(元記事)参院選:二つの合区導入 18歳選挙権も…制度改正―毎日新聞
これまで長い間、選挙年齢は20歳でした。しかし選挙法改正により18歳に引き下げられ、高校3年生も選挙権を有することになりました。
選挙の参加を数年後に控えた中学生のみなさんにとっても、ニュースで流れるいろいろなことが他人事ではなくなってきています。
さて、確かに選挙の仕組みやどこに投票してよいのやら、といったことは難しく、正直なところ筆者自身も頭を抱えてしまいます。 しかし今回は3年後、4年後に選挙を控えたみなさんに、必ずためになる選挙の基礎をお伝えします。
選挙の種類はいたってシンプル
選挙は大きく、
国の政治について働く人を選ぶか(国政選挙)
都道府県などの地方で働く人を選ぶか(地方選挙)
に分けられます。
門川京都市長や舛添東京都知事が選ばれたのは地方選挙です。 一方、国政選挙には2種類あり ・衆議院議員総選挙 ・参議院議員通常選挙 があります。今回はこの後者が行われたわけです。
今回、誰を選んだの?
参議院議員です。
それがよくわからない!ということなのですが、まず「国会」について理解しておく必要があります。
例えば税金上げよう、原発どうしよう、外国とのお付き合いどうしよう、といったことについて国民全員が話合うことができればよいのですが、実際不可能ですね。そこで選挙で選ばれた人が「国民の代表」として、国会という組織の中でそれらを話し合って決めているというわけです。
学校が一つの国だとすると、生徒会役員を選ぶようなイメージをしていただけるとよいでしょう。
そこで、その国会は衆議院と参議院からなっています。 生徒会が小グループに分かれていて、それぞれで話し合ってから、生徒会全体で意見を出し合っているのです。
衆議院と参議院二つに分かれ、それぞれで話し合い、さらにその両院が話し合うことでよりよい結論を生み出そうという仕組みなのです。 そして、その一方である参議院のメンバー、つまり参議院議員を選んだのが今回の選挙というわけです。
参院選の仕組みこれだけおさえる!
①3年ごとに参議院のメンバーの半分を選挙で選びなおす。そのための選挙である。
②選挙区選挙と比例代表選挙という2通りの方法をとっている。
候補者はどちらか一つに立候補する 選挙する人はこの2通りで一人ずつ選ぶ。つまり一人二回投票する。
イメージとしては ・選挙区選挙…候補者に投票! ・比例代表選挙…候補者または政党に投票!
話題の選挙法改正で今回何が変わった?
①選挙年齢が18歳に引き下げられた
②都道府県ごとだった選挙区の合区
②について、先ほど説明した「選挙区選挙」では、今まで都道府県から1人や複数人を選んでいました。しかし例えば、10人グループから選ばれた1人と、100人から選ばれた1人では、その1人の重みが違う、というのはイメージがつくでしょうか。 そのような「一票の格差」と呼ばれる問題を解決するため、取り入れられたものです。 具体的には鳥取・島根、徳島・高知が合区となりました。
いかがでしたか?少し選挙について理解できたでしょうか。中学校の社会の授業でまたこの分野を学習するときは、ぜひ自分が参加するんだということをイメージしながら勉強してみてくださいね。
<画像引用リンク>
・https://18senkyo.jp/workshop/
・https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E4%BA%8B%E5%A0%82