京大生インタビュー

教師になるために選んだ京大理学部、「知る」ために大学に行くということ

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「教師になりたい」という夢から逆算。

 

「高校の先生になるならもっとレベルの高いことを勉強してほしい」

と言われたことをきっかけに、福岡県から京都大学理学部へ。

 

彼が京大理学部を選んだ理由とは?

理学部数理科学専攻って実際なにをしているの?

 

夢がある高校生も、まだ決まってない高校生にもどちらにも読んでほしいインタビューです。

 

堀口明輝


京都大学理学部数理科学専攻3回生。
福岡県立修猷館高校出身。高3の夏から京都大学を志望する。中学時代は陸上部で活躍。小学生の頃から教師になりたいと思い始める。
現在は個別指導と集団授業の両方で、講師として教育に携わりながら、教師を目指す。

 

志望校決定は高3の夏

京大を目指したきっかけはなんですか?

もともと、教師になりたいという夢があって。

 

 

高校一年生のときは学校の先生も塾の先生も九州大出身ということもあり、家から自転車で10分の九州大学に行こうかなと思っていたんです。

 

だけど、当時の担任の先生に「高校の先生になるならもっとレベルの高いことを勉強して戻ってきてほしい」と言われて、他の大学のことを考え始めました。だけどまだ京大とまでは思ってなくて。二年生のあいだもぼけっとしていましたし(笑)

 

三年の夏に全国のいろんな大学のオープンキャンパスに行ったんです。教師になるのに有名な広島大や筑波大にも行ったし、神戸大にも行きました。でもどこも「なんかちがう」と思ったんです。

だけど、京大に行ったとき「ここかな」と思ったんです。完全にフィーリングです(笑)。でも適当に決めたわけではなくて、教授や学部生の方たちと話して、前向きにここだと思ったんです。

では、高3の夏に志望校を決めたということですか?

 

そうです。最終的に決めたのは九月です。遅いですよね(笑)

 

放課後、学校で志望校別の補習があったんです。それも最初は九州大の補習に参加していて。本当に九月まで何も決まっていなかったです。

 

でも、八月終わりの京大模試は申し込んでおいたので、受けました。そこで「問題の傾向が解きやすい、自分に合う」と思ったのもきっかけのひとつです。

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思い描く勉強のスタイルにぴったりだった京大理学部

学部はどうして理学部に?

数学の教員免許がとれるところで京大という条件で探したら、教育学部か総合人間学部か理学部の三つでした。

理学部にした決め手としては、一つは入試の配点ですね。自分の得意科目に傾斜していたので。

高校の先生に「レベルの高いことを学んできてほしい」と言われたことから、他の学部と違い、 専門的に学べる理学部かなと思いました。

僕の大学に対するモチベーションは、研究したいというより、どういう学問や研究があるのか知りたいということなんです。専門の数学以外の物理や化学とか、あとは文系科目とかも取ってみたいと思っていたので、必修科目がほとんどない理学部はぴったりだなと思いました。

オープンキャンパスに行ったときに、教員免許を取る人が多いというのを聞いたのもあって、ますます理学部だ!と。

教師になるっていう夢が選択の基準になっていたんですね。いつから教師になりたいと思っていたんですか?

小学生のときからです。

小4から通っていた個別指導塾の先生が九州大学理学部数学科で、教師志望でした。高校も僕と同じ修猷館出身で。

僕の目指そうとしているのと同じ道で、身近にそういう存在がいることで、漠然と自分の通るべき道が見えていたんですね。最初、九州大学に行きたいと思っていたのも、その先生の影響です。

あと高校受験のとき、友達に勉強を教えていたのも楽しかったです。頼りにされるのが嬉しくて、「教える」ということを仕事にできたらいいなと確信しました。

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『合格の秘訣』は国語と英語を盤石にしていたから

受験時代のことを聞きたいと思います。ずばり、夏の京大模試はどんな成績だったんですか?

数学はめっちゃ得意だったので数学だけめっちゃよかったです。

でも、他の科目はひどくて、特に理科とかぜんぜんできなかった。判定ではDとかCです。受験まで結局A判定をとったことはなかったです。

一科目だけ強みがあったから続けられたんです。他は本当にやばかったです。

一回、英語の偏差値30切ったんですよ(笑)29点台です。「あれ? これ点数かな?」って思いましたさすがに。

本番では数学は良くも悪くもいつも通りでした。理科は本番でもだめでした。学部の中でも最下位を争うくらいやったと思います。

結局受かったのは、国語と英語のおかげでした。

意外ですね。国語と英語はどんな対策をしていましたか?

国語は1日1つ文章読んでいました。

本を読むのは嫌いなんですけど、問題文の長さくらいは大丈夫だったんです(笑)。

夏まではセンターの文章を納得いくまで、一つ一つ間違った選択肢を消していくというのをやっていました。古文と漢文も同じ要領です。解くときは、試験時間は無視していたので、普通に一題に一時間近くかけていました。

その代わり、古文単語とか漢文の文法は特に力を入れて覚えようとはしていなかったです。

夏休み明けはセンター国語対策はやめて、同じ方法で二次試験の過去問を解いていました。かけた時間は多くて一日一時間くらいです。週だと、三・四時間くらいですかね。

 

英語は文章を読むのがもともと得意でしたが、単語力はぜんぜんなかったです。

学校の単語テストも再再テストにひっかかるくらいでした(笑)

逆に京大の入試になるとわからない単語が絶対出てくるので、たくさん単語を知っているということより、周りの文章から推測する力が必要なんです。

英語のほうがやばかったので、国語より多めに、一日二題(一年分)過去問を解いていました。類推する力をつけるために、辞書はまったく使わなかったです。

英作文は、とにかく量を書かないとどうしようもないので、秋から学校の先生に添削してもらうことを繰り返していました。

 

その勉強が功を奏したのか、本番は120/150点とれました。模試ではこんないい成績とれたことなかったんですが、模試と本番の採点は違うだろうと思ってたので、模試の点数は全く気にしてなかったですね。

京大数学への”最強”勉強法

めっちゃ得意な数学の、オススメの勉強法ありますか?

全部の問題で図をかくということです! 

どれだけ簡単な問題でも、確率でも絶対です。

受験の問題は必要なとこだけ書き抜くと楽なんですが、図をかくことで、そのセンスを磨けたと思います。

僕は特に書いて覚える派なので、書いたら印象に残るんですよ。使っていたのは、教科書と学校で配られた参考書だけでした。他の本はやっていません。教科書の内容を理解するのが重要かなと思います。

誰かから質問されたら、「教科書のどこどこに載っていたよ」と即答していました(笑)。

覚えるというか図で理解するんです。

図のことは覚えているけど、解法を覚えたことはないです。あとは、一つの問題を解くとき、思いついた限りいろんな方法で解いていました。

僕、個人的に、別解という言葉あまり好きじゃないんです。それも一つの解き方だろって(笑)。

答えがあっても、「この解き方でもできたんかな?」と他の方法を試していました。

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京大理学部――自由度の高い大学生活

理学部って実際どんな感じなんですか?

専門のコースに分かれるのが三回生からなので、一・二回生のときに好きなことを勉強できます。

たとえば、最初から数学って決めている人は三回生向けの授業を二回生でとったりもできるし、まんべんなくいろんなことを知りたい人はいろんなコースの授業を取ったりもできる。じぶんのペースで好きにできるんです。三回生になっても、取りたければ、他のコースの授業もとれますし。

やりたいことを勉強できるのが理学部の強みですかね。四回生の卒業研究だけ必修で、語学以外必修はありません。

時間割の組み方は人それぞれで、忙しくなるか楽になるかは自分次第ですね(笑)。 

数理科学専攻はではどんな勉強をしていますか?

学部のうちはいろいろな理論や考え方を知る段階 なので、今は本当にいろいろなことを広く浅く勉強しています。

深い研究ができるようになるのは、大学院に行ってからですね。

何をやっているかと訊かれても“いろいろ”としかいえないです(笑)。70-80%の学生が大学院に進学します。

数学の勉強は社会にどう役立つと思いますか?

大半の分野は社会に直接的には関わりません。

応用数学という分野だけ、社会に直接関わっていますね。

応用数学ではたとえば、生命保険や年金の金額がどうやって決められているかを考える保険数学というものがあります。

保険数学を専門的に仕事で扱う『アクチュアリー』の授業もあります。

直接的に数学を使っている人はあまりいませんが、仕事で数学の考え方を利用している人は意外といるんです。

堀口先生ノート

※堀口さんが大学で使っているノート 

 

ずばり、数学の面白さとは?

高校までは「知ってたから」解くのが楽しかったのですが、大学に入ってからよくわからないことが増えました(笑)。

流体とか波動とか、微分方程式とかいろいろありますが、数学は知り尽くすことができない学問なんです。

だからこそ面白いっていうか。どんなにすごい研究者でも、すべての理論・公式を、すべて知っている人はいません。

でも、研究において大切なのは、専門分野が他分野とどう関係しているか、今研究していることが他のことにどう結び付くかということです。

興味のある分野はなんですか?

僕は今、応用数学にいちばん惹かれていますね。

大学数学って、すごく抽象的で、高校数学までは図で表せるのですが、それが無理になるんですよ。

概念の理解としてフローチャートとか矢印は書けるんですが、なんといったって、次元が三じゃなくなるので(笑)。頭の中でイメージできなくなるのがすごく難しいです。

逆にいうと、“よくわからないやつをわかるようにする”、“数学がどう実際にむすびついているかというのをわかるようにする”ということがしたいです。

カオスとかも面白いです。振り子は一個だと法則的に動くんですが、二個くっつけたらへんな動きをするんです。

物理的な運動の法則というよりも、数学的にアプローチできれば。

抽象的な数学とイメージできる事象を結びつけられたらすごいですね。 これは最終目標としても、今はとにかく知る段階ですが(笑)。

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堀口さん、ありがとうございました。

 

とにかく、「教師になりたい」という夢が堀口さんの原動力になっていたのだと随所から感じられるインタビューでした。

 

「レベルの高いことを知る」ために京大という選択肢があるのです。

 

教師になりたいあなたも、他の夢がある高校生にも、新しい選択肢が見えたのではないでしょうか。

 

カテゴリー:京大生インタビュー

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当記事は、京都にある個別指導塾のリジョイス講師陣が執筆しています。

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