
1.設置コース 2.アクセス 3.文理選択のタイミング 4.進学実績 5.学校行事 6.部活 7.卒業生の声 8.普通科との違い 9.偏差値 10.入試の配点 11.合格者平均点
設置コース
嵯峨野高校には、普通科・京都こすもす科の2つの学科があります。
募集定員は、それぞれ120名、200名となっています。また、京都こすもす科は、専修コース(募集定員80名)と共修コース(募集定員120名)と分かれています。わかりやすい違いでいうと、専修コースは1年生の段階から理系の勉強を進め、共修コースは1年生では文理共通の勉強を、2年生から文系と理系に分かれて勉強を進めます。
アクセス
JR嵯峨野線「太秦」駅より徒歩5分、京福電鉄北野線「常盤」下車すぐ、京都市営バス75・91・93・特93系統/京都バス81系統「常盤・嵯峨野高校前」下車すぐとなっています。
また、嵯峨野高校には校門が3つありますが、学校説明会等はいずれの門からでも入ることができます。
校門の位置は、高校のHP等で事前に確認しておくようにしてください。
文理選択のタイミング
共修・普通科共に、1年生の夏休み前に文理選択を行って書類を提出します。
書類提出後は原則文転・理転はできません。2年生になるとクラスが文理で分かれます。
文理混合クラスの有無は人数比に左右されるため年度によって異なります。ある学年では、共修は文系・理系・文理混合が1クラスずつ、普通科は文系2クラス理系1クラスでした。専修は専修内でクラス替えが行われます。
また、専門学科と普通科が混ざることはありません。
文理混合クラスは授業が少人数になる分、先生に当てられるリスクが高くなるのでみんな必死に予習をしています(笑)
また理系と文系の関わりが薄くなるので、2学期の学校行事で初めて会話をする友だちも少なくなかったです。
そのため、文化祭や体育祭の準備は他のクラスよりも大変でした。
進学実績
半数以上の生徒が国公立大学に進みます。京都大学、大阪大学、神戸大学など難関大学と言われるような大学への合格者も毎年多数輩出しています。
学校行事
嵯峨野では、毎年4月に課外活動、9月に文化祭と体育祭があります。
4月の課外活動は学年ごとに内容が異なります。
1年生は、勉強方法を身につけ、同級生との親睦を深めるためのプログラムを受けます。もともと1泊2日でしたが、最近は泊まりではなくなったそうです。
2年生と3年生は、それぞれ別の場所にバーベキューに行きます。
自由な料理を作るので、他の班の味見をしに行くのもとても楽しみです。毎年、時間をかけてバウムクーヘンを作る班が必ず現れます。ちなみに私たちは辛すぎるチーズタッカルビを作りました。
文化祭と体育祭は、まとめて「とこのは祭」と呼ばれています。
文化祭は2日間開催され、学年ごとにメインの出し物があります。
1年生が20分程度の劇、2年生が45分程度の劇、3年生は15分程度のフリーのステージパフォーマンスを発表します。
学年ごとの出し物の他にも、美術部の作品の展示、茶道部の体験や、バトントワリング部や吹奏楽部のステージがあったり、軽音部が一日中音楽室でライブをしたりしています。軽音のライブは大人気で、いつ行っても音楽室はいっぱいです。のど自慢大会やフリー発表もあり、生徒が得意分野の発表をする場となっています。
ちなみに、最近になってクラスTシャツの作成が許可されました。各クラス個性的な柄のTシャツを着て開会式に来ている様子が個人的にすごく良かったです。
体育祭は4色に分かれて対決します。
クラス旗を作って自分のチームを応援します。学年種目もありますが、盛り上がるのは男子の騎馬戦と色別対抗リレー、そして部活対抗リレーです。文化祭と比べると盛り上がりに欠けますが、最近は体育祭を活気付けようと生徒会が頑張ってくれています。
2年生では球技大会があります。各自好きな種目をとり、他クラスとトーナメント式で戦います。影の薄い行事ですが、学年の友だちと話す良い機会です。
部活
嵯峨野高校では、90%の生徒が部活動に参加しています。
体育系は、剣道部・硬式野球部・サッカー部・水泳部・卓球部・ソフトテニス部・男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・バドミントン部・バトントワリング部・女子バレーボール部・ラグビー部・陸上競技部・ソフトボール部・ワンダーフォーゲル部があります。
文化系は、演劇部・華道部・軽音楽部・茶道部・写真部・吹奏楽部・サイエンス部・デザイン工芸部・美術部・文芸部・放送部・コンピュータ部・将棋部・ディスカッション部・狂言部・JRC(青少年赤十字)・小倉百人一首かるた部があります。
多数の部活動があるのが特徴です。
卒業生の声
嵯峨野に入学して感じたことは、学校の雰囲気が明るくて、束縛を感じることなく過ごせるということです。
校則の範囲内ですが、ヘアアレンジに凝ったり、制服のリボンの形を変えたりなど
身だしなみに気を配る女子が多くて女子力の高さを感じます。
いかに校則に触れないところで個性を出すかに力を注いでいる印象です。ちなみに私の友人は通気性を良くするためにスリッパに人工芝を敷きました(笑)
最初の頃は、真面目な人が集まっているのではと心配するかもしれませんが、実際は個性的な人ばかりでたくさんの面白い友だちができます。
勉強面では、一見勉強をしているようには見えないけど静かに努力している人が多くて、その姿に刺激を受けていました。
自習室や赤本を貸し出す部屋、職員室前の質問スペースなど勉強のための空間は充実しています。
受験期になると志望校別に補習が組まれることもありますが、ライバル視やギスギスした空気はありませんでした。
お互いに励まし合い、相手の成功を喜ぶことのできる友だちに出会えて良かったです。
受験直前も張り詰めた空気は全くなくて、むしろ教室に行くことで受験への緊張が和らいだので良い環境だなと改めて実感しました。
普通科との違い
普通科と京都こすもす科の間に違いがあるというよりはむしろ普通科+京都こすもす科共修と京都こすもす科専修の間に違いを感じました。
普通科と共修は授業内容やテキストにほとんど差はありません。
3年過ごしましたが、学力にも大きな差を感じることはなかったように思えます。むしろ普通科の方が勉強熱心な印象でした。
一方で、専修とは大きな差があります。
1年生の頃に、普通科と共修は「GI」といって英語のリスニング力やコミュニケーション力を鍛える授業があるのですが、専修はその代わりに「SE」という英語を使った理系科目の授業があります。
そのほかにも専修だけ白衣を購入していたり、ラボ活動の内容や日時が異なったりと、細かい違いが多いです。もとから理系志望の人は専修を選んだ方が良いのではないかと個人的に感じています。
偏差値
京都こすもす科のVもし偏差値は共修が67、専修が68であり、普通科のVもし偏差値は前期入試が66、中期入試が63となっています。
入試の配点
嵯峨野高校京都こすもす科の入試は、国語・数学・英語・理科・社会の5科目に加えて、面接が実施されます。
入試の点数の内訳は、内申点:本番の試験の点数(面接含む)=100:425となっています。
内申点に関しては、1年生から3年生までの成績がすべて加算対象となり、9科目×5段階×3学年=135点満点を100点満点に換算し直した点数が内申点となります。なお、3年生は3学期制の学校だと2学期までの成績が対象となります。
本番の試験の点数に関しては、国語・数学・英語の3科目が100点満点、理科・社会の2科目が50点満点の合計400点です。
合格者平均点
嵯峨野高校京都こすもす科の合格者平均点は、赤本やリングアカデミーの入試分析資料にも公開されています。
最新年度でいうと、専修の合格者平均点が国語62.5点、数学27.3点、英語60.5点、理科34.6点、社会34.8点で、
共修の合格者平均点が国語62.9点、数学21.1点、英語61.7点、理科31.6点、社会34.3点となっています。
なお、数学は、ここ数年で一番平均点が低い問題でした。