受験対策/勉強法

【入試分析】2021年度 西京高校 エンタープライジング科 理科

例年の傾向

 西京高校の理科の試験は分量が非常に多く、50分の中で40問前後の解答箇所が設定されている。大問は全部で3つあり、各大問には2~3のパートが存在する。大問1は物理からの出題であることが多く、エネルギー、電磁気、電流、浮力、ばね、光などの分野から幅広く出題される。特に浮力は毎年出題されており、西京高校の受験生は力学全般を根本から理解する必要がある。大問2以降に関しては分野の固定はされていないが、生物、地学分野について細かい知識が問われることもあるので対策が必須である。

 

2021年度入試の分析

 2021年度の西京理科は、例年と同じく大問1で物理、大問2、3で化学、生物、地学という大問構成であった。今年度も、通常の問題集では見られないような思考力を問う問題が多く出題され、難易度としては昨年と同程度であった。

 

大問別分析

大問1

・Aパート

地学、エネルギー、電磁気からの出題であった。計算問題が2題含まれ、特に比熱の計算問題はやや複雑であった。

・Bパート

 浮力からの出題であった。難易度は控えめであったが、力学を根本から理解していなければ完答は難しかったであろう。数値の条件が多く、丁寧に計算を進めなければならない。

・Cパート

 電流分野からの出題であった。抵抗の長さと抵抗値が比例することを利用した問題である。難易度は高くないが、受験生にとっては目新しい設定であり、解きづらさを感じたであろう。

 

大問2

・Aパート

 化学分野からの出題であった。化学の基本的な知識と、化学反応を理解した上での計算処理力が試される問題である。過酸化水素水の分解という中学理科では見慣れない反応を扱っているが、過不足なく反応する点を基準にして通常通りに解くことが可能である。

・Bパート

 化学分野からの出題であった。メタンやエタンを燃焼させ、化学反応式に注目しながら計算を進める問題である。専門学科入試においてメタンやエタン、メタノールやエタノールなどの炭化水素物(炭素、水素、酸素からなる化合物)を燃焼させる問題は超瀕出なので、必ず対策をしておこう。

 

大問3

・Aパート

 地学分野からの出題であった。天気に関する基本問題であり、特殊な問題は見られなかった。このようなパートは確実に完答したい。

・Bパート

 生物分野からの出題であった。微生物や細胞内小器官の大きさを比較する問題や、細胞の体積、表面積を計算することで細胞膜を通した物質交換について考察する問題など、単純な知識では解けない問題が多く見られた。決して簡単ではないが、合格を目指すのであればこのレベルの問題もこなせるようにしたい。

・Cパート

 生物分野からの出題であった。鳥類の肺に関する問題である。中学範囲を逸脱していると言っても過言ではなく、教育委員会からの指摘が危ぶまれる。

 

西京理科への対策

 西京理科では、4分野から満遍なく出題されており、難易度としても骨のある問題が多い。高校内容にまで踏み込む必要はないものの、表層的な知識にとどまらず、他人に説明できるぐらいまできちんと事項を理解しておこう。また、直前期になれば、「どの問題にどれぐらい時間を割くのか」「どの問題から手をつけ始めるのか」といった解答戦略に対する意識を強めなければならない。そのことを大前提として、分野別に、特に注意しなければならないことを以下に記す。

 

① 物理分野

物理では、特に計算問題が多く見られることから、基本的な公式の計算の手法を頭に入れておくことは最低限クリアしておいてほしい。また、今年度の1の浮力に関する問題は、西京理科で毎年出題されており、今後もかなり高い可能性で出題が見込まれる。浮力に関する基本事項はもちろんであるが、力のつり合いを的確に処理する能力を備えていないと解けない場合が多い。「着目すべき物体の気持ちになり、正しく力の線を図示できる」というレベルに到達できるように学習を進めていこう。

 

② 化学分野

図示問題から計算問題、記述問題まで多様な出題方法が目立つ分野である。また、実験を扱う問題設定が多く、実験の注意点とその理由を問う問題や、実験の結果などから考察をさせるような問題が出題されている。これらに関しては、教えられたことをただ頭に詰め込む受動的な学習ではなく、実験手順や実験の注意点など、常に「なぜ?」という疑問を抱く能動的な学習を普段から意識することで、対策は可能である。

 

③ 生物・地学分野

 どちらも暗記事項が多い分野であるが、今年度はややレベルの高い計算問題が出題された。知識系の問題への対策としては、教科書で出てきた語句について自分で意味を説明できるぐらいまできちんと理解しておこう。生物の計算問題に関しては、蒸散量の問題、メンデル遺伝の問題、腎臓ろ過の問題などパターンが限られてくるので、解き方の手順という知識的な部分でも支えを持っておきたい。また、天体分野に関して、多くの学校ではかなり遅い時期まで履修できない分野である上に、定期試験レベルで必要となる知識のみでは対応できない問題も出題されており、受験生にとって大きな課題になると思われる。1つ1つの知識の漏れが勝負を大きく左右する西京理科において、演習不足は致命的であるので、特に天体分野は、演習量をきちんと確保できるように学習を進めてほしい

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当記事は、京都にある「堀川・西京・嵯峨野・桃山高校」専門学科入試専門塾のリングアカデミー講師陣が執筆しています。

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