【京都御三家 最新入試分析】2022年度 堀川高校 社会

2022年03月04日
中学生向け 受験対策/勉強法

この記事では「御三家」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである,堀川高校探究学科群の2022年度入試の分析を行っています。

どこよりも早い入試分析を読んで,堀川高校への入試対策を一足先に始めましょう!

 

堀川高校の社会 概要

堀川高校の社会とは何か

「御三家」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである堀川高校の入試問題は,「御三家」と呼ぶにふさわしい,受験生の本質的な理解を問う入試問題が出題される。社会もその例に漏れず,2010年度より他の高校に先駆けて社会の独自問題を作成していた堀川高校は,社会問題や歴史的事象の本質的な理解を問う問題として,全国の高校入試問題の中でも異彩を放っていた。「二酸化炭素排出規制をめぐる条約の内容」「インバウンドに伴う人々の移動」「公共性のジレンマ」など,身近な社会問題を取り上げながら,多くの資料をもとにそれらの問題を考察させる問題を例年出題していた。歴史分野についても,史料や図画をもとに考察する問題や,歴史学の方法論を問うような問題もしばしば出題されていた。解答形式についても,問題の半分以上は記述問題が占めており,40分という限られた時間の中で受験生が答案を作成することには困難が伴っていたことが推察される。堀川高校の社会は,科目名「人文・社会科学」の名にふさわしい,社会という科目にとらわれず,学習した知識を最大限に運用することが求められる人文学,社会科学の素養を受験生に試していたという点で,他の高校とは一線を画した問題を出題していた。

近年の堀川高校の社会

2021年度入試以降,堀川高校の社会の入試問題から記述問題は大きく減った。2022年度も2021年度同様,記述問題の出題は2問に留まった。特に2022年度の堀川高校の社会は,問題に出題される資料は依然として多いものの,教科書の知識が頭に入っていれば難なく正解できる問題が大半を占めた。少なくとも堀川高校の社会については,京都で難関とされる「御三家」といえども,教科書の基本的な知識を頭に入れることが出来れば,おのずと合格ラインの得点ができるものと予想される。

 

堀川高校の社会 大問別分析

出題形式

堀川高校の社会は大問2問で構成される。大問1,2ともに中学社会の地理,歴史,公民の全範囲からの融合問題となっている。先述の通り,2021年度以降記号で答える問題がほとんどを占めるが,記述問題も大問ごとに1題出題されている。

大問1

経済思想家である斎藤幸平の『人新世の資本論』から引用があり,8つの問題が出題された。なお,堀川高校の社会の問題は,大問冒頭の文章の内容とは無関係に解ける問題であることがほとんどである。8問のうち,4問は教科書レベルの基本知識を問う問題であり,残りの4問は資料を基に解答する問題であった。資料は中学生には見慣れないであろうものが多かったが,落ち着いて読めば解答できるものがほとんどであった。堀川高校の社会においては,教科書レベルとはいえども,学習が疎かになりがちな公民の国際社会の分野から,地理の人口ピラミッドの問題まで中学3年間の全範囲からまんべんなく出題されているため,十分に勉強をして試験に臨む必要がある。

大問2

地図に関する先生と生徒の会話が最初に提示され,7問が出題された。7問中6問は写真などの資料をもとに解答する問題であったが,教科書や資料集の図表が頭に入っていれば解答できるだろう。なお,近年の堀川高校の社会では,大問2は大問1に比べて歴史分野からの出題が多い傾向にある。大問2も大問1と同様に,堀川高校の社会については,教科書レベルの知識を確実に身につけておくことが重要である。

 

堀川高校の社会 対策

教科書レベルの知識を確実なものに

先述の通り,堀川高校の社会は,京都で難関とされる「御三家」といえども,教科書の知識をモノにしておけば確実に合格ラインの得点が可能である。そのため,教科書の内容を頭に入れることが堀川高校の社会を攻略する上での必要十分条件となる。まずは学校の定期テストの社会で9割を得点するように勉強することをまずは心がけて欲しい。

中3範囲を素速く勉強しよう

堀川高校を受験する中3生であれば,入試でも頻繁に出題される中3範囲は,余裕があれば先取りをしておきたい。しかし,教科書レベルの知識といえども,中3で学習する範囲は中1・2で学習した範囲と比べて圧倒的に複雑で量が多い。そのため,よっぽど社会の勉強が好きでない限り,勉強を進めるのが難しく,ましてや先取り学習,という感じだろう。

リングアカデミーでは,夏休みまでに中3範囲の先取りを行うためのヒントを講座の中で示す。具体的には,入試頻出ポイントを提示したり,分野の概観を行ったりすることで,中3範囲を自分で勉強するためのコツを示す。社会が不安な方に限らず,社会が得意な方にとっても有意義な講座である。リングアカデミーの授業を受けて,一足先に社会の学習を進めて,周りの堀川高校志望者に差をつけよう。

社会が苦手,だけど,どうすればいいの?

堀川高校や「御三家」受験生であっても,「社会が苦手だ」「嫌いだ」という人は多い。だが,多くの人はそこでやみくもに暗記しようとして失敗しがちである。なぜなら,社会が苦手な原因は人それぞれであるにもかかわらず,「社会は暗記科目である」という強迫観念に駆られて何でも覚えようとするからである。

社会が苦手だという人は,ぜひリングアカデミーに来て講師に相談してみてほしい。「社会は暗記科目である」というのは間違いでは決してない。しかし,人それぞれにあった勉強法がかならずある。講師と話す中で,自分がなぜ社会が苦手なのかを理解して,それにあった勉強を実践すれば,誰でも社会の実力はつく。今からなら受験までには十分に間に合うため,社会が苦手な方はぜひリングアカデミーで相談してみよう。

 

堀川高校の社会 総括

堀川高校の社会は京都の「御三家」といえども必要な事はただ一つ。それは「教科書の内容を身につける」ことに尽きる。

ただ,それは簡単なように見えて実はとても難しい。限りある時間で社会の得点を挙げるため,社会の苦手を克服するためにも,ぜひ1度リングアカデミーの講座を試してみよう。

リングアカデミーHP:https://www.brigh10.jp/ring-academy/