【高校受験・国語】得点アップ間違いなし!中学生が苦手な国語の品詞総まとめ!

2023年05月13日
中学生向け 受験対策/勉強法

突然ですが質問です。

日本語の文法についての知識、しっかりと身についていますか? 

「英語の文法なら勉強しているけど・・・」

「日本語なんだし、なんとなくわかると思う・・・」

と思った方も多いでしょう。

しかし日本語文法の問題は、なんとなくで解けるほど甘くはありません。

専門学科の入試では、かなり頻繁に「品詞の識別問題」が出題されます!

専門学科を目指している人は、年明け前に必ず国語の品詞についての知識を総ざらいするようにしましょう。

ということで今回は、受検生がどーーーーーしても後回しにしがちな「国語の品詞」についての知識をまとめてみようと思います。

まず日本語の品詞には10種類あるということは、知っていますか?

中学1年生のときに絶対に学校で習っているはずですので、覚えていないという方は今から一緒におさらいしていきましょう。

 「10種類も覚えるのか・・・」と、ちょっとおっくうに思うかも知れませんが、実は暗記がやっかいなものはたった4つだけ。

残りの6個はポイントさえ抑えておけば簡単に覚えられます!

まずは簡単な6つから見ていきましょう。

 

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さて、ではこの表を見ながら順に説明していきます。

まず単語には「自立語」「付属語」の二種類がありますね。

この見分け方は簡単で、

「それだけで文節を作ることができるもの」が自立語、そうでないものが付属語です。

もう少しわかりやすく言えば、要はそれだけで独立している単語(走る・大きな・美しい、など)が自立語、他の単語にくっつかないと使えないもの(られる・が、など)が付属語です。

活用がある自立語

自立語のうち、活用がある3つの品詞を覚えるのは超カンタン!

①形容詞

「美しい」「楽しい」など、イの音で終わる活用語。

ものの状態や様子を表す時に用いる言葉です。

②形容動詞

「急だ」「大変だ」など、ダで終わる活用語。

注意して欲しいのは「きれいだ」のように、「きれい」とだけで使われてしまっているもの。

「きれい」の最後の語が「い」のために、形容詞と考えられがちですが、基本的に状態・様子を表、かつ“だ”を付けられるものは形容動詞だ、と思ってもらって大丈夫です。

形容動詞は、⒈「だ」で終わり、⒉状態や様子を表、⒊修飾語にも述語にもなる、というものです。

「その花は綺麗だ。」「きれいな花」というように修飾語にも、述語にもなれますね。

③動詞

「走る」「泳ぐ」「する」「遊ぶ」「買う」「食べる」「座る」…などの、動作を表し、ウ段で終わるものが動詞ですね。

これだけ!はい、さっそく3つおわり!

活用しない自立語

残り3つ、どんどんいきましょう。次は活用しない自立語です。

①名詞

名詞は文字通り、物の名前(「日本」「夢」「学校」など)です。

少しだけ注意したいのが、代名詞もれっきとした名詞だということ。人称代名詞と呼ばれる「私」や「彼」、指示代名詞と呼ばれる「それ」や「これ」などがあります。頭の片隅に入れておきましょう。

②接続詞

あと2つ!副詞と連体詞の説明はあとにまわして、接続詞。これは文と文をつなぐ言葉ですね。「さて」「しかし」「したがって」などです。必ず文のアタマに来るのでそこで識別しましょう!

③感動詞

次に感動詞ですが、ほとんど入試で問われることはありません。「感動や呼びかけ、応答」などを表します(「ああ」「おい」など)。

 

さて、簡単な6つの品詞を一気に説明しましたが、ここまでの知識はパパッと覚えてしまいましょう。

気合いを入れて覚えたい4品詞

さあここからが本題!気合いを入れて覚えたい4つの品詞!「副詞」「連体詞」そして「助動詞」「助詞」です。

①副詞

副詞の説明を見ると「主に用言を修飾する」とありますね。

「用言ってなんだっけ!?」とパニックになりそうですが、実はとてもシンプル。動詞・形容詞・形容動詞の3種類をまとめて指して用言と言います。

暗記してしまいましょう。これらを修飾するのが副詞の役割です。

②連体詞

つづいて連体詞。体言(名詞のこと)を修飾する単語です。

副詞と見分けがつけづらい連体詞ですが、まずは「連体詞」という言葉の意味で覚えましょう。文字通り「“体”言を“連”ねる単語」です。名詞の前に持ってきて意味がつながるかどうかで、連体詞かどうかを判断しましょう。

例えば「とても」はどうでしょうか?

「とても日本」

おかしいですね。

「とてもおいしい(形容詞)」となると自然なので、これは副詞です。

では「大きな」はどうでしょうか?

「大きな走る(動詞)」「大きな急だ(形容動詞)」。意味が通りませんね。

「大きな木(名詞)」だと自然なので、こちらは連体詞。このように、「あとに続く単語は何が自然だろう?」という視点で考えれば、驚くほど簡単に見分けがついちゃいます。

さあ、あともうひと息です。いよいよ最難関!「助動詞」と「助詞」です!

③助動詞と助詞

助動詞とは「用言や体言、他の助動詞などについて意味を添える単語」です。『れる・られる・せる・させる・ない・ぬ(ん)・う・よう・まい・たい・たがる・た(だ)ます・そうだ・らしい・ようだ・だ・です』の18語。

「多すぎる!これはもう覚えるしかない!」と思いきや、見分け方・覚え方のポイントがいくつかあります!

ポイント1:単語のうしろにくっついている1~3文字くらいのひらがな⇒ほぼ「助動詞」or「助詞」
ポイント2:まえの単語と切り離したとき、単語が終止形ではない⇒確実に「助動詞」!(例えば「話さない」→助動詞「ない」を取ると「話さ」が残り、これは終止形ではない。)
ポイント3:終止形のときはだいたい「助詞」だが「助動詞」の可能性もあるので⇒活用するかどうかを見る!活用できれば「助動詞」、できなければ「助詞」(例えば、「美しいらしい」の「らしい」は、「らしさ」などの活用が可能→助動詞!)

まとめ

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さて、非常に速足で説明をしましたが、専門学科国語の品詞識別問題を確実に正解したいならば上記の知識は絶対に覚える必要があります。ぜひ、何度も読み返しながら品詞の知識を自分のものにしてみてください。

この記事は、専門学科対策専門塾‘リングアカデミー’国語科の講師によって作成されました。

 

この記事を読んだ後はこの参考書で復習しよう!

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