
この記事では「御三家」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである,堀川高校探究科の2022年度入試の分析を行っています。
どこよりも早い入試分析を読んで,西京高校への入試対策を一足先に始めましょう!
概要
堀川高校の数学の試験時間は50分、出題数は大問5問、小問18問であった。
難易度は専門学科の中でも高く、解答時間内に全て解ききるのは難しい試験であるといえる。
そのため全問正解を狙うのではなく、解きやすい問題を見極め、確実に正解することが大切になる。
特に今年の堀川高校の数学は、簡単な問題と難しい問題の差が大きい構成であった。
問題の全体を捉えながら、50分をうまく活用する必要がある。
大問別分析
大問1 小問集合
難易度 : 易
(1) - (3) は標準的な難易度である。堀川受験生であれば確実に得点したい。(4)も素直に誘導に乗れば解ける。計算力というよりは、資料の活用分野の基本的な知識を確認される問題であった。
大問2 平面図形
難易度 : 標準
(1)は三平方の定理の基本的な問題である。確実に得点してほしい。(2)も、一見難しそうに見えるが、ひとつひとつの図形を抜き出して考えれば、十分対応可能だった。図形を切り取り分解する訓練が必要である。
大問3 動点問題
難易度 : やや難
正方形の移動ではなく、枠の移動である点が重要であった。(3)で変域を問われていることに注目すれば無理なく気づける。(1)は必須、先述した点を踏まえれば(4)まで完答できる大問である。
大問4 空間図形
難易度 : やや難
空間図形の切断をきちんと理解できているかが問われた。逐次必要な平面を抜き出して、相似を利用しながら長さを求めていけば自ずと答えに辿り着ける。切断は慣れていないと難しく感じる人も多いので、対策が必須である。
大問5 場合の数・確率
難易度 : 標準
面積を底辺、高さに分けると考えやすかった。場合の数・確率は問題、条件を分割しながら、早く正確に数え上げることが重要である。底辺、高さの場合の数から絞り込んでいくといい。また、aとcの対称性も利用できると良い。
大問6 整数問題
難易度 : 難
問題文が長く、状況設定が珍しいため、敬遠した受験生もいたのではないだろうか。実際、今年度の出題の中では難易度が高かったと言える。小さい数字から順番に実験をしながら規則性を見つける力が重要である。約数の個数が奇数となるのは平方数であるといった整数の基本的な性質も抑えておこう。
対策
堀川高校の数学を攻略する上で重要なのは、条件整理の力である。
問題文や状況設定が複雑で、一見難しく見える問題も多いが、きちんと整理して考えればさほど苦労せずに解ける。
逆に、学習塾でよくある難問のパターンを詰め込んでおくだけの学習だと、堀川高校の数学には対応できない。問題文を素早く、正確に読み解くことが求められ、それには専門的な塾で、専門的な訓練が必須である。
リングアカデミーの、単なるパターンの詰め込みではなく、考え方から身につける授業をぜひ体験してみてほしい。
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