【京都府高校入試 専門学科 最新入試分析】2023年度 西京高校 社会

2023年09月30日
中学生向け 受験対策/勉強法

この記事では「専門学科」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである,西京高校エンタープライジング科の2023年度入試の分析を行っています。

入試分析を読んで,西京高校への入試対策を一足先に始めましょう!

西京高校の社会 概要

西京高校の社会とは何か

「専門学科」と呼ばれる京都の難関公立高校の1つである西京高校の入試問題は,「専門学科」と呼ぶにふさわしい,受験生の見識の広さおよび短時間で多くの問題を処理する能力を問う入試問題が出題されます。

社会もその例に漏れず,2014年度より社会の独自問題を作成していた西京高校は,現代を生きる人間として必須の素養の1つである近現代史および国際社会分野の知識を中心に問う問題を例年出題しており,全国の高校入試問題の中でも異彩を放っています。

京都の専門学科入試の中でも西京高校の社会は問題量が多い上に,例年80字~100字程度の論述が必ず2問出題されており,社会の知識をまとまった文章でまとめる力が受験生に問われています。

西京高校の社会は,長大な記述を受験生に課していた点と,近現代史・国際社会分野に偏った出題によって,他の高校とは一線を画した問題を出題していました。

近年の西京高校の社会

近年は西京高校の社会では近現代史に限らず,歴史全範囲から出題がされるようになってきています。とはいえ,近現代史の占める比重は依然として大きいので対策は欠かせません。

また,西京高校の社会の記述問題の傾向として,記述問題は単なる知識を問う問題から,資料と問題文の指示を読んだ上で解答をまとめる必要のある問題へとシフトしてきています。特に2022年度入試においては2題とも高度な資料の読み取り能力と,社会で扱う内容の深い理解が試される問題であり,過去の西京高校社会の記述問題の中でもトップクラスの難易度を誇っていました。

さらに,西京高校の社会は資料問題が非常に多く,社会科で扱う知識だけでなく,図表や写真の読み取り能力なども試されています。

西京高校の社会 大問別分析

出題形式

西京高校の社会は大問2問で構成されます。大問1は主に地理,公民分野から,大問2は主に歴史分野から出題されます。記述問題は各大問示1題ずつ出題され,先述の通り,資料を読み取って多くの情報を解答にまとめる必要がある問題が出題されました。

大問1

『国家と移民 外国人労働者と日本の未来』からの引用が最初に提示され,地理・歴史・公民の全分野から12問が出題されました。

11問は短答問題が占め,数問は高度な知識を要求する問題があったものの,概ね教科書レベルの知識があれば解答できる問題でした。記述問題を含めると資料問題が4問出題されました。

記述問題は3つの資料をを用いて,シリア難民の多くの受け入れ先がトルコである理由を80字程度で問う問題でした。

大問2

『近代の呪い』からの引用が最初に提示され,地理・歴史分野から12問が出題された。

11問は短答問題が占め,図表や史料,年表を読み解く問題が6問を占めました。教科書に掲載のない資料も見られ,全体的な難易度は高い大問となりました。

記述問題は資料と世界史の知識を組み合わせて,近代西欧における工業の発展について70字程度で問う問題でした。

西京高校の社会 対策

教科書レベルの知識を確実なものに

西京高校の社会は,京都で難関とされる専門学科といえども,教科書の知識をモノにしておけば確実に合格ラインの得点が可能です。

そのため,教科書の内容を頭に入れることが西京高校の社会で合格点をとる上での必要条件となります。まずは学校の定期テストの社会で9割を得点するように勉強することを目標としましょう。

また先述のとおり,西京高校の社会では資料問題が多く出題されます。普段から資料集や地図帳を読む習慣をつけて,多くの資料に馴染んでおくことも有用です。

中3範囲を素速く勉強しよう

西京高校を受験する中3生であれば,入試でも頻繁に出題される中3範囲は,余裕があれば先取りをしておきたいところです。

しかし,教科書レベルの知識といえども,中3で学習する範囲は中1・2で学習した範囲と比べて細かい知識や抽象的な内容が多いですそのため,よっぽど社会の勉強が好きでない限り,勉強を進めるのが難しいかと思います。

リングアカデミーの社会の授業では,入試頻出ポイントを提示したり,分野の概観を行ったりすることで,中学生で学ぶ社会の知識を身につけるためのコツを示しています。社会が不安な方に限らず,社会が得意な方にとっても有意義な講座になっています。リングアカデミーの授業を受けて,一足先に社会の学習を進めて,周りの西京高校志望者に差をつけましょう。

記述問題の対策を積もう

先述の通り,西京高校の記述問題は近年は難化傾向にあります。教科書の知識をまとめるだけに留まらず,多くの情報を集めてまとまった文章をまとめる力は一朝一夕では身につきません。

リングアカデミーでは西京高校の社会に特有の問題形式に関する講座や,同様の問題形式の演習が出来る模試などを行っている。リングアカデミーの講座や模試で嵯峨野高校の社会の記述問題を攻略しよう。

社会が苦手,だけど,どうすればいいの?

西京高校や「御三家」受験生であっても,「社会が苦手だ」「嫌いだ」という人は多いです。しかし,多くの人はそこでやみくもに暗記しようとして失敗しがちです。

なぜなら,社会が苦手な原因は人それぞれであるにもかかわらず,「社会は暗記科目である」という強迫観念に駆られて何でも覚えようとするからです。

社会が苦手だという人は,ぜひリングアカデミーに来て相談してみましょう。「社会は暗記科目である」というのは間違いでは決してないです。

しかし,人それぞれにあった勉強法が必ずあります。講師と話す中で,自分がなぜ社会が苦手なのかを理解して,それにあった勉強を実践すれば,誰でも社会の実力はつきます。今からなら受験までには十分に間に合うため,社会が苦手な方はぜひリングアカデミーで相談してみましょう。

西京高校の社会 総括

西京高校の社会で合格点を取る上で必要な事はただ一つ。それは「教科書の内容を身につける」ことに尽きます。

ただ,それは簡単なように見えて実はとても難しいことです。限りある時間で社会の得点を挙げるため,社会の苦手を克服するためにも,ぜひ1度リングアカデミーの講座を試してみましょう。

リングアカデミーHP:https://www.brigh10.jp/ring-academy/