
こんな人には京大物理工がおすすめ!
ロボット!新素材!宇宙!素粒子!エネルギー!
少し雑ですが、こんなキーワードのどれか1つにでも興味を持った人は物理工学科に向いています。(笑)
京大物理工は入学後5つのコースに分かれる!
物理工学科の最大の魅力はなんといっても学ぶ選択肢の幅の広さです!
物理工学科には
・機械システム学コース・・・ロボットや機械全般
・材料科学コース・・・物質の性質の解明や新材料の設計など
・宇宙基礎工学コース・・・宇宙や航空機関係
・原子核工学コース・・・核エネルギーや量子ビームなど
・エネルギー応用工学コース・・・エネルギー変換技術など
の5つの専門コースがあります。
コース配属は2年生に上がるときに行われます.
そのため1年生の間に基礎知識を付けた後に何を専門として学ぶかを選ぶことができます。
入学後に5つものコース選択が可能な学科は物理工学科のみです!
やりたいことがたくさんあって絞れない受験生は、一旦物理工学科を選んでおくとよいかもしれません。
ただし、物理工学科はあくまで選択肢が多いだけで、コース選択後は専門的な授業をガンガン進めます.
そのため自分が興味を持った分野をしっかり深めることもできます。
京大物理工はブラックという噂はほんと...?
物理工学科は「比較的」忙しくない学科になります。
しかしあくまで他の超忙しい学科と比べて「比較的」忙しくないというだけで、それなりに実験や課題はある方だと思います。
とはいえ毎日自分の好きなことに時間を使う程度に十分余裕はあります.
サークル活動・アルバイトなども無理なく行えるバランスの良い学科だと言えるでしょう。
学ぶ内容の難易度としては、高校までの物理が好き(≠得意)だった人にとっては大きな障害とはならない程度でしょう。
難しいと感じる内容も、理解不可能というものではなく、今まで考えたことがなくとっつきづらいというものがほとんどです.
そのため自分で考えることが好きな人にとっては、新しい物事を理解する過程を楽しめるものが多いです。
(もちろん講義内で非常に発展的な内容が出てくることもありますがテストなどで問われるわけではないので、ほとんど教授の趣味です(笑)。)
対して、高校まで物理は好きではないけどただ得意だった人は勉強のモチベーションが保てずつらい思いをすることがあるかもしれません。
特に大学では勉強以外に打ち込める楽しいことが無数にありますから、そちらに時間を使いすぎてしまって留年することもよくあります。
皆さんは気を付けてください。
私の研究内容 〜ロボットに魅せられて〜
ここからは少し難しい私の専門の話についてです。
私の所属する研究室は主に、群ロボット・ヘビロボット・ロボットアームなどの制御について研究しています。
おそらくロボットの制御といってもなじみがないかもしれないので、少し説明します。
あらゆるロボットは何かしら目的とする動作があります。
例えばルンバのような掃除ロボットなら部屋をまんべんなく動きまわることです.
こういった目的の動作に対して、人間側が“ロボットにだせる指示”というのはかなり限定的です。
たとえば、掃除ロボットに対してはタイヤを1秒に1回転させろ、など単純な指令しか出せません。
ロボット制御の研究の第一段階では、単純な指令の組み合わせでどのように目的の動作を達成させられるのかを考え、数理的に証明します。
第二段階では、仮想的に指令を出すプログラムを書き、コンピュータ上でシミュレーションをして、正しく動作するかを確かめます。
最後に、実際にロボットを作製し、考案した指令と作成したロボットが現実世界でうまく動くのかを実験によって確かめます。
こういった段階を経て、我々の周りにあるロボットの動きというものが作られているのです。
私の所属する研究室の特色としては、実際にロボットを作製して動かすという段階まで研究できる部分であり、ロボットを作るのが好きな人間にとってはたまりません。
少し難しかったかもしれませんが、皆さんも入学から4年もすればこういう話についてこれるようになるはずです!
ひとまず今は受験を乗り越えるため勉強頑張ってくださいね!!
進路に悩む高校生のきみへ。
進路選択というといろいろ悩むものですが、実は私はそこまで悩なかった記憶があります。
高校生のころから理系で、特に物理が好きだった私は、大学を選ぶより前から、迷わず理工学系の学部に行くことを決めていました。
そのうえで理系ノーベル賞受賞者の多い京都大学を目標としました。
また、理論的な物理よりも実際に機械を作って動かす方が好みだったため、工学部の中でもロボット系を選択できる物理工学部を選びました。
※京大工学部では入試の時点で学部だけでなく学科を選択します。
一言で言ってしまえば「ロボットを作りたかったのでそれができる学部学科を選んだら、それが工学部物理工学科だった」と言えるでしょう。