
嵯峨野高校について調べると、しばしば「ラボ」という単語を目にします。
HPでもパンフレットでも特別感満載で取り上げられる「ラボ活動」…
興味をもって読んでみたけど、
説明がふわっとしていて具体的にイメージできない!
そう思ったことはありませんか?
そこで今回は、嵯峨野生なら(京都こすもす科・普通科生問わず)必ず取り組むラボ活動について
実際に嵯峨野の既卒生・現役生から情報を集めました。
先輩方が経験したリアルなラボの姿を覗いてみましょう!
ラボの概要
嵯峨野のラボ活動は、どこまでも自由な探求活動です。
課題設定・解決能力を育成するために
普通科と京都こすもす科共修コースは「アカデミックラボ」(嵯峨野高校HPのアカデミックラボ説明)
京都こすもす科専修コースは「スーパーサイエンスラボ」(嵯峨野高校HPのスーパーサイエンスラボ説明)
に取り組み、2年後期・3年前期には各グループが自身のラボ活動について発表します。
主な実験・フィールドワークなどは2年次に行いますが、
準備段階や発表会も含めると、実は3年間を通してラボ活動に関わっています。
研究前に準備運動
まずはラボ活動に必要なスキルを身に付けることから始まります。
・GI(グローバルインタラクション) :共修コースと普通科(1年)
授業中は英語のみ!
リスニングにスピーキング、さらには英語でプレゼンテーションを行います。
一番「嵯峨野生してるなあ」と感じる授業かも…!?
・SE(サイエンス英語) :専修コース(1、2年)
ここでも授業中は英語のみ!
科学や数学に関するテーマを設定し、ポスター発表を行います。
2年生になると、実際のラボについて英語で発表するそうです。
・ロジカルサイエンス :全コース(1年)
通称「ロジS」。国語の問題をたくさん解き、論理的思考・表現力を鍛えます。
嵯峨野オリジナルの授業は、ラボ活動の基礎となっているんですね!
いざ研究へ!
1年後期、生徒は興味関心に応じてラボを選択します。
専修のスーパーサイエンスラボは理系ラボだけですが、
共修・普通科のアカデミックラボでは15以上ものラボが開講されていて、領域も様々。
ちなみに文系だからといって文系ラボを選ぶ必要はありません。
理科ラボを選択した文系の先輩曰く、
「文系でも実験に興味があればものすごく楽しい!」とのこと。
2年生になると本格的に週2時間のラボ活動が始まります。
➀ラボ内で少人数グループに分かれ、課題設定を行う。
②課題解決のため、実験やフィールドワーク、調べ学習に取り組む。
③2年後期にポスターセッション
④3年前期に英語でのプレゼンテーション(アカデミックラボ)
②の内容は多種多様です。
嵐山でフィールドワークをしたり、老舗和菓子屋でお菓子作りを体験したり、
理系ラボなら校有林を調査したり、ずっとエクセルをいじっていたり…。
国際関係ラボが取り組む「模擬国連」も特徴的です。
様々な国の代表者になりきって、難民や核兵器などについて議論を行います。
校外の大会に参加したこともあるそうです!
そのほか、企業とコラボするラボも少なくありません。
行動力さえあれば、本当に好きなことができちゃいます!!
自分なりに結論を出したら、発表に向け準備を進めます。
2年次の発表では、ラボを決めたばかりの1年生や
外部の学校関係者の方々の前でポスターセッションを行います。
アカデミックラボ3年次の英語での発表会では、
同じラボに所属する2年生、保護者や外部の先生、
海外の交流校の生徒が訪れ、2年生の発表時よりも緊張した空気の中プレゼンを行います。
全てが終わったときの解放感と達成感はとても大きいです!!
終わりに
嵯峨野高校のラボ活動について、なんとなくイメージできましたか?
研究準備に1年、実際の研究に1年、そして最終発表は3年次…。
嵯峨野生は高校3年間の授業時間の多くををラボに費やしています。
興味関心がある分野についての知識のみならず、
課題解決の難しさ、効果的なプレゼン方法など、
多くのことを学び成長することができたと先輩方は話してくれました。
充実した高校生活の秘密は、意外とこのラボ活動にあるのかもしれません!