高校入試で「小論」!? 堀川探究の独自科目「小論文」試験と対策

2021年05月20日
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堀川高校「小論文」試験の歴史

堀川高校探究科の試験科目には、独自科目として「小論文」の試験があります。これは、2014年度入試から、京都の公立高校入試においても「各学校独自の科目」を設定することができるようになった際、堀川高校の独自科目として新しく設定された試験です。

 意外と長い歴史がある「小論文」の試験。過去問は赤本にもしっかり載っています。ただし、対策の難しさから、模範解答や解説は省略されることが多いようです。

 

「小論文」ってどんな問題?

 小論文は、堀川高校の当日試験配点425点のうち、25点の配点を占めています。「たった25点?」と侮るなかれ。入試は合格ラインギリギリに多くの受験生が集中するため、1点2点で合否が分かれるシビアな世界です。小論文で取れなかった1点で、合否が分かれてしまうかもしれません。

 小論文は、課題文と条件が与えられ、条件に従って課題文を要約するようなイメージで、文章をリライトする問題です。「小論文」という名を冠していますが、一般的な小論文とは違い、「自分の意見」の論述は求められません。

 リライト時の字数制限は年によって変動しますが、おおむね300字~600字の範囲です。条件は細かく指定されることが多く、例えば以下のようなものになっています。

 

 第一段落は、はじめに、筆者が傍線部①の「知ること」の具体例として挙げている、※1《私が、多少普通の人より~しらべるようにしています。》と※2《詩人の尾崎喜八さんが、~暖かいものが感じられます。》の二つの部分に共通していることを、教わる側と教える側の様子に着目して、まとめること。その後、「このように、」と続けて、筆者が傍線部①の「知ること」をどのように定義しているかを一文で記すこと。

 

かなり細かく条件が指定されていることがわかります。このような条件が例年3~4つ提示され、それらに従って課題文をまとめながら、課題文の筆者の意見を一つの文章として指定字数内に書き直すのが堀川探究の「小論文」です。

 

なぜ「小論文」が大事なの?

なぜこのような試験科目が設けられているのでしょうか?

あくまで1つの考えですが、この「小論文」は「論文」の前段階にあるのではないでしょうか。堀川高校では、「探究基礎」の学習として、一人ひとりが設定したテーマについて研究を行い、一本の「論文」にまとめるという活動を行います。この「論文」は、自身が行った調査や、そのテーマに関して自分より先に行われてきた研究(これを「先行研究」と言います)を踏まえて、自分の意見を組み立てていくというものです。とはいえ、「先行研究」も一本の長い論文ですから、そのすべてを引用するわけにはいきません。つまり、「先行研究」を短くまとめる必要があるのです。

「論文」は「調査を行ったり、先行研究を的確にまとめて引用したりして、それらを踏まえて自分の意見を論理的に展開する」ものです。「小論文」はその前段階として、「文章を的確にまとめる」部分を試験として課しているのではないでしょうか。

 小論文の試験で問われる力は、堀川高校の「探究基礎」の活動だけでなく、大学に入ってからより本格的な「研究」を行っていく際にも重要となります。「小論文」の試験は、中学生の間からそのような力を付け始めておいてね、というメッセージなのかもしれません!

 

堀川探究「小論文」の対策法とは

 では、そんな堀川探究の「小論文」はどのように対策を行っていけば良いのでしょうか。

 まずは、学校の国語の授業で文章を読む際にも、筆者の意見が表れていると感じた箇所に傍線を引きながら読むといったクセをつけていきましょう。この地道な積み重ねが試験本番に活きてきます。また、幅広いジャンルの文章に触れていくことも大切です。学校の授業では扱わなかった教科書の文章についても、ぜひスキマ時間に読んでみてください。日頃の「文章を読む」という経験を大切にすることが、小論文の試験力につながっていきます。

 夏以降は過去問での対策を行っていきましょう。最初は制限時間を気にせず、じっくりと要約に取り組んでください。書き上げた文章は、学校の先生や塾の先生など、他の人に見てもらうようにしましょう。内容だけでなく、文章の表現がわかりにくくなっていないかなどをチェックしてもらってください。

 リングアカデミーでも、(年に1回ではありますが)小論文の講座を実施します。また、赤本では省略されてしまうことが多い解答例・解説も、独自に作成して提供しています。小論文の対策に不安を感じる場合は、ぜひ活用してくださいね!

 小論文の対策も怠らず、合否を分ける1点をしっかり取っていきましょう!