
小学生高学年は思春期の入り口ということもあり、勉強に向かわない我が子に対して一言声をかけるだけでも喧嘩になるなんていうことは良くあるのではないでしょうか。
そんな時に良い循環を生み出せる、簡単ですが奥が深い方法があります。それは「褒める」ということ。今回はその褒め方について紹介していきたいと思います!
こんな人にオススメです
・反抗的な態度が多くて不安…
・子供をやる気にさせたい!
・褒め方を知りたい!
1.褒めるって大事なの?
褒めることは学習意欲に大きな影響を与えます。単純な例を考えてみましょう。例えば、子供がテストでいい成績をとった時に「よくできたね」と褒め言葉を与えることで、「次もがんばろう!」と思うようになります。
みなさんの中にも褒められて「よし!次もがんばろう!」と思った経験があるのではないでしょうか?
また実際に教育学において実験が行われました。その実験結果から「良い褒め方」と「悪い褒め方」が明確になりました。その実験を次に見ていきましょう。
2.褒め方についての実験
ミューラーとデュエックという学者によって実験が行われました。実験では、2つのグループに分かれて算数の問題を解いてもらいました。
まずは片方のグループについて。このグループは算数の問題を解かせて能力を褒めました。つまり「◯◯さん、100点ですごいね!」「△△くん、90点も取れるなんて!えらいね!」と言った具合です。
それに対してもう一方のグループは算数の問題を解けるようになるまでの努力を褒めました。つまり「◯◯さん、何度も問題を解き直して、がんばったね!」「△△くん、2時間も勉強できてえらいね!」と言った具合です。
この2つのグループに分けてやる気の変化を追うと、結果は努力を褒めたグループの方が長くやる気を継続できたのでした。
3.良い褒め方
上記の実験から褒めるときは「能力(点数)」に対して褒めるのではなく「努力(過程)」を褒めてあげると効果が高そうです。
実際の教育現場でも高得点をとった生徒を褒めるのではなく、できるようになるまで頑張れた生徒を褒めています。
点数は低くても以前に比べてできるようになったことが1つでもあればその努力をぜひ褒めてあげてください。
4.まとめ
「千里の道も一歩から」という言葉のように、どんなに小さなことでも良いので子供たちの小さな努力をぜひ褒めてみましょう。
努力が見えにくい場合は「どうしてこれができるようになったの?」と問うことで本人たちの工夫が見えてきます。その時に「がんばったね!」「この調子でいろんな工夫をしてみよう!」と声かけができれば、きっと良い循環が生まれます。