受験対策/勉強法

【入試分析】2021年度 嵯峨野高校 こすもす科 理科

例年の傾向

まず、嵯峨野理科を設問形式や出題分野などの観点から分析する。2014度より嵯峨野高校の専門学科入試に理科が導入されて以降、大問数は4問のままである。物理、化学、生物、地学の各分野それぞれで1つの大問が設定されているので、満遍なく学習しなければならない。

また、設問形式について、過去5年間を比較すると、語句を問う問題が多い年や計算問題が多い年、記述問題が多い年など、様々な形式の出題が考えられる。

問題の難易度について、以前はそれほど高くないとされていたが、近年思考力を問うような問題も多くみられるようになっている。堀川高校、桃山高校の入試科目である「自然科学」のようなタイプの問題も出題されるので、条件を整理して適切に思考できる能力を育てて行かなければならない。

 

2021年度入試の分析

2021年度の嵯峨野理科は、例年と同じく、物理、化学、地学、生物の各分野それぞれで1つの大問が設定されており、計4つの大問から構成されていた。昨年度と比較すると目新しい問題は減少しており、難易度も下がったと言える。

 

大問別分析

大問1

 地学分野からの出題であった。飽和水蒸気量の情報を用いて、雲に関する考察を行う問題である。今回は出題されなかったが、専門学科においては、フェーン現象関連の問題が頻出なので、対策をしておこう。

 

大問2

化学分野からの出題であった。グラフから過不足なく化学反応を起こす点を読み取り、計算問題を解き進めていく形式である。典型的なパターンの問題なので、確実に得点を重ねていきたい。

 

大問3

・Aパート

 生物分野からの出題であった。光の強度と蒸散量の関係を読み取る問題である。中学理科において目新しい題材ではあるが、問題自体の難易度は高くなかった。

・Bパート

 地学分野からの出題であった。生物の進化過程の流れを正しく並べ変える問題は細かい知識が問われた。また、異なるタイプの記述問題が複数設定されており、問題文の条件に沿った解答が求められた。

 

大問4

 物理分野からの出題であった。電磁気と力学の複合問題で、設定としては珍しいものである。基本的な電磁気学の知識があればある程度太刀打ちできるはずなので、見かけに騙されずにしっかりと考えたい。難易度の高い物理の問題においては様々な値が文字で置かれるので、文字式の扱いには慣れておこう。

 

分野別分析・対策

嵯峨野理科では、中1から中3までの4分野から満遍なく出題されており、どの単元に関しても正確な知識を持っていることが必要である。「総評」でも述べたように、難易度は上がってきており、標準問題を完璧に解ける力と、応用力、思考力を持ち合わせていなければならない。また、繰り返しになるが、丸暗記しなければならないことと、原理を理解することで知識を定着させられることを明確に区別して、学習を進めてほしい。これらを大前提として、分野別に、より注意しなければならないことを以下に記す。

 

① 化学・物理分野

例年、物理・化学からは大問1つずつ出題がなされており、教科書レベルよりやや複雑な問題が出題されている。典型的な化学反応式やフックの法則などの基本事項はおさえた上で、標準的な問題集で多様な問題形式にあたることができれば、対策可能であろう。また、この分野に関しては、比較的丸暗記すべきことが少ない分野なので、原理を追究する労力を惜しまないでほしい。

 

② 生物分野

生物は暗記事項が多く、知識を問うような設問が多いため、知識の抜け漏れをなくすような演習を積むことが第一となる。ただ、一問一答レベルにとどまらず、体系的な知識が必要とされる。そのように知識を体系化するには、教科書や参考書などを参照して基本事項を頭に入れ、問題演習を重ねる中で知識のつながりを作っていくことがよいだろう。基本的な語句に関しては、自分で説明できるのが理想的な状態である。生物における計算問題は、蒸散の量、メンデル遺伝、腎臓のろ過量、ヘモグロビンの酸素解離曲線など、パターンがかなり限られてくるので、もともと計算問題が苦手な人は、集中的に対策をしておこう。

 

③ 地学分野

地学も、生物と同様、暗記事項が多いように思われがちだが、丸暗記では今年度の1のような問題に取り組むのは難しく、きちんと事象を理解できているかが重要となる。全てを暗記してしまうのではなく、「なぜそうなるのか」といった視点を持ち、原理を追究することは、高校以降の勉学にも非常に役に立つ習慣であるので、ぜひ身に付けておいてほしい。

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当記事は、京都にある「堀川・西京・嵯峨野・桃山高校」専門学科入試専門塾のリングアカデミー講師陣が執筆しています。

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