現役京大生の二人息子を持つお母さん。 どのようにして、息子二人ともを京大に送り込んだのか?その秘訣を探ってみた。
※リングアカデミー講師、三輪先生がインタビューを行いました。
適度に頼ることで、自分でやるように。
―本格的に受験期に入る前、中学1年生のころはどういった様子だったんでしょう。
今から思えば、中学1年生のころは本人が部活と勉強と塾と3つのバランスをとることを意識していたと思います。わたしも仕事をしていましたし、本人がまず自分で時間のパターンを考えていたと思います。親としてしていたことといえば、塾の時間に合わせてごはんを用意するとか…
―なるほど、それは自主的にするようになっていたんでしょうか?
何か変更があったらカレンダーに書いといて、と言っていました。子供に頼っていた部分もあったんですかね。
―そうやってお母さんに伝えるというのが習慣になっていたのかもしれないですよね。
確かにそうですね、大学受験の時は全部自分たちでやっていたと思います。予備校も自分で決めて、結局兄弟違う塾に通いました。
―2人の男の子を育てるうえで、なにか意識されていましたか?
あえて同じことをするように言ったことはなかったです。本人曰く、兄の存在はすごく意識していたといっていましたけどね。
とりあえず、子供の声に耳を傾けてみる。
―お母さまから、~大学に行ってほしいとかこだわりはあったんでしょうか。
うーん…とくに目の前のことをこなすというか、あまりそう考えてはいなかったのかも…。 普段から何がしたい、という本人の要望には、「あっそうなん」と耳を傾けるようにしていました。それで例えば、じゃあピアノの先生訪ねてみよう、とか。ただせっかくやり始めたのなら、続けさせるようにはしていましたね。やりたくないと言い出しても「せっかくやったんたしなあ」という感じを出します(笑)逆に叱ったりしたら、じゃあやめるわ!となって本人もその方が楽だったのかもしれないですけど…。最後は自分で決めさせるようにしていました。
―なるほど、本人の意思を聞く一方、本人に決定させると。 逆に、これはダメだよなどのタブーを作っていたりしたんですか?
人様に迷惑をかけない、嘘は言わない、とか、そんな当たり前のことです(笑) あとは何か悩んでいることや問題はないか確認することはありました。
―それは何かの度に聞かれていたんですか?
うーん、日頃から本人の様子には気にかけて、コミュニケーションはよくとっていました。勉強のことより、特に友達関係とかは気にしましたよね。何か困ったこととか悩んでいることがあれば「一緒に考える」という感じでした。
「僕より先に不安がらんとって」
―受験期のお母さんの心境は?
息子に言われて印象に残った言葉があって。「僕より先に不安がらんとって」と言われたことがあったんですね。その言葉は謙虚に受け止めて、不安を子供に見せないようにしようとしていました。本当は心から不安でしたし、今でも思い出したら不安ですよね。
―それでもお子様がお母さんの不安な様子を見ないように、と。
そうですね。主人も子供の面談に行ってくれたりしたので、夫婦で不安なことはすごくよく話しました。不安を共有しながら頑張るか、と。
―その他、受験期に意識していたことはありますか?
とくに受験が迫ると「特別なことはしない」ということですね。いかに日常を維持するか、それを意識していました。食事も試験前も変わらないようにとか。よかったのかどうかわからないですけど…。
―それが一番難しいですもんね…お母さま自身も受験に対して焦りがあったでしょうし。
そうですね、本人が弱音を吐いても、聞き役に徹するという感じで。こうしたらどう?ということも言わなかったように思います。国語の先生に相談してみる?などと声をかけたことはあります。
あくまでも本人に決定させる
―必ず寄り添って、結局どうするかは本人に任せているんですね。
こうしなさいと言わないし、言えないですよね。子どもにしてみれば「お母さんが言ったからやん」となったとき、選択肢が無くなるというか、乗り越えられない気がして。自分が決めた道ならば、どうにかして乗り越えると思うんです。私がしていことといえば、息子の選択を後ろからちょっと後押しする、という感じだと思います。
―取材を受けていただき、本当にありがとうございました。
子どもを信頼することで、子ども自身にやらせる。
子どもの意思を聞く一方で、子どもに決定させる。
そして母親はそれを全力で支える。
謙虚ながら力強い、そんな印象を受けました。
親の願いや「こうすべき」「こうした方がいいのに」それをぶつけず、子どもの気持ちに寄り添う、そういった母親の愛情を強く感じました。
『京大生のママに聞く!受験&子育て奮闘記 vol.1』はこちらから
最後に
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