「えっ、中学校の定期テストと全然違う…どうやって考えたらいいんやろ?」
桃山高校の自然科学の問題を見たら、そう不安になる人は多いでしょう。
実際、一筋縄ではいかないような問題が多く出題されているのが、桃山自然科学の特徴で、そう感じるのは当然です。
じゃあ、どうすればいいのか。
それを知っているのと知らないのとでは、勉強効率に圧倒的な差が出ます!
実際に、今年度の入試問題を使って、桃山自然科学の傾向を見ていきましょう!
桃山自然科学は「正確性」と「客観性」で攻略!
■2016年度 桃山高校出題
大問3 問4 気温、体積、気圧がすべて等しい空気のかたまりがあったとき、軽い気体は重い気体よりも上昇しやすいと考えられる。そこで、乾燥した空気と湿った空気では、どちらが軽いかを考える。湿度の異なる二つの空気のかたまりがあり、そこにふくまれる分子の個数は等しいとして、どちらの空気が軽いか、またはどちらも等しいかを判断しなさい。また、その理由を説明しなさい。なお、乾燥した空気中には窒素分子が80%、酸素分子が20%あるとし、湿った空気中には窒素分子が60%、酸素分子が15%、水分子が25%あるとする。(図・表は省略。一部改変)
あまり見慣れない形式の問題ですが、設定された条件を理解すること自体は、それほど難解ではありません。
表に、それぞれの分子の「相対的な質量」が与えられているので、それを用いて計算する問題です。
このように、桃山自然科学の最大の特徴は、
「初見内容に関する文章を正確に読解し、計算により求められた数値を用いて、客観的に分析する」能力が求められることです!
ひたすら暗記は今日でおしまい
闇雲に用語や公式を丸暗記するような、ゴールの見えない勉強法は、今日で終わりにしましょう。
例えば、この問題では、「分子」という用語の意味を知っているだけではなく、「分子の模式図のイメージ」があり、「分子はそれぞれ重さが違う」ことまでわかっていれば、取り組みやすい問題となります!
入試で求められる能力を把握した上で、そこから逆算して普段の勉強で注意すべきポイントを常に意識しておきましょう!
そうすることで、範囲の広い理科も、「最小の労力で」攻略できるようになるでしょう!