受験コラム

京大後期法学部に合格するための極意

京大法学部の後期試験って、

定員20人の試験だよね?

どんな人が受かるの?

足切りは何点?

特別に提出を求められる調査書がある?

あんな試験、対策の方法はあるの?

 

…とにかく京大法学部後期入試は謎が多すぎる! 

ということで、今回はそんな京大法学部に後期試験で入学した現役京大生から、皆さんへのアドバイスをお送りします!

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京大後期 センター試験や調査書は重要!?

高すぎる足切り点

京大後期入試は、倍率が20倍を超えることもあるほど競争率が高く、センター足切りは、87%~89%程度です。年によって様々ですが、800点あればほぼ大丈夫。足切り点がかなり高いので、通過さえできればあとはほとんど差がつかず、小論文が重要(850点の人でも落ちることがある)。

配点的にも、小論文が100点に対してセンター試験が270点ですから、センター試験が重要であることは言うまでもないですが、足切りの高さからすれば足切りさえ突破できれば、、、というところですね(笑) 実際に私はセンター試験のとき、後期に出願できるだけの得点をとることを意識していました。また、特に東大志望の人は気をつけて欲しいのが、京大法学部の後期試験を受けるためには、英語のリスニングを受験しておく必要があるということです。

 

不気味な調査書提出

 不気味なことに、出願の際に提出する調査書には高校内の試験における学校内順位を特別に提出させていることから、この足切りの段階では考慮していると言われています。京大法学部の後期入試は京大が独自に行っている特色入試の一貫で、大半の学部は推薦入試として1月後半に行われているものなので、これは高校時代の学業に対する姿勢も評価の対象にしているとのメッセージだと思われます。出願の際には、高校の先生にこうした書類を特別に準備してもらう必要があるので、忘れないようにしましょう。

京大法学部後期試験 攻略法!? 

それではいよいよ、後期入試の攻略法について説明します!大まかに例年の出題構成を確認しておくと、A4用紙10ページ以上に及ぶ①〜③の課題文(①は英語 ②③は日本語)を熟読した上で、

大問1 英語課題文1つ(A4で数ページ)の要旨を400~500字程度でまとめる

大問2 ①〜③の内容をまとめた上で自分の意見を900~1000字程度で述べる


の大問2問構成が例年の流れです。詳しくは京大のホームページ(
京大法学部 小論文試験)にて過去の問題が掲載されていますので、参考にしてください。もっとも、京大後期試験に入念な対策をして臨むことのできる受験生はごく稀であることから、この問題形式に拘った出題を続けてくるとは限りません。過去問でも、実際に年によって形式にはばらつきがあります。そのため、今回はどんな問題形式であったとしても使える攻略法を伝えたいと思います!

 

論旨は単純明快〜採点者は100枚見ることを忘れない〜

まず、もっとも伝えたいことはこれ。京大後期入試の1番の特徴は、「長すぎる」課題文です。A4で10数ページにも及ぶ英語と日本語の課題文は、読み解くだけで大変です。しかし忘れてはいけないのは、これは国語や英語の試験ではないということです。あくまで皆さんが受けるのは、小論文の試験です。

これは塾講師として答案を添削する立場になって感じたことでもあるのですが、受験生はどうしても、課題文への理解を示したいがために課題文の要約に終始する答案や、課題文に論旨を引っ張られすぎた答案を書いてしまいがちです。小論文で問われているのは「あなたの意見」です。採点者は、「この人に会ってみたい」と思えるような、オリジナリティのある答案を評価します。

これは極論ですが、大問2における要約や問題提起(年度によって求められることは変わる)は数行に留めて、書き出しは「…のような問題(課題文を読み解くことで抽出する)に対して、〜すべきである。以下、その理由を述べる。」といった簡単でわかりやすいものでも良いのです。あくまで極論であり、実際には問題文に応じて適切に書き分ける必要はありますが、そのくらいの意識を持って書かなくては、京大後期入試では約100名の受験生(しかもセンター試験で800点以上を持っている受験生)が答案を書くのですから、ハイレベルな中で良い意味で「目立つ」ことはできませんから、重視すべき考え方です。

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×「役人的な文書」 → ◎「学者的なアイディア」

京都大学法学部は、東大文一や一橋法が置いていない後期試験を小論文で行っています。

後期試験は必ずしも行う必要のある試験ではなく、ましてや採点に手間のかかる小論文で選抜することは、大きな負担になるはずです。大学側にしてみれば、前期試験で法学部定員のほとんどを入学させ、残りのたった20人を選抜するために後期試験を実施しているのですから、それだけの負担を負うだけの意味のあるものであることは間違いありません。そんな京大法学部の特殊な事情から導いた攻略法が、小論文の中で「学者的なアイディアを示すこと」です!

京大は、官僚を養成することを目的に作られた東大等とは異なり、研究機関であることを明確に意識した出題をしています。これは前期課程の入試問題が、「じっくりと考えさせる」傾向にあることとも関連していると思います。そのため、上に書いたこととも重なるのですが、求められているのは課題文にある問題点を分析することではなく、それらを解決に向けて方向付けることのできる「アイディア」なのです。

 実際に、京大法学部がホームページ(京大法学部 小論文試験)にて公開している『出題趣旨等』では、「未だ答えのない課題に対して徹底して自ら考え抜こうとする姿勢を有しているかが重視される」と記載されています。そのためには、普段から世の中の課題に対して問題意識を持っておくことも求められます。

 そうは言っても、そんなの難しいよ!という人のために、いくつかのおすすめ参考書を紹介します。いずれも私が試験に臨むにあたって読んだもので、自分の答案中にはいくつもこれらの本から得た知識や視点をを散りばめました。

・小論文を学ぶ―知の構築のために

 小論文入試の課題文として使われやすい、哲学的な文章に関する知識を深められる良本です。高校倫理とも似ていますが、より現代社会の課題に対応できる構成になっており、小論文対策にぴったりです。大学に入ってからも役立ちますので、前期試験から前期の合格発表までのソワソワした期間に読むのにおすすめです!

 

文藝春秋オピニオン 2020年の論点100 (文春ムック) 

 これまで書いてきたように、小論文を書くにあたって現代社会に対する問題意識を持つことは非常に重要、というかもはや必須事項です!そうは言っても、自ら問題点を見つけ出すのは難しいので、この本で補うのがおすすめです!私もこのシリーズの当時の最新版を、行きの新幹線の時間までかかって読み切り、答案上でもその内容を表現することができました。

 

小論文入試の難しさは時間配分にあり!

time-371226_1920 京大後期入試の試験時間は2時間半です。これを長いと見るか短いと見るかは人それぞれですが、私は非常に短いと感じました!しかし、前日に過去問を3年分解くことで自分に合った時間配分を見つけ、当日は5分を残して答案を書き上げるという完璧な時間の使い方をすることができました。自分に合った時間配分を見つけるために、答案を実際に書く練習をすることは非常に大切です。

参考までに、私の行っていた時間配分を紹介しておきます。

 

試験開始〜15分:英語課題文を読んで要約内容をメモ(厳しいがこの時間は絶対に守る)

15〜30分:日本語課題文章2つを斜め読みし、英文の要約内容のヒントがないか探しする&大まかに大問2で書く内容について考え始める

     (とにかく気付きが合ったらメモる!)

30〜60分:大問1(英語課題文の要約)を完成させる

60〜90分:日本語の課題文を再び読み込み、自分の答案構成をする

90〜150分:大問2を書き切る

 

私の場合は、論旨さえ固まれば約1時間で900〜1000字を書き切れることが前日までの過去問演習でわかっていましたので、それに合わせて逆算して時間配分を考えました。皆さんも自分に合った時間の使い方を考えてから望んでみてください!

 

受験コラム〜知っておけば怖くないこともある!〜 

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試験はなんと午後2時からで、実家から新幹線を使えば2時間半で京大に着く事のできた私は、朝9時に起きてゆったりと向かいました。

後期入試の日は、前期の合格発表からわずか2日後です。当たり前のことですが、大学は前期試験を中心に動いています。当日の3月12日は、キャンパス内は合格掲示板の前で写真撮影&下宿探しにくる合格者たちで溢れかえっていました。正門前は完全に春の空気。京大のシンボルとも言える巨大なクスノキ前ではダブルダッチをする大学生の姿。「本当に今日入試あるのかな、、、」とさえ思わされました。

後期合格組で笑い話として毎年語られるのが、受験に来たのにサークルの新歓をされたり、不動産屋さんに勧誘を受けたりすることです。他人事だったら、とても面白いですね(笑) そんな中、わずかA4サイズの(実際はもう少し大きかったかもしれないが、少なくともあの場所ではそう見えました)入試案内を見つけ、集合場所とされていた裏庭へ。

校舎の裏に回ると、そこだけは別世界。マスクを着けた受験生たちが、皆緊張の面持ちでまだピカピカの(小論文対策をやり込んでいる人はいない)小論文対策本をめくっていました。それをみて、「あ、やっぱり受験あるんだ」と思い直しました。

この他にもそれぞれの受験生が、後期入試特有のメンタルブレイク要素を経験しています。前期にはない、しんどいことはとても多いですが、全員同じ条件ですから、”できるだけ”動じないようにしましょう。

また、前期試験を突破せずとも、大学の勉強についていけるの?と、不安に思う人も少なくないでしょう。

でも結論から言えば、全く問題はありません。法学は他の学問と比較しても、高校までの勉強との直接的な連続性が小さく、「論理的思考力」「文章力」「課題解決能力」などといった、より抽象的な能力が要求される学問です。

そのため、入学後の学問との親和性はむしろ前期試験よりも高いと思います(というか、そうなるように後期試験は法学部が独自に問題作成を行なっています)。むしろ後期合格の人たちは、全体的に成績も高いように思います。だからこそ、自信を持って後期試験に望んで欲しいと思います。

 

最後に 〜先輩からのメッセージ〜

京都大学法学部の後期試験についていろいろ書いてきましたが、最も大切なのは「切りかえ」です。どんなに多くの知識やテクニックを準備していても、当日に前期試験のことで頭がいっぱいになっていては合格できません。

この記事を読んでくださった方の中には、まだセンター前の受験生もいれば、後期試験前日の受験生もいることでしょう。今となってはこうして元気にこの記事を書いている私も、受験生の頃は3月10日に不合格の絶望を味わいました。10日の夜は呆然として、応援してくれた親や先生方に謝り続けました。

でも多くの人から励ましの言葉をもらって、この励ましに応えたい!と感じることで、翌朝、「後期に合格すればこの気持ちも良い思い出になるはず」と、心の底から思うことができました。前期試験が終わってからほとんど京大後期対策をしていなかった(先ほど紹介した参考書を流し読みしていただけ)私でしたが、あの日たった1日だけで良いから本気で勉強しなかったら、ずっと後悔すると思いました。ここで「切り替え」ができたことは、その後の私の大きな自信にもなっています。

実際、現在京大に通っている私は、司法試験に向けた勉強に精を出しつつ、賢くて面白い友人・先輩たちとの最高に充実した大学生活を送れています。全てはあの日、すっきりした気持ちで試験会場に向かうことができたから。

倍率が高いことも、気にしすぎることはありません。実際に受験する人数を元に算出する「実質倍率」は、3〜5倍程度です。受験勉強を通して身に付けた知識や読解力、表現力、論理的思考力に加えて、自分の約20年間の人生経験全てをぶつけてきてください。それが可能なのが、小論文試験の魅力でもあります。

ダメで元々かもしれません。おそらく受験生は皆そう考えると思います。それでも、後期に行きたいと思える大学をまだ受けられることが幸せなこと。これまで必死で努力してきたからこそ挑戦できるんです。

チャンスを逃すな!応援しています。

カテゴリー:受験コラム

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当記事は、京都にある個別指導塾のリジョイス講師陣が執筆しています。

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