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<自動ブレーキ>ベビーカーに装着 中学生の発明が特許-エキサイトニュース
今春の第74回全日本学生児童発明くふう展(発明協会主催、毎日新聞社など後援)で、第2位となる内閣総理大臣賞に選ばれた愛知県刈谷市立朝日中学3年、大田匠郎さん(14)の作品「ママも安心、自動ブレーキ付きベビーカー」の制御方法が特許を得ました。
創作のきっかけは、ブレーキを掛けていなかったベビーカーが、駅のホームから転落するケースがあると聞いたこと。ベビーカーを動かさない時は、自動的にブレーキが掛かる仕組みにすれば良いと考えたそうです。
このように着眼点が素晴らしい発明アイデアに溢れている 全日本学生児童発明くふう展の入賞作品、今回は(著者の独断と偏見で)その一部を紹介します。
トッテトレール・アンブレラ
第74回の日本弁理士会会長賞を受賞した小学6年生の作品です。
「自転車のサドルを外しておくと盗まれない」という話から、傘も取っ手を外すと盗まれないのではないかと考えて、実際に取り外しできるようにしたそうです。
外した取っ手はカラビナ(登山道具の1つで開閉できる部品(ゲート)がついた金属リング。多分見たことあるよ)をつけてカバンをぶら下げておくことが可能。 取っ手のない傘本体は逆さまにして自立できるので、干しやすくなるしみんなと異なる置き方で、自分の傘だとすぐわかりますね。
置かずに測れる計量カップ
第74回の毎日新聞社賞を受賞した中学2年生の作品です。
料理男子である受賞者は、計量カップを持ったまま水量が測れないことに不便を感じ、持ったまま測れる計量カップの開発を考えたそうです。 完全な円筒型の容器にはいった液体は、容器を傾けても中心の水位が変わらないことに気付き、この原理を利用した計量カップを思いついたそうです。 料理しながらもそこに気付くところがすごいですよね。
一人で測れる身長計
第73回の日本弁理士会会長賞を受賞した小学3年生の作品です。
受賞者の家族は家で身長を測ることがあるそうで、家族で一番大きいお父さんの身長だけ誰も測ることができないため、お父さんの身長も測れるように、一人で測れる身長計の開発を考えたそうです。なんともかわいいですね。 機械もかわいく仕上がっていますね。これでお父さんが身長を測ったと考えると、癒されますね。
ちなみに…特許って何?
今回大田くんが取得した特許とは、
有用な発明した発明者またはその承継人に対し、その発明の公開の代償として、一定期間、その発明を独占的に使用しうる権利(特許権)を国が付与する知的財産権の1つです。 日本では1885年に特許制度が誕生しました。
特許を取得した発明は、その発明者のみが自由に使うことができ、他者が発明者の許諾なく製造したり複製したりすることを禁止できるのです。 特許認可から20年が経過すると特許権が失効します。
あなたが普段「こんなことできるといいなあ」と考えていること、実は世紀の大発明となるアイデアで、特許を取得することができるかもしれません。 発明という夢の実現を目指して今後勉強していくのも、未来が広がって素敵ですね!
(参考リンク)