京大生インタビュー

ケガでバスケ部引退。挫折と京大経済学部で気づいた、ある共通する学びとは?

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「部活ができなくなったという状況は変えられないじゃないですか。だからその置かれた状況で、いかに頑張る自分、好きな自分に近くか、っていう。」

“優等生”のはずの自分が、重ねてきた小さな挫折や後悔。

彼がなぜ京大を目指し、京大で何を学んだのか。

大学受験を控えた全ての高校生に届けたい、一人の京大生のストーリーです。

 

薮本悠平

私立六甲高校出身。経済学部4回生(春から新社会人)。

中学時代は部活、高校時代は勉強に打ち込む。大学では、"実用的である"というところを重視して様々な経営の学問を学びながら、学習塾の経営にも携わる。

 

怪我で失ったバスケ部への熱を、勉強に注いだ。

高校時代、受験勉強を始めたのはいつからですか?

「受験勉強」は高2の終わりくらいからだったと思います。

高1の頃から勉強は頑張っていました。

結構早いですね。きっかけは?

高校時代、バスケ部だったんですが、高1の頃怪我しちゃってできなくなったんです。

やっぱり高校生って、青春というか、のめり込むものが欲しかったけれど失ってしまって、虚無感を感じていました。

何を頑張ったらいいんだろうと思って、高校1年生の時にやけになった時期もありました。

そういう時期を経て、自分を客観的にみた時に、「部活ができなくなって腐ってる自分がださいな」と思って、その状況でのめり込めることを探したんです。

多分なんでもよかったのですが、高校生の自分にとっては勉強になりました。

そっから結構勉強したと思います。

「腐っちゃあかん」ってのが結構あったのかもしれないですね。

なるほど、部活の代わりに今ある環境で頑張れることが、勉強だったと。

そうですね、部活ができなくなったっていう状況は変えられないし

そこで何もしないか、その中で何かやるか、単純にどっちの方がかっこいいか考えたら、後者で。

そこが自分のなかで一番立ち直ったポイントだったと思います。

切り替えられたその原動力は?

なんやろな。単純にほんまにいけてるかいけてないか、っていう感覚的なものだと思います。笑

常にこう、100%自分を好きになることはできないけど、「自分が好きな自分」に近づきたいなという思いは無意識的にあるじゃないですか。

「部活ができなくても、一つ頑張ることを見つけて頑張ってる自分」を好きになりたい、という原動力だったと思います。

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「優等生」タイプの高校時代、「外れもの」の京大を選んだ。

京大を志望したきっかけは?

京大には珍しいかもしれませんが、「京大に行きたい」よりも「経済学部に行きたい」というのが先に決まったんです。

中学生や高校生の頃、両親が教師ということもあり、将来先生になろうかなって漠然と考えていました。

ただ高校生の時、将来どうしたいかを考えた時に、どういう状態で死にたいかを考えたんですが、

「できるだけたくさんの人の役にたった」ということを実感して死ぬのが一番幸せやなと思ったんです。

教師になると1年に出会う生徒は決まっていて、その分密に関われるのは素敵ですが、自分としては漠然と、その人数が少ないなと思い、もっといろんな人の役に立ちたいと思いました。

そこで教師という世界は違うかな、影響力をもう少し広げたいかなと考えた時に、漠然と、会社というものに興味を持ちました。

会社ってどういう世界なんだろう、どう動いているのだろう、それを一番勉強できるのが、経済学部かな?と思いました。

なので「経済」というよりも「経営」を勉強したいなと思ったんですね。

「経済学部」はたくさんありますが、「経営学部」っていうのは数が限られてて、京大の経済学部は経営と経済が学べる珍しい環境だったんです。

はじめは神戸大学も迷いましたが、最終的に京大を選びました。

経営を学べる大学、と絞った上で、なぜあえて京大に?

神戸出身なのでちょっと地元を離れたいというのはありました。

僕、高校生時代、いわゆる「優等生タイプ」だったんです。笑

そんな自分とは違うものに出会いたいと思っていて、それが見つかる場所が京大かなと思ったんです。

例えば東大だったら、官僚だったり、エリートタイプの人生になるんちゃうかというイメージを持っていました。死ぬまで自分を崩さずにというか、よくも悪くも真っ直ぐ生きるんじゃないかと思って。

「自由」な京大は、いろんな価値観が出会う場所なんやろなと思ったんです。

京大ってアウトローというか外れものなイメージあるじゃないですか、そこにこう自分にないものを感じて。

その環境に飛び込んで見たいなと思いました。憧れですね。

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実際「京大は外れもの」のイメージ通りでしたか?

そうですね、やっぱり誰一人として自分と同じ生き方して来た人はいないなと思いました。

一方で、自分と同じような「優等生タイプ」の人も意外と京大にいました。

「自由」な環境で、自分が変わったなと思いますか?

型にはまらないように、意識はしたかもしれません

それを許容してくれる環境だから、意識的にちょっと不真面目に生きてみるというか。

 

“トライアンドエラー”の受験勉強

どんな受験生活でしたか?

高校は私立の中高一貫の男子校で、先生も厳しくもあり、面白い先生もいましたね。

塾は友達は結構行っていましたが、自分は行っていませんでした。

自分のやりかたでやる方が楽しかったです。

自分のやり方でやる勉強って不安になりませんか?

そうですね…、私立の学校だったからかテスト多かったんです。

そこで実際に成績が上がっているかどうかを見て、自分のやり方が合ってるのかを確かめる機会としていました。

やってみて、失敗して、やってみて、成功して。

具体的に”失敗だった”方法は?

例えば、数学とかわかるようになるまで考えるよりも、一旦間違えたところの答えを写して、引き出しを増やすだとか。

あるいは世界史はとにかく一問一答をやってたけれど、それより教科書を何度も読む方が実際身についたとか。

ただ今のは一例で、やってみないとわからないし、一回やってみて確かめるのは大事だと思いますね。

人によって自分にあった方法は絶対に違うので、やり方は教えてもらったとしても、自分で確かめてみることがもっとも重要だと思います。

 

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経済学部は「自由時間込み」

経済学部ではどんなことを学びましたか?

ミクロとかマクロとか、数学系の経済学部の授業は嫌いだったので、正直あまり出ていませんでした。

一方で、経営系の授業は興味があって、人材戦略とか、マーケティング戦略とか、企業会計とか、そういう学問には真面目に出ていました。

実際にゼミも会計のゼミに入っていました。

そういった科目って、社会に出ても使えるなという感覚があって、一生懸命勉強しましたね。

経営系の学問を探究していったのでしょうか?

いえ、僕は単位を揃えた後、自由な時間を使って大学外で「実践」したんです。

経済学部のいいところでもあり悪いところでもありますが、授業に出ていなくても単位は取りやすいです。

3年生で単位をそろえて、4年生は完全に自由な時間をもてるという人が多くいます。

2年生の終わりくらいに基礎科目を履修し終えた頃、そこまで学んだあとに、「面白いけど、机上の空論感じゃないか」と感じたんです。実用できるものなのにしていない、みたいな。

そこで「経済学部はなんでこんなに単位が取りやすい、卒業しやすいんだろう」と考えた時、勝手な解釈ですが、「大学の勉強なんか終わらせて、社会に出て使え」って言っているんじゃないかなと思いました。

自由な時間を込み込みの経済学部、みたいな。

自由に使える時間を、遊ぶ人もいるし、使う人もいて、先輩の中には4年生になって京都引き払って東京に行ってインターンをする人とか見ていたので、僕も実際に経営に関わってみたいなって気持ちがあり、学外でそういった活動をしました

経済系は違うかもしれないですが、経営に興味のある人はそうやっていわゆる座学以外に目を向ける人が多いんじゃないかと思います。

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大切なのは、捨てる勇気と、正解にする力。

大学4年間を振り返って、どんな思いがあり、どんな大学生活だったと思いますか。

振り返って思うのは、「迷ってるうちにすぎちゃう4年間だと思うから、これやってみたいと思うことにはすぐに飛び込んでみる」、つまり決断のスピードは大事なんちゃうかなと思います。

逆に僕、大学生活の前半2年間足踏みしてた気がするんです。

今の動き方を見てるともっと動けたよなとか思ったりします。

でもまあ、それが悪かったわけではないなとも思います。その2年があってこそ、後半2年間は全力で過ごせたので。

大事なのは、頑張ろうと思った時に、頑張れる自分であることかもしれません。

頑張れる自分であるために何が必要なんでしょう?

そうですね…「捨てる勇気」でしょうか…。

捨てる勇気、というより「選択する勇気」ですかね。

実際僕は課外活動を本格的に始めるとき、サークルも辞めましたし。

どちらか一方を選ぶ時、そこで捨てるものがあったとしても、絶縁するわけでもないし、そことの関係性ってなんとかなるから、自分の「やりたい」っていう方向に体向けたらいいと思うんです。

そこで「これをやる」と決めたらやりきることが一番大切ですね。

迷う時って、同じくらいの重さのもので悩む気がしてて、多分自分が選ばなかった方を選択していたとしても、それなりに頑張ったと思うんです。

だから僕の場合、それを捨てたんやという事実自体が、頑張らなという原動力になっていました

選んだ方も大事にしたいし、選ばなかったの大切さも認識してるから、その分も頑張ろうと。

高校時代もに、自分は部活をやめて勉強を選んだというのもこれに通ずる決断だったかもしれません。

どちらも大切だと思うものを、どうやって選択するのですか?

「今」やりたいことというか。

後々のこと考えてこれやってた方がいいなと思うことより、内発的に「やりたい」と思うこと、腰が浮くというか、体が動くほうに行きたいなというか。

あとはそれを正解にすることですね。

 

高校生へのメッセージをお願いします。

進路にしても何にしても、迷うのしゃあないじゃないですか。迷ってる暇があるんやったら決めてみたらいいと思います。

迷ってる時間を過ごすより、決断をして先に見えてくる世界の方が、絶対、迷ってる世界に見えてる世界よりも明るいはずなんです。

大学生になって思うんですが、やり直しのきかない人生なんてないな、と。

だからやっぱり高校生の段階の知識で、とか、世界の見方で、自分の人生にとって、100%の正解なんてないから、まずは決めてみること。

大学や学部選びであれば、工学部でも、理学部でもなんでもいいから、ピントきたところに決めて、それを正解にしていくこと、それが大切だなと思います。

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薮本さん、ありがとうございました。

控えめな口調の中に、強い芯と、自分の人生を「正解」にする決意が見え隠れし、一言一言に頼もしさを感じる取材となりました。

大学選びに迷っている高校生、学部選びに迷っている高校生、部活やその他の選択に迷っている高校生。いろんな不安があり、自信もないかもしれないけれど、まずは動いてみよう。

一歩踏み出せば、見える世界は変わる。

その薮本さんの言葉のように、見えない世界を語るより、見える世界を変えていく、その勇気が自分を前に進めてくれるのではないでしょうか。

カテゴリー:京大生インタビュー

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当記事は、京都にある個別指導塾のリジョイス講師陣が執筆しています。

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