京大理系志望のための社会選択アドバイス
こんな人に読んでほしい!
●センターでの社会科目でどれを選ぶか迷っている人
●すでにどの社会科目を選ぶか決まっているけど、他の科目に興味がある人
みなさんこんにちは! 新学年も始まり、いよいよ受験に向けて本腰を入れたい!と思っている人もいることでしょう!
この時期のやる気を夏まで持続させればとても大きな成果が生まれそうですね!
がんばりどころです。
さて、理系で京大を目指す皆さんのなかには、「社会の選択科目、どれにしよう?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
高校によってはあらかじめ決められているところもあるようですが、自由に選択できるとかえって迷ってしまいますよね。 そんな人のために、今日は社会の選択についてアドバイスしちゃいます!
京大入試に必要な社会科目は?
京大を理系で受ける場合、日本史B、世界史B、地理B、倫理政経の4つから選ぶ必要があります。
他の国立大学では現代社会や倫理と言った「軽い社会科目」を選択することができるのですが、京大の場合はそれが許されていません。 したがって、文系が受けるものと同じこれらの科目から選ぶよりほかないのです。
暗記がニガテなら地理が圧倒的にオススメ!
暗記がニガテなあなたには、地理が一番オススメです! というのも、地理には以下の特徴があるからです。
〇暗記量が(比較的)少ない
〇応用力が試されるため理系に有利
×満点は他の科目より取りづらい
工学部では圧縮なしの100点が入試結果に反映されるだけに、確実に点が取れる科目を選んでおくのは非常に心強いですね。 ニガテな暗記に時間をかける必要がなくなるのは非常に大きいです。
暗記が得意なら倫理政経がベター
暗記が得意であれば、倫理政経を選ぶのも悪くありません。 倫理政経には以下の特徴があります。
〇政経分野は一般常識に近い問題が多く、解きやすい
〇応用力が必要ないので、暗記が得意なら高得点が狙える
×出やすい分野が特に無いので、暗記が必要な範囲が広すぎる
×倫理分野は理解してないと暗記しづらい
倫理分野は哲学や思想に関する知識が中心になりますが、これらは単に語句を覚えるだけでなくその意味を理解する必要があります。 古代ローマ人の思想を理解しようとするのは想像以上に大変です!
暗記によほど自信がある人以外はおすすめしません。
日本史や世界史は選ぶべきではない
日本史や世界史を選ぶのはおすすめできません。
理由は簡単で、暗記範囲が大きすぎるからです。
日本史Bや世界史Bは理系が物理や化学に取り組むのと同じほど大きな労力を払って文系が勉強する科目です。センター試験も文系受験者を想定して作られているので、非常に幅広い知識を要求しています。これに時間を書けるのは得策ではありません。
ところが、京大受験者以外では理系でも日本史や世界史を選んでいる人もいます。それは医学科志望の受験生です。
日本史や世界史は暗記量が多い反面、暗記してしまえば満点が取りやすいため、足切りの厳しい地方国立大医学科を狙っている受験生のうち、とくに時間に余裕のある予備校生が日本史や世界史を選ぶことが多いようです。
まとめ
要約すると、
●暗記が得意なら倫理政経
●暗記がニガテなら地理
というのが最高の選択です。
ところが、どちらの科目にも共通して言えるのは、「満点を取りづらい」ということ。
早稲田大のセンター出願を考えていたりして、センターで9割以上を死守する必要がある人は日本史や世界史も検討したほうがよさそうですね。
とはいえ、京大受験はやはり二次試験勝負!
センターに気を取られ、十分な難問演習が積めない、なんてことがないように計画的に勉強を進めましょう!
この記事を書いたのはこんな人! 【工学部2回生Sさん】 京都大学工学部電気電子工学科在学中。 1回生から教授と自由に討論できたり、研究室を訪問できる自由な学風に惹かれ京大を志望。 小学生の頃からの算数苦手を高校まで引きずり、二回連続でクラス最低点を取るなどさんざんな状態。 そこで「もっといい勉強方法はないか!」と模索し続け、成績は徐々に上昇、受験直前にはなんと数学が得点源に。 現在、大学では電気回路理論や数理解析にあわせ、哲学や文化人類学も勉強している。