堀川社会の傾向分析
問題の型式
・時間:40分
・満点:50点
・大問数:2
・出題分野:地理・歴史・公民総合(大問1,2)
・出題型式:選択式・記述式・論述式
問題の特徴
①思考力が問われる
単に知識を問うだけの問題は少なく,基礎的な事項を別の視点から考えさせる問題が多く出題されています。他の学校ではあまり見られない、堀川高校特有の傾向が多く見られるため、過去問をしっかり研究し対策する必要があります。
②資料が多く出題される
地理歴史公民いずれの分野からも資料が多く出題されます。ほとんどの資料は初見のものになるので,注意して読み取ることが必要です。
③論述問題が多く出題される
年によって多少のばらつきはありますが,毎年、多くの論述問題が出題されます。思考力を問うものが多いため,対策が必要です。
2020年度堀川社会 今年の一問
問題(大問1-問4)
(2)図2・図3より,島根県の20~24歳の層は,1980年,2015年と時期が変わっても,前後の年齢層より割合が小さいことが読み取れる。この背景について,京都府の20~24歳の層の特徴と対比しながら,60字以内で答えなさい。
考え方
堀川社会で出題される論述問題は,基礎的な知識に加えて、それらをつなぎ合わせ適切に表現する、思考力が必要な問題がほとんどです。解答を作成するコツは、基礎的な知識を用いればいい部分、問題文,資料から読み取ればいい部分、知識を元に推測する必要がある部分を見極めることです。
また,論述問題に解答するにあたっては特に問題文をしっかり読みましょう。問題文に示された条件を読み落とすと大きな減点につながります。
解説
・テーマ:島根県の20~24歳の層の割合が小さい背景
・条件:京都府の20~24歳の層の特徴と比較すること
条件に従って,京都府の20~24歳の層の特徴を考えてみましょう。20~24歳として連想されるもの…そう,大学です。京都府をはじめとした都市部には大学などの教育機関が多く,進学を機に京都へ転出する人が多いです。一方で島根県といった地方には大学などの教育機関が少ないため,進学を機に島根を転出する人が多いです。これが解答のポイントになります。
解答例
大学などの教育機関が多い京都府は若年層の割合が高い一方,それらの機関が少ない島根県からは進学を機に転出する人が多いから。(60字)
まとめ
本記事では堀川社会でよく出題される論述問題を取り上げて解説しました。論述問題のポイントに関しては2020年度嵯峨野社会の解説記事でも詳しく紹介していますので,そちらも是非見てみてください。
論述問題は苦手とする受験生が多く差がつきやすい問題ですので,堀川社会に特有な論述問題を得意にして,他の受験生に差をつけましょう!