【京都御三家 最新入試分析】2022年度 嵯峨野高校 数学

2022年08月12日
中学生向け 受験対策/勉強法

この記事では「御三家」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである,嵯峨野高校こすもす科の2022年度入試の分析を行っています。

どこよりも早い入試分析を読んで,西京高校への入試対策を一足先に始めましょう!

 

概要

嵯峨野高校の数学の試験時間は50分、出題数は大問が5問、小問15問であり、例年通りの出題であった。来年度以降もこの形式がベースとして出題されると考えられる。

嵯峨野高校の数学に極端に難しい出題はなく、 まずは教科書レベルからの基本的な力を身につけることが重要である。また、各大問の(1)だけでは合格点には届かず、もう一歩踏み込んで得点する必要があった。

大問別分析

大問1 小問集合

専門学科らしく一捻りのある出題が見られた。簡単に得点できるものではないが、極端に難しい問題ではないので、嵯峨野受験生であればしっかり得点したいところ。図やグラフを利用して、問題文の状況を把握する訓練を普段からしているかが分かれ目となった。また、(5)は数え上げるのが早い問題である。場合の数・確率の問題で素早く正確に数え上げる力が重要であった。

大問2 整数問題

専門学科で頻出の整数問題である。(1)は確実に得点したい。(2)は、c に適当な値を代入して、実験をすることが肝となる問題である。規則性を見つけるには、実験が基本である。専門学科とはいえ、そこまで複雑な規則は出てこないので、それだけで十分対応可能である。

大問3 関数

(1)は三平方の定理の単純な問題である。分からなかった受験生はしっかり復習しよう。(2)も等積変形の問題としては定番の形である。誘導も厚く、ここまでは確実に得点したい。(3)も難問ではないが、計算が複雑だと感じた受験生が多いのではないだろうか。(2)まで得点できているのであれば時間がかかりそうな小問は捨てるのも有効な手段である。

大問4 約束記号

今年の出題で最も特徴的な問題であった。一見複雑で難しい問題であるが、必要とされるのは単純な思考の繰り返しである。しっかり問題文を読み、誘導に乗りながら一つ一つ処理していけば解けるようになっている。(1)ができていなくても、(2)は解けるようになっている。次の空欄がヒントになっているところもあり、問題の先々まで見通せると有利に進められた。

大問5 空間図形

専門学科の問題としては基本的な問題であった。(1)は確実に得点する必要があり、(2)も必要な平面図が抜き出せれば単純な三平方の定理の問題である。最短距離の折線は平面上で一直線となることは重要事項なので抑えておきたい。

対策

嵯峨野高校の合格ラインに乗せるためには、各大問の後半の小問まで得点する必要がある。嵯峨野高校の数学でテンポよく解答するのに重要な力は、問題文の条件を*整理する力*、素早く正確に*数え上げる力*である。

先述のように、嵯峨野高校の数学では極端な難問が出題されることは少なく、基本的な知識から出題される傾向にある。一方で、問われ方は専門学科らしく捻ったものとなっており、対策していないとなかなか得点できない。
大問4が顕著であるが、よく出る解法を詰め込んでいただけでは対処できない。その解法を裏付ける思考が身に付いている必要がある。

嵯峨野高校の数学を攻略する上で問われるこういった力を身につけるためには、専門的な塾で、専門的な対策をすることが重要である。

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