
洛北附中は、「適性をみる検査(筆記試験)」だけで合否が決まるわけではありません。
合格を勝ち取るためには面接の上手な攻略が不可欠となります。
この記事では、洛北附中の面接を突破するための基礎知識を、専門塾「洛ゼミ」の専門分析に基づいてお伝えいたします。
この記事でわかること
・洛北型面接の形式・傾向まとめ
・過去に出題された面接問題
・家庭でできる面接対策
面接は合否決定の対象になるの?
「面接は合否決定の対象か?」というのは、洛北附中受検生にとってとても気になることだと思います。
報告書、面接の結果及び適性をみる検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの比重は発表されていませんが、面接の比重が低いという保証はどこにもありません。もちろんさまざまな意見があるかと思いますが、これまでの受検生、出題傾向等から考察すると、洛ゼミでは「面接対策はけっして疎かにできるものではない。」と分析しています。
合格を目指すためには確実に対策をしておくべきでしょう。
洛北附中の場合、①適性を見る検査(筆記試験) ②報告書 ③面接 の3つを「総合的に判断の上、合格者を決定」することになっています(令和2年度入学者選抜要項)。
面接対策のメリット
面接対策を徹底するメリットとしてまず挙げられるのは、「比較的短時間で得点源にできる」点です。例年の受検生も、最初は意見をはっきり述べることに苦戦していますが、約1ヶ月程度でかなり上手に面接を乗り越えることができるようになっています。すぐに得点化できる、という点はこの直前期にはとてもありがたいポイントです。
面接の形式
面接の形式は、「面接官2名:生徒5-6名」の形式です。
筆記試験が終わった後、お昼ごはんを食べてから面接会場に順番に呼ばれます。
受検番号によっては、長い時間待合室で待たされるようです。待合室では本を読んでいる人や勉強をしている人など様々ですが、待合室での姿勢も合否に影響する可能性がありますので要注意です。
座ってから受検番号・名前・出身小学校を言い、面接が開始されます。
おおむね3問程度を出題されることになり、終わり次第解散となります。
過去に出題された面接問題
では、実際に洛北附中の出題を見ていきましょう。
開校~H26
志望理由や、学校生活の中で印象に残っていること、入学してから大切だと思うこと、など、限定のないばくぜんとした問いが多く出題されていました。
H27年度
・志望理由
・なぜ家のお手伝いは必要か
・小学校での外国語活動で印象に残っていること(挙手制)
3問目は挙手制の問題で、手を挙げない場合はそのまま何も聞かれなかったようです。
この傾向は現在も続いています。積極的に挙手をして発言の機会を得る姿勢が重要と言えます。
H28年度
・志望理由
・自分の得意なこと、好きなこととその理由
・よりよい人間関係をきずくために大切にしていること(挙手制)
H29年度
・志望理由
・なぜあいさつは必要か
・中学入学後、夏休みの課題で自由研究をすることになったら何をするか(挙手制)
3問目は、自然現象に対する好奇心や興味を問う問題と言えます。
この年以降、こうした「好奇心」を探るような問題が出題され続けており、新傾向と言えます。
H30年度
・志望理由
・適性検査を受けた感想
・小学校の授業で印象に残っていること
2問目はそれまで見られなかった出題のため、何を答えたらよいか困った受検生が多いようです。多くの受検生は「難しかった」「あまりできなかった」とネガティブな回答をしていましたが、合格生は「むかし読んだ本に似た話が載っていて面白かった」など、入試問題すらもポジティブにとらえていることをアピールしていたようです。
H31年度
・志望理由
・夢中になっていること、がんばっていること(グループによっては出題)
・なぜあいさつは必要か
驚くべきことにすべての問題が過去問からの出題でした。
面接対策を十分に行っていた受検生にとっては安心して取り組めたようです。
面接も筆記試験同様、過去問演習が重要だといえます。
R2年度
・志望理由
・小学校の授業で印象に残っていること
・中学校で頑張りたいこと
・なぜ朝ごはんは必要か
・なぜ早寝早起きは必要か
R3年度
・志望理由
・小学校の授業で興味を持ったこと
・日常生活で大切にしていること
・まとまった時間があれば何がしたいか
家庭でできる対策
志望理由のブラッシュアップ
志望理由はほぼ毎年出題されており、家庭でも対策がしやすい問題と言えます。
まず原稿を紙に書いて、話す内容を十分磨きましょう。
「洛北サイエンスがやりたいから」などのシンプルな内容もいいのですが、「将来の希望を実現するために、洛北附中でできること」を軸に話せるとひときわ目を引きそうです。
原稿が完成したら、保護者様に面接官役をお願いして練習しましょう。おおむね30~50秒以内に話し終わるとちょうどいい分量です。実際に口に出してみると、原稿丸暗記で話すことの違和感に気づくかもしれません。丸暗記の原稿を読むだけでは聞く方もしんどいものです。抑揚の付け方など、1ヶ月間みっちり練習すると本番に安心して臨めます。
これまでの総合学習等をふりかえる
洛北附中では、授業を受動的に受けることだけでなく主体的に学ぶことも要求されます。
そのため、小学校の総合学習に積極的に取り組んだか、多くを学んだか、は重視される要素の一つと言えるでしょう。
洛ゼミの面接対策
洛北・西京附中対策専門塾の洛ゼミでは、「洛北・西京特化型 面接対策講座」も用意しております。
ネット上では公開できない独自対策メソッドを多数取り入れた講座ですので、より合格へ近づくためにぜひお役立てください。