会に目が向いたとき、その時点で本当に興味あることを選択できるってことだと思います。

つまり「興味ないけどこの勉強やらなあかん…」とかはなくて。例えば会計士に興味あると1,2回生で気づいた人は、3回生からそれに関係することだけをやればよい、と。

コースはありますか?

コースに分かれてはいなくて、一応これとこれと…と決められた科目を受けて、かつ成績が優以上であれば、コース認定というのはあります。(理論・歴史コース、政策コース、マネジメントコース、ファイナンス・会計コースがある。)

ゼミも入っても入らなくてもいいし、超自由ですね(笑)

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法学部の授業もとれますよね。自由に授業が選択できる中、どういう観点で選んでいましたか?

法学部の授業もとったことはあります。

僕は理論より、実践的なことに興味があってそれを軸に選んでいましたね。

例えばマクロ経済学という授業では需要曲線とか理論をやるんだけど、そういうのにはあんまり興味なくて。

「具体的に儲けを出すにはどういうことやったらいいか?」っていうことに興味があったんです。

だから元銀行員の方とか、企業の社長、京都市長、電通の人、大手銀行の人なんかが講義に来てくれてその話を聞ける授業は面白かったですね。

以前来てくださった某大企業の社長さんにはM&A(企業の合併や買収のこと)について教えてもらえたんですが、その切り口から社会全体について話してくれて。

現役の社長だから時代に沿った話をしてくれるんです。「この前こういう事件があったけど、あれってこういうことだよね」って解説してくれたり。

そのように、京大経済学部では、いろんな経済界のお偉いさんとのつながりがあるから、すごいリアルな話を聞けて面白かったです。

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※画像参照:京都大学 大学院経済学研究科・経済学部HPより
京大経済学部では「寄付講義」と呼ばれる、企業の方による授業が行われる。

なるほど、京大経済学部の特徴って何だと思いますか?

他の大学に行ったことはないから難しいけれど、人脈、学歴、図書館、これは強みだと思います。

正直僕は、大学を教育機関として期待するのはちょっと違うかなって思っています。知識を得るなら大学入らなくても方法はいくらでもあるわけで、「大学入ったら賢くなれる、成長できるだろう」、というのは違うのかなと思っています。

僕は自分でその3つをどう活用し獲得するか、それが大切かなって思います。

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気負い過ぎないからこそ、楽しめた

「受験勉強」はいつごろからやりましたか?

遅かった気がします。やってるなっていう実感があったのは本当に高3の夏とか…

それまではそんなにやってなかったかも…。普通に定期テストの勉強をしたりということだけで、特別に何か家で勉強したりということはなかったと思います。

志望校を決めたのは高1で、受験勉強を始めたのは高3夏、と。

そうですね(笑)「京大行く」って決めていながら、高2の夏にアメリカに行ってますし(笑)

根底には「京大じゃなくてもいいや」って思ってたんだと思います。

京大に進学すること以外の、他の可能性もちゃんと考えられていたから、逆に言えばそこまで“京大”に対して身が入ってなかったというか、いい意味で気負いすぎてなかったというか。

そこで自分が他にしたいことが見つかればそれをすればいいし、生まれない限り京大に行くぞ、と。

高3の夏からはかなり勉強されましたか?

そうですね、高3夏で受験勉強を始めてからは、結構必死にやってましたね。

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やはり「京大経済学部に行きたい!」という強い気持ちから?

それが違うんです、残念ながら(笑)

できないことができるようになること、それ自体がすごい楽しくて。

昨日解けなかった問題が解けるようになる快感、本当にそれだけでやっていました。

だから京大というのを意識したこともなかったし、京大のパンフレットも見たことなかったんです。

京大合格という目標にモチベートされるというよりは、過程一つ一つでモチベートされてた感じに近いと思います。

なんでかわからんけど、勉強できてるのが楽しかったんです。

うらやましいですね…(笑)

でもみんな少なからずあると思いますよ。できるようになる楽しさというのが。

僕はそれを強く感じていたというだけで。

ゲームしてる感覚、一個一個攻略してってボスを倒していくみたいな、そういう感覚があったように思います。

逆に落ちたら嫌だから勉強する、という気持ちはありませんでしたか?

もちろんありましたよ。不安になるとか、浪人したくないな、とか。

けど総じて見てみると、つらいというよりは楽しんでたんだと思います。

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お笑い芸人でもいい、職業問わずやりたいこと

将来社会に出てどんなことをしたいと考えていますか?

僕は「余裕」という言葉で表すのですが、「人に余裕を与えられる存在になりたいな」って思います。

例えば親に対する負の感情であれば、自分の心の余裕が無い。解雇された人がいるということは雇用する余裕が会社に無い。

いろんなところにあると思いますが、その余裕を人に与えられるようになりたいんです。

そのためには、どういう職業についても、どういう手段でもよくて、お笑い芸人でもよくて(笑)お笑い芸人は笑いによって心の余裕を生んでるということで、それは立派なことですよね。

教育でも、生徒の悩みを聞いてあげればその子に心の余裕が生まれる。その余裕によって将来について考えたり人に優しくできるとなって思うんですよ。

逆に余裕がなければ、目の前のことに不安になったりもっとネガティブなことをまねくことになるんだと思います。

僕はそのように余裕を与えることがをできる仕事をしたいなと思っています。

どんな人間になりたいなと考えておられますか?

逆にどんな人が嫌かを考えたとき、人をだます人、嘘をつく人がすごい嫌いだなって思います。

じゃあそれを踏まえてどんな人間になりたいか?って考えたとき、“一本筋が通った人”だなと僕は思います。

自分が言ったことを最後まで淡々と繰り返す人って、馬鹿正直に見えるけど、人はそれを見て、「この人はこういう選択をするよな」っていうのが分かって安心すると思うんです。

僕はそういう人のほうが信頼できるし憧れる。

つまり、環境と周りが変わっても自分が信じたことは揺るがないようにしたいと思っています。

いろんな状況下でも一つの優先順位をつけられる人になりたいなと思うんです。

そのために、それこそ想像して、なんかこう天秤にかけてみるわけですよ。

「選ぶなら自分の将来か、親の命か?」とか。

その自分の選択で優先順位をつけ、それに従って生きていく人が正直な人かなって思います。

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大江さん、ありがとうございました。

高校時代や京大に対する思いを赤裸々に語ってくださった大江さん。「自分に正直」、その姿こそが大江さんを京大経済学部に導いたように思いました。

自分は何が大切で、何が必要だと考えるのか? 学歴なら学歴、お金ならお金、褒められることなら褒められること、なりたい職業に就くならなりたい職業に就くこと。人それぞれ価値観は違えど、それをまっすぐ求める強い芯を持つこと、それは自分に正直になることから始まるのかもしれません。

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カテゴリー:京大生インタビュー

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当記事は、京都にある個別指導塾のリジョイス講師陣が執筆しています。

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