古文ってなんか「分からない」
中学生になってから習い始める古文。
現代文と同様に、日本語であることには変わりはないのですが、「言葉遣いに馴染みがない」、「単語の意味がよく分からない」という様々な理由でついつい勉強するのがおっくうになってしまう科目ですよね。
そんな古文という科目ですが、いきなり文法や単語に飛びかかるのではなく、ある1ステップを踏むだけで、格段に楽しく勉強することができます!
そもそもなんで「分からない」?
そもそも古文を「分からない」と思わせる原因はどこにあるのでしょう?
それはずばり、「今と昔の慣習の違い」です。
そう、「今なら当たり前のことが古文の世界(=主に平安時代)では当たり前ではない」のです!
では、古文の世界での「アタリマエ」をいくつか紹介しましょう。
①妻は複数
まずは一つ目。今なら皆さんのお父さん、お母さんは一緒に住んでいるのは当たり前ですよね?しかし平安時代には、「通い婚」という制度があり、妻が住む家に夫が夜になると通うという文化がありました。そのため、当時は一夫多妻制が基本で、妻が何人もいるということが当たり前の世の中でした。今なら信じられませんよね。
②モテる=歌がうまい
そしてもう一つ。今なら男子の「モテる」ための条件って、「顔がかっこいい」「性格がいい」「背が高い」ですよね?(筆者の主観的な部分もありますが…)
しかし、古文の世界では必ずしもそうではありませんでした。古文の世界における「モテる」条件とは、ずばり「歌(=和歌)をどれだけうまく詠めるか」ということでした。 つまり、とびっきり優れた容姿を兼ね備えていなくても、和歌がとてもうまく詠むことができれば女性とお付き合いすることができたんですね!今と比べるととても楽そうです。
これはほんの一例にすぎませんが、皆さんの中には、「え、そんなの知らなかった!」って思った人がたくさんいるんじゃないでしょうか? でも、知ってみれば「ちょっと面白いかも?」って思いませんか??
もちろん、文法の知識をしっかりと学習して、正確に本文を読めることは先々の勉強を見据えると、とても大事です。しかし、それよりも前に、これらのいわゆる「古文の世界での常識」(=「古典常識」といいます)をまず知ることが大切です。
漫画を使って古文を学習!?
ここまで読んでくださった皆さんは、「また暗記じゃないか」、そう思うかもしれません。
しかし、この古典常識をとても楽に学ぶ方法があるんです! それは、漫画を読んで古典常識を学習してしまうというやり方!
非常に有名な漫画で、「あさきゆめみし」という漫画があります。紫式部が書いた源氏物語を題材にした少女漫画で、主人公の光源氏がどのような人生を歩んできたのかが赤裸々につづられています。内容もさることながら、当時の世界観が忠実に再現されており、人々がどのような建物に住み、どのような生活を送っていたのかが手に取るように分かります。
筆者は高校生の頃、当時の学校の古文の先生に勧められて全巻読みました。そこから苦手意識を持っていた古文が、みるみるうちに楽しく勉強できるようになり、次第に得意科目になっていきました。
漫画の内容自体は中学生でも十分に理解できるようになっているので、是非、手に取って読んでみてください。人生が変わります。
思い出してみてください。皆さんが小さい頃よく読んでいたのは、歴史上の人物の伝記漫画だったりするのではないでしょうか?そこで、「面白い」という感情を抱いたからこそ、歴史の勉強が楽しくなっていったはずです。
古文も同じです。まずは、漫画で「面白い」という感覚を持つこと。それが成績アップのための一番の近道だとは思いませんか?