京大生インタビュー

阪大志望が志望校を変え京大物理工学科に進学した理由

 

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「僕実はずっと阪大志望だったんですよ」

「2つの研究室で勉強したい」

 

一見びっくりするこの言葉、その裏にある彼の考えとは一体何なのか。

受験を意識し始めた未来の受験生、秋を迎え勉強にスパートをかける受験生、そして志望校、志望学部を迷うあなたにも読んでほしいインタビュー記事です。

自己紹介

2つの志望校、2つの研究室

少し変わった経歴をお持ちと聞いたのですが、詳しく教えていただけますか?

えーっと、僕の経歴でちょっと変わっているポイントは2つあるんですよ。

まずひとつが、実は僕は現役のセンターまでは阪大志望だったこと。

もうひとつが、学部生のときと大学院生のときで、それぞれ別の研究室に所属したこと。

どっちを言っても結構びっくりされちゃうんだけど、僕の中では筋の通った選択なんですよね。

志望校を選ぶ段階で自分で決めた「やりたいこと」がその後の選択の指標になっていると思っています。

 

なるほど…ではまず志望校・志望学部決定までについてお聞きします。

実際に京都大学を受けるって決めたのは現役のセンター後だけど、意識自体は受験初期からしていました

僕は部活はずっとバスケやってて、引退が高3の5月だったんです。

引退と同時に、なにもやってなかった受験勉強がスタートしました。

そのときの僕は、本当に0からのスタートでした。

成績も絶望的だったから、どこ目指せるかもわからない。そもそも大学に行けるのか?って感じで(笑)

とりあえず大学を受けられるレベルになろうって思って、勉強を進めていて、並行して大学調べをしていました

 

自分の中での方向性がはっきりしてきたのが、高3の8月。

モノ作りをしたい。物理の勉強が好きだ。この2つを軸にすることを決めました。

せっかく大学で学ぶならもっと基本的なところ、10年後20年後に社会の役に立つところに関われたらいいなって思うようになってきたんです。

実際に自分でモノを作るだけじゃなくて、もっと理論的なところも大学でできたらいいなと思い、やっと志望校の候補が絞れました。

阪大の工学部・基礎工学部、京大の工学部の物理工学科。

これらの大学のこの学部に進学すれば、基礎的な勉強も実践的な研究もできるってわかって。

でもこの段階では、京大は意識していただけでした。

意識だけで終わったのは、自分の成績見たときに、無理かなって思ったから(笑)

周りの先輩が京大に行ってたわけでもなかったし、雲の上の存在でした。

でも、この段階で意識すらしていなかったら、多分京大を目指さなかった。

選択肢としてなかったら、阪大を目指し続けてたと思います。

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京大と比べて、阪大が身近だったのはどうしてですか?

僕は大阪出身なんですが、阪大にめっちゃ近いところに住んでたんです。

高校も阪大との連携プログラムとかあって、物理的にも精神的にも近い存在でした。

知り合いの先輩が通っていたから、情報も豊富だし。

そこで、阪大を第一志望って決めて、ずっと阪大対策をしていました。

 

順調に受験生活を送っていって、順調に成績が伸びていって、センター試験を受けました。

ずっと阪大対策の勉強をやってきたのもあって、センターリサーチを見ても、模試を見ても手の届く範囲かなって成績でした。

英語の傾向とか自分で知ってるし、まあ通るかなって感覚がどこかあって

センター試験の自己採点を見て、実際出願する大学、つまり最終的な志望校をもう一度考えるタイミングでふと思っちゃったんですよね。

一世一代の大勝負の大学受験なのに、その「まあ受かるでしょ」状態っていいのかなって。

自分自身ができるなら、もう一段階偏差値的にレベルアップしたら、もう一ヶ月本気で頑張れるんじゃないかなって。

狙えるんだったら狙おうと思って、志望校を京大に変えました。

ものの見事に落ちちゃったんだけど(笑)

 

「やりたい勉強」を目指して京大に進学後もその選択が指標だったと。

僕はもともと、物理学っていう学問に対して、基礎の面も、実際の社会に実装するための応用もしっかりやりたくて物理工学科を選びました。

実際入学してから見てみると、基礎か応用かで研究室自体がかなり分かれている印象。

なかなかその中間をやっているところってのが見つからなかったんです。

 

さて、研究室を選ぶぞってなったときに、

「10年20年先の未来のことをやってます!」ってところと、

「うちは企業と共同してバリバリ実装してます!」ってところで様子が全然違ったんです。

「自分が一番やりたいことは2年間やる院でやろう。」って思って、後者を大学院での研究室に選びました。

学部の材料物性っていうのは基礎の基礎っていうか、年十年先の技術を作っているような研究室でした。

自分どの研究したいかなって考えたとき、院進どうするかも含めて考えた結果、違う研究もやりたいという結論に落ち着きました。3回生の3月ごろです。

 

あんまり自分と同じ、研究室を変えた人の話は聞かないですね。

というのも、研究室を変えたらイチから勉強になるから、すごく大変。

けど、僕はいいと思う。

僕自身が飽き性なところがあるんですよね。

なにか新しいことやって、それができるようになる経験が好きなタイプってのもあるのかな。

材料物性に詳しくなって、今のデータ解析の研究にも詳しくなって、人の2倍知見が広まったと考えたらいい道選んだなって(笑)

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今の興味の根源は、幼少期の趣味

モノづくりへの興味は大学選びの段階で見つかったものですか?

小さい時から高校生くらいまで、建築家になりたかったんです。

身の回りの何かを木で作るとか楽しかったし、夏休みの自由工作頑張るタイプ(笑)

自分で手を動かして、形があるものを自分で作り上げるのが楽しかった。

実は小学生のとき変わった趣味があって、家の設計図をかくのが好きでした。

不動産屋さんの窓とかにいっぱい貼ってあるじゃないですか。

あれの自分が住みたい家バージョンを作り上げてました。

家っていうくくりではあったんだけど、なにか自分で形あるものを作りたいっていう思いがずっとありました。

 

建築家諦めたのは、けっこうしょぼい理由です(笑)

高校の美術で、「才能めちゃくちゃないな」って思っちゃったこと。

授業で描いた自画像がひどい出来で、先生に少し強めに言われてしまって。

当時は建築家になるための具体的な知識がなかったから、描く技術が必要だと思いこんでしまって…向いてないんだな、って諦めてしまいました。

このときはかなりへこみましたね(笑)

じゃあ僕が他にやりたいことはなにがあるかなって考えました。

小さい時にIOTをテーマにしたゲームが好きだったことを思い出して、そういう世界観を作りたいという方向に興味がシフトしました。

モノとネットワークが繋がった世界観で、机とかにもネットワークが繋がっていて、ウイルスから守る…これでなんのゲームかわかっちゃいますかね(笑)

自分のやりたいことの根源って、幼少期に好んでやってたことが多いって今になって思います。

 

その興味が大学院での研究室選びに繋がったんですね。大学院に進学するかどうかはいつ決めましたか?

3回生の10月くらいです。

3回生のときに少しは就職活動をしようと思って、夏休みはサマーインターンに参加していました。

そのときに気付いたことが大きかったですね。

学部で就職しようとすると、特に理工系の分野だと、そもそも話すら聞いてももらえない。

よくよく考えたら当たり前っちゃ当たり前なんですけどね(笑)

2年間の修士課程で勉強することは、学問に関して言うと経験として大きい。

このまま社会に出ても厳しい。

そう自分のレベルの低さを知れたことが院進学を決めたきっかけでした。

自分のやりたいモノづくりの分野に行くなら、学問をやるうえでの教養を身につけないといけないんだなと気付けました。

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気付かぬ間に受験を通して得ていた経験

具体的な受験勉強の話についてお伺いします。0からのスタートで阪大レベルまで…なにか意識していた勉強法は?

一番力を入れたのは、理系だけど英語の勉強でした。

英語は一度身につけたら安定的に点数取りやすいってのと、理系文系関わらずどこを受けるにしても必要だったから、一番に手を付けようと思いました。

それと一番苦手な教科だったからってのもあります(笑)

8月くらいまでは、勉強時間の半分くらいは英語に捧げて進めていました。

模試の結果は、英語がいいと見栄えが良くなるんですよ(笑)

数学は得意まで行かないけど絶望的ではなかったから、英語がそこそこ取れて、数学が平均くらいだと、見栄えが良くなる(笑)

 

特に意識していたわけではないのですが、勉強法にはこだわりました。

高3の5月の時点でヤバいなって思ってたから、ネットとか本とかで勉強法の情報を集めて、自分に合いそうなものを色々試してみました。

どういう勉強法が一番自分にとっていいのかを体当たりで探っていましたね。

試してみて自分に合ってるなって思ったら、もう他の方法には目移りしない。

コレって決めたら、それをひたすらがむしゃらにやる。

後から振り返ると、最初に勉強法を選んで徹底的にやるってのがよかったなと思います。

特に英語に関してはかなり効いた感触がありました。

苦手科目は、やり方があってないから苦手科目な場合がある。

それをいくら自分のやり方でやっても変わらないと思っていますね。

8月まではそんな感じで英語メインの勉強でした。

夏以降は、いわゆる二次対策を始めました。

数学物理化学の三科目の二次対策。重要問題集とかを何回もやりました。

大学の対策については、英数については塾の阪大対策講座を取っていました。

 

理系科目は得意だったんですか?

現役のときは物理得意、数学普通、化学ちょっと苦手、でした。

理系科目に関しては、少ない2・3冊の参考書をひたすら回すのがめっちゃ効きました。

10周以上やり込みました。

問題を解けたレベル別に分けて、理解度の低いものは何回もやる。みたいな。

最初の頃は、いろいろ手を出してたんだけど、薄い参考書、少ない問題を何回もやるのが結局一番伸びた。

数学めちゃくちゃ得意な天才タイプじゃない限りは、同じ問題を何回もやるのが伸びる。

特に、高校入るまで数学得意だった人に限って復習を全然しないと思うんですよ。

そういう人って、まあ俺なんだけど、だいたい大学受験で頭打ちしちゃう。

これまで流すように解いていて、大学受験に必要な数学の基本的な部分の暗記をしていないんですよね。

それをしだしてからはぐっと成績が伸びました。

数学の各分野(1とかAとか)ごとに20問しかない問題集をやっていたが、その問題数でもぐっと伸びました。

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数学の復習のときに意識していたのは、必ず問題を抽象化すること。

よく「パターンを覚えろ」っていうけど、その問題丸ごと覚えても基本的にはそのままでは出てこないんだよね。

その問題がなにを聞いているかとか、なんでその解き方にするかとかをちゃんと自分で落とし込まなきゃいけない。

そういった思考の部分を、自分で言語化したのがとてもいい演習になりました。

言語化できないってことは、わかってないってことだから。

なんで?なんで?って自分に問いかけることで、どういう思考の順路を辿ったか、自分でも把握できる。

僕の場合は、教科書の下半分がフリースペースみたいになってたから、そこに書いておいて、復習のときにそこもちゃんと復習する、という方法をとっていました。

それをたくさんの問題でやろうとすると無理だったろうから、それこそプラチカとかの問題量だと丁度いいんじゃないかな。

 

京大工学部では文系科目で差がつきますよね。

世界史がめちゃくちゃ好きだったから、それを得点源にしていました。

京大工学部ではセンターの点数は、英国社しか入らないんですよ。

苦手な国語を頑張って伸ばすより世界史をきっちり取ろう、って思っていました。

元から暗記は苦手な方ではなかったんですよ。

山川の教科書の4倍くらいある参考書4冊組を使っていました。

分厚い分、ストーリーがめちゃくちゃ細かく載っているんです。

ローマ時代の話とか、ヨーロッパの歴史とか、元から好きだったので勉強がはかどりました。

理系の社会に関しては、自分が好きなやつとか興味のある科目を選ぶのをおススメします。

他の勉強中の息抜きにもなるしね。

 

その参考書はめっちゃ分厚いから勉強するのが大変だったけど、僕によかったのは、1冊ごとに30ページくらいの文章形式の暗記用ページがあったことです。

30ページくらいだし、文章だから、ストーリーとして覚えやすいくて。

暗記が大事な科目って、知識の重箱の隅をつつきだしたらキリがないですよね。

凝縮された一連の流れを完璧にすることで、センター90点レベルになる。

あとは模試とか過去問とかで足りないところを補っていく。

そういう方法で勉強をしていました。

結果とれたのは、現役97点、浪人100点でした。

どの科目にも言えるのは、はじめに基礎基本を徹底的に固めるのが大事ってことです。

これは浪人時代に気付いたこと…現役時に気付ければよかった。

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最後に受験生にメッセージをお願いします。

ふたつ、僕自分が実際よかったなと思えたことを実践してもらえればなと思います。

 

ひとつめは、「志望校の決め方

僕は受験勉強を始めるときに決めました。

もちろんその目標から、今何を頑張らなくてはいけないかを考えるべきです。

でも、その時点での学力は判断基準になりません。

成績も順位も、1ヵ月の間ですら、すぐ伸びたり抜かされたりするものです。

もっと確定的な、興味とか自分のやりたいことを基準にして志望校を選んでほしい

もし、それでも決められないって人は、一番の理由はきっと情報が足りていないから。

先輩に聞いてみるとか、オープンキャンパスに参加するとか、まなべーとみたいなのを活用してください。

もちろん勉強法もだし、情報を集めるところに努力してほしいって思います。

 

ふたつめは、「学習の型を見つけること

受験勉強は大変だけど、長い人生で見れば、学習に関して自分の得意な型を見つけるいい時期です。

これだけ勉強する一年間って、そうないし、学び方を鍛えるいい時期なんだよ。

大学入ってから、特に研究室入ってからや、これから社会人になってからも、人生ずっとここから勉強、勉強、勉強の繰り返し。

もしなにか自分のやりたいことがある場合、その分野に必要な基礎の分野をたくさん勉強しないといけない。

そのとき、どうやって勉強するかが大切。

でも自分に合ったものはなんだろうって、そこで考えるには時間が足りないんですよね。

自分にとっての最適な学習方法は、人によって違うから正解はない。

でもそれをを学ぶ、見つける機会としても、受験をとらえてほしいなって思います。

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鈴木さん、ありがとうございました。

自己分析から志望学部を決め、ひたむきに勉強した受験生時代。

大学に入ってからも、自分の興味を追い求め、真剣に向き合っていたことが伝わってきました。

「人生はずっと勉強の繰り返し」

この言葉を励ましととるか、重石ととるかはあなた次第です。

カテゴリー:京大生インタビュー

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当記事は、京都にある個別指導塾のリジョイス講師陣が執筆しています。

リジョイスでは現役京大生の中でも厳しい選考を通過し多岐にわたる研修を経た一流の講師陣が指導をしております。
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