英作文の出題は4校の中でもかなり色が分かれるところです。
今回取り上げるのは「桃山高校」の英作文。
長文の中で、グラフやイラストと連動させた英作文の出題がこの高校の特徴です。
今回はちょっと変わった視点でこの問題を見ていきましょう。
問題文分析
大問5(3)
【 ③ 】内に文脈に合う英語を10語以内で書きなさい。
問題文について分析すると、まずは「文脈」を意識しなければなりません。
文の直後だけ見て英作していては、求められている解答とズレてしまいます。
もう一点、注目してほしいのが「英語を~書きなさい。」の部分。
これは文章の途中から()が始まっていることをしています。
もし、1文まるごと書かせる問題であれば「英語」の部分が「英文」となっているはずなのです。
「英語」と「英文」の違いが与える解答法への影響
さて、今回は「英語」を英作する問題であるので、「文脈」とともに「()以前の英語との1つの英文としてのつながり」を意識しなければなりません。
それでは具体的に、「英文」を問うている問題と何が変わってくるのでしょうか。
それは、「使える文法が限られる」ということです。
文の始まりや終わりが制限されているため、使える文法もおのずと制限されます。
つまり、自由英作などで使える「得意な文法で書く」戦法がここでは通用しないということです。
1文書かなくていいから楽だ、と思った受験生諸君、その認識は改めましょう。
英作文問題は英文法を完璧に使いこなせないと解けない問題分野。つまり英文法の到達点とも言えるのです。
最善の準備を整えて臨んでほしいと、筆者は強く願います。