【洛北附中過去問】2019年度国語の難易度と傾向分析

2019年10月20日
小学生向け 学校/入試情報

この記事では、洛北附中 (洛北中)( 洛北中 ・ 洛北高等学校附属中学校)で出題された過去問のうち、2019年度国語(検査I)の傾向分析をお伝えします。

 

この記事でわかること

・ 洛北附中2019国語の概要(難易度・新傾向等)

・ 洛北附中2019国語の各問別分析(合格するために落とせない問題、捨てる問題)

・ 洛北附中に合格するために必要な国語の力とは

 

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概要


1.例年の傾向


適性をみる検査Ⅰは、毎年2、3題の大問で構成されており、ここ数年は読解問題2題、長作文1題の構成で出題されています。読解問題で出題される課題文は、新書から自然科学系・教育系の説明文や評論文を取り上げる傾向があります。課題文の字数はそれぞれ1000~3000字程度です。
洛北附中 (洛北中) (洛北中)入試の国語で必要とされている力は大きく分けて3つあります。1つ目は「基本的な国語知識」2つ目は「本文の内容を正確に理解し、条件に合わせて解答する力」3つ目は「自分の意見を理由とともに説得力をもって書く力」です。大問1と2で1つ目と2つ目の力を、大問3ないし大問2の最後で3つ目の力を問う出題がされています。
1つ目の「基本的な国語知識」を問う問題では、漢字・語句・文法の基礎知識等が主に選択形式で問われます。特に、接続語の補充問題はよく出題される傾向にあります。今年度は例外的にこの力を問う出題が全くありませんでした。しかし、来年度以降は同様の問題が再び出題される可能性もあること、そして基礎知識の理解は読解の基礎となるものであることからも、引き続き対策する必要があるでしょう。
2つ目の「本文の内容を正確に理解し、条件に合わせて解答する力」を問う問題では、本文の内容を言い換えて説明する問題、本文における説明の根拠(理由)を問う問題、本文全体の内容を問う問題などが出題されています。出題形式は、選択問題や、抜き出し問題、記述問題があります。
3つ目の「自分の意見を理由とともに説得力をもって書く力」を問う問題では、与えられたテーマに対して361字~450字で自分の意見を述べる作文問題が出題されています。以前は、「これまで見たりしたこと、あるいは聞いたりしたことを例にあげる」という具体例を説明する部分に重点が置かれていたのに対して、ここ3~4年は「なぜそう考えるのか」という理由の説明が重視されています


2.今年の傾向


今年度の適性をみる検査Ⅰは、大問数が3題、小問数が11問であり、昨年度と比べると全体の問題数は減少しました。本文の分量は両大問ともにやや減少し、文章レベルもやや易化しました。全体的に易しい内容だったと言えます。
 大問1の辻信一『弱虫でいいんだよ』は、「弱さ」と「強さ」についてと、価値観の相対性について述べた文章でした。大問2の今森光彦『里山を歩こうPart2―わき水の里から琵琶湖へ』は、琵琶湖の生態系を保つために里山的保護が必要であることを説明した文章でした。大問3の作文は、「ロボットと人間はコミュニケ―ションが取れるか」というテーマでした。意見の独自性よりも理由の説明を重視するという点では例年と変わりませんでしたが、具体例を書くのがやや難しい出題だったと思われます。
今年大きく変化した点の一つは、基本的な国語知識を直接問う問題の出題がなかったことです。また作文はやや難しいテーマだったことからも、その分「本文の内容を正確に理解し、条件に合わせて解答する力」を問う読解部分で確実に得点することが非常に重要になりました。
読解問題については、国語の基礎知識を直接問う問題がないこと(前述)と例年と比べて易化したことから、多くの受検生が確実に得点しやすかったと考えられます。
作文では、主張の独自性よりも意見に対する理由(「なぜそう思うか」)の説得力を重視する点では例年通りでした。また、昨年度は初めて2つの力が必要な理由を問う作文問題が出題されたため、説明の仕方に戸惑った受検生が多かったと思われますが、今年度は「ロボットと人間のコミュニケーションは可能か」という問いかけに対して、「出来る/できない」いずれかの意見を選び、その根拠(理由)を具体例とともに述べる、という出題だったため、形式面では昨年度より書きやすかったでしょう。しかし、「ロボットと人間のコミュニケーション」の具体例では、どんな例を取り上げるか戸惑う受検生が多かったと思われます。

3.難易度について


洛北附中 (洛北中) (洛北中)の国語は、高得点を取ることが十分可能な科目です。特に読解では西京附中と比べてオーソドックスで解答しやすい問題が多いので、確実に得点出来るように対策しておきたいところです。一方作文は、通常の学習での対策が難しいため、専門的な指導・対策を行ったかどうかで得点が大きく左右されうる分野です。今年度の問題は、読解問題が全体的に平易だったことと、作文がやや書きにくいテーマだったことから、「読解で確実に得点できたか」「作文の専門的な対策によって、主張を理由・具体例とともに説得力を持って示すトレーニングをしていたか」によって得点が大きく分かれた問題だったといえるでしょう。

 

各問題の分析

 

大問一辻 信一『弱虫でいいんだよ』

(1)本文の記述にあてはまる内容を選択肢から選ぶ問題【やや易】

「弱さ」や「強さ」を考えることの難しさについて、本文中における説明を読みとり、あてはまる選択肢を選ぶ問題でした。文章の内容にあてはまる説明を選ぶ問題は例年出題されています。今回の問題は本文の中盤に答えがあるため少し見つけにくかったかもしれません。しかし、「難しさは2つある」という内容を受けて、「1つ目と2つ目の説明がそれぞれどこから始まっているか」という構造を読み取ることができれば正解出来る問題でした。ぜひ正解したい問題です。

(2)本文の記述にあてはまる内容を選択肢から選ぶ問題【易】

傍線部に書かれた筆者の考えに対して、その理由の説明を本文から抜き出す問題でした。傍線部の説明の根拠(理由)を抜き出す問題は例年出題されています。字数指定ありの抜き出し問題であることに加え、傍線部の近くに答えがあったため、ほとんどの受検生が正答したと思われます。必ず正解したい問題です。

(3)空欄にあてはまる語を本文から抜き出して答える問題【やや易】

本文の2か所の空欄にあてはまる共通する言葉を、本文中から漢字2字で抜き出す問題でした。空欄補充の問題は近年出題されています。最初の空欄がある段落で「善悪もまた相対的だ」と説明していることをつかめていれば、容易に正解出来る問題でした。空欄の近くに答えがあることからも、多くの受検生が正解したと考えられます。ぜひ正解したい問題です。

(4)空欄に当てはまる言葉を選択肢から選ぶ問題【やや易】

本文の2か所の空欄にあてはまる共通する言葉を、選択肢から選ぶ問題でした。空欄補充の問題は例年出題されています。(4)の問題も(3)と同様に、空欄がある段落で「正しいと主張し合う者同士の対立」について述べていることを把握できていれば、容易に正解出来る問題でした。こちらも多くの受検生が正解したと考えられます。ぜひ正解したい問題です。

(5)本文の内容と合わない説明を選ぶ問題【標準】

本文全体の内容と合わない説明を選択肢から選ぶ問題でした。文章全体の内容に関する正誤問題は、ほぼ毎年出題されています。本文の一部分ではなく全体の内容を問う問題のため、解答に時間がかかった受検生も多かったかもしれません。まず問題文の「合わないものを選ぶ」という条件を確実に押さえてから解答することがポイントです。本文全体の理解度を問う問題ではありますが、強い断定を含む表現(たとえば「絶対」など)が選択肢中に現れていることに気づけば、正答しやすかったと考えられます。

 

大問二:今森光彦

『里山を歩こうPart2ーわき水の里から琵琶湖へ』

(1)傍線部の理由について、あてはまる説明を選ぶ問題【標準】

傍線部での説明の根拠(理由)を問う問題でした。傍線部での説明の根拠(理由)を問う問題は例年出題されています。傍線部からやや離れたところに解答があるので難しいと感じた人もいるかもしれません。しかし、魚というキーワードで話題が始まる段落を見つければ正答できたでしょう。

(2)本文の内容を説明した文章の空欄にあてはまる語を抜き出す問題【易】

本文の内容を説明した文章の空欄にあてはまる言葉を、本文中から指定の字数で抜き出して答える問題でした。本文の内容を説明した文章の空欄にあてはまる言葉を補充する問題は、例年出題されています。傍線部の近くに答えがある抜き出し問題のため、多くの受検生が簡単に正解できたと考えられます。傍線部を含む段落での議論を丁寧に追えば、あてはまる説明を見つけられるでしょう。必ず正解したい問題です。

(3)傍線部が意味する内容について記述する問題【やや難】

傍線部の説明がどういう意味なのかを、自分で考えて書く問題でした。傍線部の説明を言い換え・説明する問題は例年出題されています。3段落分ほどの内容の要点をまとめて記述する必要があるため、多くの受検生が時間をかけた問題であると考えられます。傍線部の説明問題では、傍線部を語句や表現でいくつかに分けた上で、それぞれの部分が前後の説明のどの部分をまとめたものかを探すと部分点を伸ばしやすい問題でした。

(4)本文から抜けた文章を戻す場所を選ぶ問題【やや易】

本文から抜けた2文を本来の場所に戻す脱文挿入の問題です。脱文挿入の問題は、洛北附中 (洛北中) (洛北中)で毎年のように出題されています。脱文の指示語やキーワードに注目し、それらと本文の内容との関連を見つけることができれば比較的容易に正答できたでしょう。ぜひ正解したい問題です。

(5)筆者の考えを説明した文の空欄にあてはまる内容を記述する問題【やや易】

本文の内容を説明した文章にある2つの空欄を、字数指定に合うように自分で考えて書く問題でした。本文の内容を説明した文章の空欄にあてはまる言葉を補充する問題は、近年毎年のように出題されています。問題文のキーワードに注目し、本文のどこに該当する説明があるかを特定できれば正答しやすかったでしょう。ぜひ正解したい問題です。

 

 

大問三:長作文【標準】


テーマ「ロボットと人間のコミュニケーションが
出来るか」

「ロボットと人間がコミュニケ―ションを取ることが出来るか」どうかについて、理由と具体例とともに自分の考えを説明する長作文問題です。

長作文問題では、H27年度までは具体例の説明を重視した出題(H27年度「仲間とのつながりについて考えたことを今まで体験したことや見たり聞いたりしたことを例にあげながら説明する」)が続いていたのに対して、H28年度以降は理由の説明を重視した出題(H28年度「美しいと思う日本語について、外国人に理由とともに説明する」、H29年度「好きな風景について理由を交えて説明する」、昨年度「新しいものを生み出す力とすでにあるものを変える力の2つの力が必要な理由」)が続いています。このことから、自分の意見の根拠を明確に記述する力を問う傾向が強まってきたといえます。
 理由と具体例はともに主張をサポートする根拠となるものです。今年度は、理由だけでなく具体例も必ず書くという条件が加わったことで、より根拠の説明の内容を膨らませやすくなりました。このことから、説得力をもって根拠を示すことを求める傾向は例年通りといえます。洛北附中 (洛北中) (洛北中)では毎年必ず作文問題を出題しており、またその字数も多い(361字以上450字以内)ことから、作文が非常に重視されているのは明らかです。読む人が納得出来るような根拠(理由・具体例)を示すことができれば、他の受検生と差をつけることが出来るでしょう。合格に近づくために、必ず書ききりたい問題です。

 

必要な力と対策

本項では、§1の概要の中で述べた「洛北附中 (洛北中) (洛北中)の国語で問われている3つの力」に沿って、必要な対策を確認していきます。

 

基本的な国語知識

洛北附中 (洛北中) (洛北中)では文法、語彙、ことわざや慣用句などの国語知識を問う問題が毎年出題されますが、今年はこれを直接問う問題は出題されませんでした。しかし、来年以降再び出題される可能性もありますし、国語知識は読解のためにもまた必要なものであることから、引き続き対策する必要があるでしょう。基本的な国語知識を身に付けるには、問題集を解いていく中で確実に基礎知識を確認していくのが有効です。その際、いろいろな問題集に手を出すよりは、ある程度限られた問題集を丁寧に解くと良いでしょう。大体の基礎知識は1冊の問題集で網羅出来るように作られているため、間違えた問題にチェックをして、繰り返し解きなおすようにしましょう。間違えたポイントだけをノートにまとめ、何度も振り返ることが出来るようにするのも効果的です。

本文の内容を正確に理解し、条件に合わせて解答する力

読解の問題では主にこの力が求められます。とりわけ今年は直接基礎知識を問う問題が出題されなかったことから、読解ではすべてこの「本文の内容を正確に理解し、条件に合わせて解答する力」が問われることになりました。「本文の内容を正確に理解する」ためにまず重要になるのは、文章の全体像を大まかに把握することです。説明文は、筆者の意見(抽象的)とそれをサポートするくわしい説明(具体的)に分けられるので、読解の際に抽象部分と具体部分を分ける習慣をつけておくと、筆者の議論の流れが追いやすくなります。そうして全体像を大まかにとらえた上で、問題で問われている部分を精読するのが良いでしょう。
 正確な理解をし、「条件に合わせて解答する」ためには、「何を根拠にして解いたのか」を明確にすることが大切です。そのために、指示語、接続語、キーワードといった部分を手がかりに解いていくと良いでしょう。

また、少し繰り返しになりますが、文章理解のためには「全体的理解」に基づく「部分的理解」が大切です。具体・抽象で全体を大まかにとらえることができれば、筆者の議論の展開をつかむことが出来るだけではなく、問題を解くときに必要となる説明部分を見抜き、その部分だけ特に丁寧に読む、という効率化を図ることが出来るためです。具体・抽象で全体をふかんする力もぜひ重視してほしいと思います。

洛ゼミでは、通常講座で洛北附中 (洛北中)入試頻出の問題形式を扱い、基本の解法を押さえます。

そして秋以降に始まる洛北・西京テーマ別特訓では洛北附中 (洛北中)形式に特化した解法を身に付けていきます。

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③自分の意見を理由とともに説得力をもって書く力

洛北附中 (洛北中)では毎年長作文が出題されます。ここでは、自分の意見をわかりやすく、説得力を持って伝えることが求められています。そのためには「主張と理由→主張をサポートする具体例→結論」という基本の型を身に付けることが不可欠です。
 また第三者に作文を見てもらうことも重要です。人に伝わる説明がされているか、論理にずれはないか、独りよがりな説明になっていないか、そして読む人が納得出来るほどの説得力がある説明ができているかなどは、自分ひとりでは判断が難しく、客観的な判断が必要になるためです。おうちの人や先生などに作文を見てもらってアドバイスをもらい、書き直す機会を多く持つことで、作文力の底上げを図ることができます。
 これら2点から、作文対策では、「基本の型で意見を書く→ほかの人に見てもらってアドバイスをもらう→書き直してまた見てもらう」というサイクルで練習するようにすると大変有効です。作文を書く機会とそれを見てもらう機会、どちらも多く持つことで、人に伝わるような意見の書き方を練習しましょう。

洛ゼミでは作文の添削に特に力を入れているので、講師のアドバイスを受けて書き直しをする機会を多く持つことができます。

ひとりひとりの到達度に応じてコメントをするので、無理なく段階的に作文の力を付けることができます。また、赤ペンでの添削だけではなく、一対一で直接作文の内容について話し合う機会ももうけています。

 

  • 3.必要な力と対策

本項では、§1の概要の中で述べた「洛北附中 (洛北中)の国語で問われている3つの力」に沿って、必要な対策を確認していきます。

基本的な国語知識

洛北附中 (洛北中)では文法、語彙、ことわざや慣用句などの国語知識を問う問題が毎年出題されますが、今年はこれを直接問う問題は出題されませんでした。しかし、来年以降再び出題される可能性もありますし、国語知識は読解のためにもまた必要なものであることから、引き続き対策する必要があるでしょう。基本的な国語知識を身に付けるには、問題集を解いていく中で確実に基礎知識を確認していくのが有効です。その際、いろいろな問題集に手を出すよりは、ある程度限られた問題集を丁寧に解くと良いでしょう。大体の基礎知識は1冊の問題集で網羅出来るように作られているため、間違えた問題にチェックをして、繰り返し解きなおすようにしましょう。間違えたポイントだけをノートにまとめ、何度も振り返ることが出来るようにするのも効果的です。

本文の内容を正確に理解し、条件に合わせて解答する力

読解の問題では主にこの力が求められます。とりわけ今年は直接基礎知識を問う問題が出題されなかったことから、読解ではすべてこの「本文の内容を正確に理解し、条件に合わせて解答する力」が問われることになりました。「本文の内容を正確に理解する」ためにまず重要になるのは、文章の全体像を大まかに把握することです。説明文は、筆者の意見(抽象的)とそれをサポートするくわしい説明(具体的)に分けられるので、読解の際に抽象部分と具体部分を分ける習慣をつけておくと、筆者の議論の流れが追いやすくなります。そうして全体像を大まかにとらえた上で、問題で問われている部分を精読するのが良いでしょう。
 正確な理解をし、「条件に合わせて解答する」ためには、「何を根拠にして解いたのか」を明確にすることが大切です。そのために、指示語、接続語、キーワードといった部分を手がかりに解いていくと良いでしょう。

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また、少し繰り返しになりますが、文章理解のためには「全体的理解」に基づく「部分的理解」が大切です。具体・抽象で全体を大まかにとらえることができれば、筆者の議論の展開をつかむことが出来るだけではなく、問題を解くときに必要となる説明部分を見抜き、その部分だけ特に丁寧に読む、という効率化を図ることが出来るためです。具体・抽象で全体をふかんする力もぜひ重視してほしいと思います。洛ゼミでは、通常講座で中学入試頻出の問題形式を扱い、基本の解法を押さえます。そして秋以降に始まる洛北・西京テーマ別特訓では洛北附中 (洛北中)形式に特化した解法を身に付けていきます。

→洛北・西京テーマ別特訓については【こちら】から。

 

 

③自分の意見を理由とともに説得力をもって書く力

洛北附中 (洛北中)では毎年長作文が出題されます。ここでは、自分の意見をわかりやすく、説得力を持って伝えることが求められています。そのためには「主張と理由→主張をサポートする具体例→結論」という基本の型を身に付けることが不可欠です。
 また第三者に作文を見てもらうことも重要です。人に伝わる説明がされているか、論理にずれはないか、独りよがりな説明になっていないか、そして読む人が納得出来るほどの説得力がある説明ができているかなどは、自分ひとりでは判断が難しく、客観的な判断が必要になるためです。おうちの人や先生などに作文を見てもらってアドバイスをもらい、書き直す機会を多く持つことで、作文力の底上げを図ることができます。
 これら2点から、作文対策では、「基本の型で意見を書く→ほかの人に見てもらってアドバイスをもらう→書き直してまた見てもらう」というサイクルで練習するようにすると大変有効です。作文を書く機会とそれを見てもらう機会、どちらも多く持つことで、人に伝わるような意見の書き方を練習しましょう。洛ゼミでは作文の添削に特に力を入れているので、講師のアドバイスを受けて書き直しをする機会を多く持つことができます。ひとりひとりの到達度に応じてコメントをするので、無理なく段階的に作文の力を付けることができます。また、赤ペンでの添削だけではなく、一対一で直接作文の内容について話し合う機会ももうけています。