※新中3・2生徒向け記事
今年の桃山高校自然科学科の入試問題を発表!
2019年2月15日、平成31年度京都府公立高等学校入学者前期選抜が行われました。
専門学科専門塾’リングアカデミー‘は、今年も西京高校エンタープライジング科の出題問題をいち早く分析!
※昨年度の入試問題はこちら
数学
西京数学・今年の問題の特徴
西京数学では2013年ぶりの食塩水の問題である。
テーマ自体は頻出であるが、本問題は、体積を直接求めるのではなく、まぜる割合を求める問題である。
そのため、xという割合を表す文字以外に、新たに文字yそ用意して5%、4%、8%の食塩水の質量を2y、y、xyとすると式が立てやすかっただろう。
もちろん、他にも文字の置き方は存在するが、普段使っている公式が使えるように文字を置いてあげるのが試験本番では一番自然だろう。
今年度の他の小問集合は解きやすい問題ばかりだったので、きちんと計算する必要のある本問題は差がつく問題のうちの一問であっただろう。
西京数学・2019年度の傾向
西京数学は、60分という試験時間の中で受験生の処理力と思考力をハイレベルに要求してきます。
また、その出題の特徴として、いたずらに煩雑な計算をさせるのではなく、きちんと中学数学を理解しているか問う問題が出題されます。
具体的には、図形の基礎を問う記述問題が出題されます。
今年度は大問4の問題が、面積と周の長さに関する最大についての議論を2次関数を道具として行うという出題でした。
普段二次関数は、座標上に書かれて出題され、交点などの座標をもとめるという操作を行うため、今回のような関数を用いて最大の議論をする問題に驚いた受験生もいたかもしれない。
すぐにはわからなくても誘導に乗り、二次関数のグラフを書いてみると答にたどりつけただろう。
今年の問題は、大問1の小問集合、大問3の立体図形、大問5の確率が解きやすい標準的な問題だった。
大問2の二次関数、大問4の平面図形、大問6の二次関数は処理量は少なかったものの、設定の珍しさに苦戦した受験生も多かったと予想される。
西京数学で合格点をとるためには、まず標準的な問題を素早く正確に解けるようになっておくことが大前提である。
そのうえで、過去問をよく研究し、記述問題や、動図形問題、整数問題などの西京数学頻出分野を対策する必要がある。
また、西京数学では、中学数学をきちんと理解しているか問われる問題が多い。
問題を形式的なパターンで覚えているだけではこのタイプの問題を解くことができない。
教科書レベルの内容であっても、丁寧に自分の言葉で正確に説明できるように練習しよう。
※専門学科専門塾’リングアカデミー‘数学科 庄司先生が講評しました。
国語
[一] 問三
傍線部1「一番初はじめの話」とあるが、この本文の前の〈序章〉に次のような一節がある。これを読んで、後の問いに答えなさい。
(中略)
(問)幼児のプリンの例と若者の「むかつく」の例を通して、筆者が共通して伝えようとしていることを、四十字以内で説明しなさい。
西京国語・今年の問題の特徴
西京の国語では、しっかりとした読解力が求められる難度の高い説明文が出題されます。
筆者の考えや、その考えに至る理由を正しく読み取り、記述する力が求められます。
さらに、この問題では、問の中に短めの文章が挿入され、本文の理解に加えてその文章もしっかりと理解したうえで、
それらに共通する内容を記述問題で説明させており、しっかりとした国語力を問うている良問です。
西京国語・2019年度の傾向
全体の難易度は大きくは変化していないものの、やや気になる傾向の変化が見られました。
上記の問題にも関連し、メインの課題文に付け加える形で、短めの別の文章が併せて挿入され、それらを横断する形での文章理解を問うている点です。
同様に、古文では「文章Ⅰ」「文章Ⅱ」というように、2つの文章が出題されたほか、問七では「本文の読解についての会話文」を素材とした形式の問題が出題されました。
これらの形式は、2020年以降実施される「大学入試共通テスト」の国語の問題形式と似通う部分があり、
これからの社会で求められる国語力を高校入試の段階でも見るという試みが行われつつあるのかもしれません。
※専門学科専門塾’リングアカデミー‘国語科 坂上先生が講評しました。
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