※新中3・2生徒向け記事
今年の嵯峨野高校こすもす科の入試問題を発表!
2019年2月15日、平成31年度京都府公立高等学校入学者前期選抜が行われました。
専門学科専門塾’リングアカデミー‘は、今年も嵯峨野高校こすもす科の出題問題をいち早く分析!
※昨年度の入試問題はこちら
英語
【問題】 5
次の各日本文の意味を表すように下の語句を並べかえるとき,①,②,③,に当てはまるものをそれぞれ記号で答えよ。ただし,不要な語句がそれぞれ1つずつ含まれている。なお,文頭にくる語も小文字で初めてある。
(4)私たちは他人と共に生きる最善の方法について考え続けるべきだ。
We ( ) ( ) ( ① ) ( ) ( ) ( ② ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ③ ) ( ).
(ア) thiking (イ) another (ウ) the (エ) keep
(オ) to (カ) with (キ) should (ケ) about
(コ) other (サ) best way (シ) people
嵯峨野英語・今年の問題の特徴
嵯峨野こすもす科の並べ替え問題は比較的難易度は高い傾向があります。
しかし,一定の文法力があれば決して解けない問題ではありません。
ではどのようにして並べ替え問題を解くのでしょうか 。
問題を解くうえで重要となるポイントは
「文の骨格をおさえる」
ということです。
実際に今年の問題を見ていきましょう。
「私たちは他人と共に生きる最善の方法について考え続けるべきだ」
という問題文の骨格となる文は
「私たちは方法について考えるべきだ」
となります。
そしてこの文章を英訳すると
We should think about a way.
となり,問題の文の骨格になります。
そしてこの骨格となる文に肉付けを行っていくと
We should keep thinking about the best way to live with other people.
という文が完成します。
まずは骨格となる文を考えて英文をかき,そのあと問題の日本文と同じ意味になるように与えられた選択肢をもとに英文を完成させることが必要になってきます。
嵯峨野英語・2019年度の傾向
今年の問題は昨年度と同様に6つの大問でできており,問題構成は変化がありませんでした。
長文読解,並べ替え問題,英作文など多様な問題構成となっており,英語の総合力が問われます。
そして中でも特徴的な問題は,物語の英作文です。昨年度と同様に,物語の続きを自分で考えて要求された文字数で英作文を書く必要があるため,文章読解力と正確な文法力が必要になります。
※専門学科専門塾’リングアカデミー‘英語科 先生が講評しました。
国語
二 (5)
文中の傍線部 hここのほうがいいや とあるが、「ここ」が「いい」のはなぜか、七十字以内で説明せよ。
嵯峨野国語・今年の問題の特徴
嵯峨野国語では物語文が出題されることが大きな特徴です。今年度も、物語文のなかで「なぜか」を説明させる記述問題が2問出題されました。物語文においては、語彙の意味を問う問題や、登場人物の「心情」や「行動の理由」を説明させる記述問題が頻出です。レベルの高い物語文の演習と、記述問題の対策を進めていく必要があります。
嵯峨野国語・2019年度の傾向
全体として傾向に変化はありませんでした。昨年度に大問1の問題傾向が変化し、文章の細かい理解と大きな理解の両方を問題ごとに問うようになり、それが今年も継承された印象です。
大問数が多く読解量が多い分、情報を的確に処理する力や、ミスなくテンポよく問題を解いていく時間感覚がものを言ったようです。
難問・奇問の類は少ないので、嵯峨野国語攻略のためには、しっかりと手堅く問題を解いていく力を育てていくのが結果的に近道です!
※専門学科専門塾’リングアカデミー‘国語科 坂上先生が講評しました。
数学
1 (1)
1.812−0.312+0.692−0.812 を計算せよ。
嵯峨野数学・この問題の特徴
小問集合に含まれる計算問題です。いいスタートダッシュが切れるよう、素早く正確に解きたい問題ですね。
この問題の最も素直な解き方は、下のように2乗の計算を4つ全てに対して行い、最後に足し引きする方法でしょう。
1.812−0.312+0.692−0.812
=3.2761−0.0961+0.4761−0.6561
=3
しかしこの方法では、多くの受検生が厄介だと思うであろう”少数のかけ算”を何度も行う必要があるため、時間もかかりますし、計算ミスも増えそうですよね。
そこでこの問題を、もっと素早く、もっと正確に、解く方法を考えます。
それは、因数分解の公式、
a2−b2=(a+b)(a−b)
を利用する方法です。
この公式に加えて、
1.81
と
0.81
に同じ
0.81
という数字が含まれていることを考えると、次のように計算することができます。
1.812−0.312+0.692−0.812
=(1.812−0.812)+(0.692−0.312)
=(1.81+0.81)(1.81−0.81)+(0.69+0.31)(0.69−0.31)
=2.62×1+1×0.38
=3
この問題では、計算に時間を取られたり、計算ミスをした受検生も多かったのではないでしょうか。
しかしこれは入試頻出の計算問題なので、嵯峨野志望者であればしっかり正解したいところです。
このように難関の嵯峨野といえど、基礎が超重要となっています。
嵯峨野数学・2019年度の傾向
嵯峨野数学は例年、典型問題が多く、特に図形問題が頻出となっています。ここ数年は整数問題も増えてきています。
今年の問題はこれらの傾向通りの問題で、昨年の難化した問題に比べると、やや易化したと思われます。難しい問題もいくつかありましたが、上で解説したような典型問題を素早く正確に解けていたら、合格に大きく近づくでしょう。
嵯峨野数学は今後も同じような傾向が続くと考えられます。難問を解く必要はないので、分野ごとの解法パターンをしっかりと整理して標準問題の完答力を上げていきましょう。
※専門学科専門塾’リングアカデミー‘数学科 中山先生が講評しました。
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