【入試分析】2021年度 堀川高校 探究科 数学

2021年07月29日
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例年の傾向

 堀川高校の英語の試験は公立高校の中では最難関であり、特に読解力に関しては非常に高いレベルが求められている。大問構成としては、リスニング問題1題、長文問題2題、英作文問題1題であり、長文問題は説明文読解1題と小説文読解に1題に分かれている。堀川英語の最大の特徴は、長文問題の難しさである。説明文は抽象的な事柄をテーマにしていることが多く、設問も単純に解くのが難しいものが多い。また、小説文は文章が長く、設問の数も多い。このように、長文問題は非常に難しいのだが、一方で英作文問題はそれほど難易度が高くなく、基本的な英語を表現できるかを調べるものとなっている。

 

2021年度入試の分析

 2021年度の堀川英語は、例年と同じくリスニング問題1題、長文問題2題、英作文問題1題という大問構成であった。全体を通しての小問の数は2020年度と比べると少し減少したものの、それでも公立高校の入試の分量としては多いものであった。全体の難易度も例年とほぼ同じ程度であった。

 

 

大問別分析

大問1

大問1のリスニングについては、例年通り、

(1)放送される質問文に対する答えとして最も適当なものを記号で選択する問題

(2)会話文の一部を聞き取り英語で書く問題(ディクテーション)

(3)会話文の内容に合うように、英文の空欄に当てはまる単語を答える問題

の3つが出題された。(3)が2020年度に比べて1問減少したものの、大きな変化はなかった。

 

大問2

大問2の説明文読解では、コーヒーを題材として、情報リテラシーについて書かれた文章が用いられた。前年までに比べると文章の抽象度は下がり、文章量も少なくなったため、例年に比べると読みやすい文章になっていた。また、コーヒーという題材が主に使われており、我々にとっても親しみのあるところは受験生にとってもプラスに働いたところであろう。また、各設問の難易度は少し下がり、設問数も減少した。2021年度の堀川英語ではこの大問2でいかに得点を取ることができるかがキーポイントだっただろう。

 

大問3

大問3の小説文読解では、ある女性と靴屋の男性について書かれた文章が用いられた。文章量は昨年までとほぼ変化が無く、難易度も例年と同程度だった。また、各設問の難易度は例年通りで、設問数もほぼ変化は無かった。文章自体がとても長いので、いかに速く会頭に必要な情報を見つけられるかというところがポイントになった。

 

大問4

大問4の英作文問題は、例年通り3題が出題され、1題はグラフの変化を読み取り英文にする問題、残りの2題は会話文の空欄に当てはまる英文を答える問題だった。大問4に関しては大問2、3の長文問題よりも難易度は低く、得点を稼ぎやすい大問である。だからこそ、単語のスペルミスや時制、複数形などのミスに気をつけたい。

 

堀川英語への対策

 堀川の英語の入試は非常に難易度が高い。だからこそ2つの力が必要になる。

 1つ目の力は、「ミスのない英文を書く力」である。堀川英語の大問4は大問2、3の長文問題に比べると、難易度は高くない。ここで得点を落とさないことが非常に重要である。難しい表現は求められていないので、ミスのない英文を正確に書くことを日頃から意識して練習することが大切である。

 2つ目の力は、「必要な情報を本文から素早く見つける力」である。大問2、3の長文問題は文章が長く、単語も難しいため、どうしても読むのに時間がかかってしまう。そのため、各設問にあまり時間をかけることができない。だからこそ、設問で問われている情報を本文中から素早く見つける力が必要になる。問題を解いていく中で、どの部分を探せばよいのか、どの部分に解答につながるヒントが書いてあることが多いのかというのを意識していくことが大切である。