
嵯峨野社会の出題傾向
例年の傾向
例年の嵯峨野社会は大問2問構成で,地理・歴史・公民の全範囲から出題されます。大問1では地理・歴史分野の融合問題が,大問2では歴史分野から,大問3では地理分野から,大問4では公民分野から出題されています。また,各大問に基礎的な知識を問う記述問題が1問ずつ出題されています。
2021年度入試の分析
2021年度の西京社会は,例年同様大問4問構成でした。大問1と大問3の地理分野の問題は資料問題が多く,難易度が例年に比べて高く,受験生にとっては取り組みにくい問題だったと考えられます。公民分野も細かい知識が出題されていました。
2021年度嵯峨野社会 大問別分析
大問1
日本の陸運に関する文章を題材に,地理・歴史分野から出題されました。全体的に標準的な問題が多かったものの,長野県に関する問題と地形図の読み取り問題は少し難しいものでした。
大問2
宗教に関する年表を題材に,歴史分野から出題されました。基本的な問題が多かったですが,宗教やルネサンスに関する知識は中学生には馴染みの薄いものが多いため,受験生には難しかったかもしれません。
大問3
南アメリカに関する地理分野の問題でした。資料問題がほとんどで,資料問題に慣れていない受験生には難しい問題でした。時差に関する問題も設定が複雑で,例年に比べると難しい大問になりました。
大問4
憲法に関する会話を題材にした公民分野の問題でした。薬局の距離制限や地方自治に関する問題は教科書にはかいてあるものの,細かい知識であるため,受験生には難しい問題だったかもしれません。
嵯峨野社会への対策
①中3の夏休みまで
嵯峨野社会では全範囲から満遍なく出題されるため,まずは教科書範囲,特に地理・歴史分野の復習をしておきましょう。教科書範囲の知識を確実にしておくことは難しい問題を解く上でも必要になってきます。
②夏休み以降
過去問を解きつつ,公民分野の勉強を早めにしておきましょう。学校では学習が遅れがちな公民分野ですが,西京社会の入試では細かい知識まで問われることが多いため,先取りして勉強しておくことを強くおすすめします。
③地理分野の演習を
嵯峨野社会では地理分野の比重が大きく,さらに難しい問題もしばしば出題されています。地理の知識を身につけるだけでなく,実際に問題で解けるように,問題集などで十分に演習を積んでおきましょう。
まとめ
2021年度の嵯峨野社会は例年に比べて難しい問題が目立ちました。まずは今まで習った範囲の復習から始めましょう。