【入試分析】2021年度 西京高校 エンタープライジング科 英語

2021年11月01日
中学生向け 受験対策/勉強法

<例年の傾向>

 西京高校の英語の試験は中学3年生にとってはかなり難易度が高く、特に文章量の多さは高校入試の中でもトップクラスである。また、全体に対して占めるリスニングの割合が高いことも特徴である。大問構成としては、リスニング問題4題、長文問題2題、であり、長文問題は長い説明文読解1題と標準的な説明文読解1題に分かれている。1つ目の長めの説明文読解は、途中に表やグラフなどの資料が付属した記事がおりこまれており、情報量の多さが特徴である。2つ目の説明文読解は、長さ、難易度ともに標準的なものになっている。西京英語の試験の最大の特徴は、問題文の長さと設問数の多さである。

 

<2021年度入試の分析>

 2021年度の西京英語は、例年と同じくリスニング問題4題、長文問題2題という大問構成であった。全体通しての文章量は、例年通り非常に多かったが、昨年に比べると少し減少した。全体の難易度も例年とほぼ同じ程度であった。

 

 

<大問別分析>

 リスニングについては、例年通り、

(A)英語の文章を聞き取り、空欄を英語で書く問題(ディクテーション)

(B)英文を聞き、質問に対する適当な答えを選択する問題

(C)2枚の絵と放送される英文を参考に、質問に対する適当な答えを選択する問題

(D)枠内の情報と放送される英文を参考に、質問に対する適当な答えを選択する問題

の4つが出題された。設問数や問題数に大きな変化はなかった。

 

 筆記の大問1の説明文読解は、農業生産における科学技術の利用について述べられた文章であった。設問数は昨年と同程度だった。先ほども述べたが、今年度も途中に資料を含む記事が2つ含まれており、多くの情報量が含まれている文章だった。また、注釈のついている単語も多く、解くのにかなりの時間を要する問題となっている。また、例年通り大問の最後に自分自身の意見を、英語を用いて表現させる問題が出題された。

 

 筆記の大問2の説明文読解では、近年の情報化社会における歴史を学ぶ意義について書かれた文章が用いられた。文章量は昨年に比べ少し減少したものの、設問数は同じであり、難易度は例年と同程度だった。特徴的な設問である記述問題が今年も1題出題された。語数は65字以上80字以内と、少し長めの記述問題であったが、難易度はそれほど高くないものだった。

<西京英語への対策>

 西京の英語の入試は非常に分量が多い。また、全体に占めるリスニングの割合が高い。だからこそ2つの力が必要になる。

 1つ目の力は、「必要な情報を本文から素早く見つける力」である。筆記の2つの長文問題は文章が長く、単語も難しいため、どうしても読むのに時間がかかってしまう。また、試験時間が問題数に対してきわめて短いため、各設問にあまり時間をかけることができない。だからこそ、設問で問われている情報を本文中から素早く見つける力が必要になる。問題を解いていく中で、どの部分を探せばよいのか、どの部分に解答につながるヒントが書いてあることが多いのかというのを意識していくことが大切である。特に筆記の大問1は2つの記事が間に用いられており、その中では専門的な単語や具体的な数値も多く登場する。これらをいかに素早く処理できるかというのが非常に重要なポイントとなっている。

 2つ目の力は、「英語を英語のまま聞き取る力」である。日本人は英語のリスニングをするときにどうしても英語を日本語に変換してから考えようとしてしまうが、西京英語の試験のリスニング問題は非常に難易度が高く、速度も速い。実際にリスニングの(C)や(D)の問題は共通テストのような傾向があり、全問正解するのは至難の業である。そのため、英語を聞き取り、英語のまま理解できるように練習を日頃からしておくことが重要である。具体的には毎日英語の音声に耳を慣らし、シャドーイングをしておくのが有効である。