受験対策/勉強法

【ワンポイント過去問解説】西京高校 2020年度 英語

西京英語の特徴

今年度の西京高校エンタープライジング科の問題は,「リスニング」,「長めの長文読解(説明文)」,「短めの長文読解(説明文)」,によって構成されていました。西京英語では長文読解問題の内容が特徴的で,特に筆記問題の大問1の英文は非常に長く、途中に2つの記事を引用するなど、さまざまな情報を取り入れたものになっています。そして,筆記問題の大問2の読解に関しても,最近話題になっている「プラスチックごみ」を取り上げた英文になっていました。科学的な内容の英文を読むことは簡単ではありませんが、コツをつかむとぐっと解答しやすくなります。そのために必要なことは、まずは速読力・精読力を身につけて,文章の流れをすばやく把握することです。そして、下線部や空欄の前後を正確に理解し,解答の根拠にたどり着くかが攻略のポイントとなるでしょう。この記事では、西京英語のように多くの情報を含む英文を解くためのポイントになる問題を、2020年度の入試問題から抜粋し解説します!

 

2020年度解説

 

大問1

 

テーマは「観光」です。近年外国人観光客が増加し、それによりさまざまなメリットとデメリットが出てきています。こうした社会的背景を踏まえている文章が出題されるのも西京英語の特徴です。設問に関しては説明文でよく問われる「接続語の補充」「空欄への文の補充」「意見英作文」などが例年通り出題されていました。今回は3つの記号問題を解説したいと思います。

 

【問題】

  The Japanese government thought of this situation and changed some *laws to invite more foreign tourists to Japan. [ ③ ], people from Korea and Thailand can enter Japan without getting *visas now. Also, the government has increased the number of *duty-free items for foreign tourists who come to Japan. Because of these plans, more and more foreign tourists are coming to Japan these days. The number of foreign tourists reached 28.7 million in 2017. This is [ ④ ] when you think that in 2015 the number was only 19 million.

【注釈】

law 法律  visa 査証、ビザ  duty-free 免税の

(1)文章の流れから判断した時、空所[③]に補うべき表現として最も適当なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア. Anyway     イ. At first     ウ. For example    エ. In my opinion

(2) 文章の流れから判断した時、空所[④]に補うべき表現として最も適当なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア. amazing     イ. boring     ウ. excited       エ. worried

【解説】

(1)は接続語を補充する問題でした。このような問題では、それほど文章を深く読み込まなくても解答にたどり着くことができるので、素早く正解したいところです。

接続語補充問題のコツは次の二つです。

 1. 各選択肢の意味、性質を把握する

 2. 空欄の前後を読む

 この問題においてまず1つめのポイント「各選択肢の意味、性質を把握する」と、アのAnywayは「それはともかく」という意味で話題の転換の時に用いられます。イのAt firstは「最初は」という意味で、「最初は~だった(けど今は違う)」のように状態の変化を暗に示しています。ウのFor exampleは「たとえば」という意味で、後ろに具体的な話が来ます。エのIn my opinionは「私の意見では」という意味で、後ろに話者の主張が来ます。

 これらを把握した上で空欄の前後を見ると、直前の文章では「日本政府がこの状況を鑑み、観光客を招き入れるために法律を変えた」と書かれています。それに対して直後の文章では「現在、タイと韓国からの人はビザなしで日本に入国することができる」と述べられています。空欄の直後の文章は明らかに空欄直前文章の具体例となっており、が正解になります。

 

(2)は空欄に適切な形容詞を補充する問題でした。この問題においても先ほど上で示した2つのポイントが利用できます。まず1つめのポイント「各選択肢の意味、性質を把握する」と、アのamazingは「驚くべき、すばらしい」の意味があり、主語に人が来ることはまれです。イのboringは「退屈させる、つまらない」の意味があり、こちらも主語に人が来ることはまれです。ウのexcitedは「興奮した」の意味があり、主語に人が来ることがほとんどです。エのworriedは「心配した」の意味があり、こちらも主語に人が来ることがほとんどです。次に2つめのポイント「空欄の前後を読む」と空欄の前には「This is」とあり、主語は人ではないことがわかります。この時点で選択肢はアかイに絞ることができます直後には「when you think that in 2015 the number was only 19 million」とあり、少しこれだけでは不十分なので、さらに空欄の一つ前の文章を見てみると、「The number of foreign tourists reached 28.7 million in 2017.」とあり、2年間で外国人観光客が約1000万人増えたことが読み取れるます。この事実は驚くべきものか、つまらないものかと言われれば驚くべき事でしょう。したがってが正解になります。

続いて、別の段落の文補充の問題を取り上げます。

【問題】

  Some people may think that Japan is becoming a top tourist destination. However, that is not really true. An *expert says that Japan’s efforts to make tourists’ experiences better are not enough. He says that when you visit temples and shrines in Kyoto or Nara, for example, you will see gardens that are *badly kept. Surveys show that his opinion is right. Japan’s 2016 *budget for the *Agency for Cultural Affairs was a little less than 104 billion yen and it was only 25% of the budget that the same kind of *agency in France received. *Of that 104 billion yen, only 7.6 billion was given to *repairing important cultural *properties. If Japan really wants to become a top tourist destination, it should increase the money for protecting them,  Japan has many other problems. [       ⑤       ]

【注釈】

expert 専門家  badly 悪く  budget 予算

Agency for Cultural Affairs 文化庁  of ~のうち   repair ~を修する  property 財産

(3)空所[⑤]には次のア~ウの文章が入る。意味の通るように並べ、その順序を記号で答えなさい。

ア. If they continue to do so, they will lose many chances to have cultural experiences that they can have in Japan.

イ. It also says that many of the foreign tourists who visit big cities like Tokyo and Osaka spend most of their time in eating and shopping, not in having cultural experiences.

ウ. Another survey shows that foreign tourists are not happy with the cultural experiences that they have in Japan.

【解説】

このような文を並べ替える問題では2つのポイントがあります。

 1. 指示語、代名詞に着目する

 2. 接続語に注意する

今回での場合、1つめのポイントを生かすことができます。まず、アの選択肢を見てみると「so」があります。また、イの選択肢には「it」があります。これらの指示語や代名詞は必ず前に何か文章や単語がないと登場しないため、アとイの選択肢はウよりも後ろに来ます。そこで、ウの選択肢を見てみると「Another survey shows」とあります。つまり、「ある調査によって~が示された」という意味になるのですが、ここでイの文頭を見てみると「It also says」とあります。これもまたウの選択肢と非常に似ており、また2つめのポイントである「接続語」のalsoが使われています。したがって、イの文章はウの文章に登場したAnother surveyによって得られた他の事実について述べていると考えられます。この結果ウ→イ→アという順番になります。最終的にはアの「so」もつじつまが合い、順番が間違っていないことがわかります。

 

まとめ

西京英語は近年社会で話題になっている内容の長文が出題されます。中学生の受験生にとっても身近な話も出題される可能性があります。また、西京高校の英語で高得点をとるためには、ただ英文を理解するだけでは不十分です。限られた時間で戦略的に問題を解くには、解答のテクニックが重要になります。本記事では、桃山英語でポイントになりやすい①単語補充 ②文の並べ替え のコツについて解説しました。西京高校を目指すみなさんは、ぜひこのコツを意識しながら演習をしてみてください。(もちろん、西京高校以外を志望する人にも役立つテクニックです!

この記事では一部の問題しか解説していませんが、もし分からないこと、解説してほしいことがあればリングアカデミー講師及びリジョイス個別指導講師に質問してみてください。喜んで解説します!!

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当記事は、京都にある「堀川・西京・嵯峨野・桃山高校」専門学科入試専門塾のリングアカデミー講師陣が執筆しています。

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