【京都府高校入試 専門学科 最新入試分析】2023年度 西京高校 英語

2023年09月30日
中学生向け 受験対策/勉強法

<例年の傾向>

 問題構成は、リスニング問題一題、長文問題二題となっており比較的リスニング問題の配点が高くなっていると言える。リスニング問題はパートA~Dまでの4つのパートに分かれており、各パートの内容はおおむね以下の通りである。

(A) 英文中で各2単語ずつ空欄となっている箇所について、その内容を聞き取り書き写す問題。(ディクテーション)

(B) まとまった英語の文章を聞き、それに関する3つほどの問いに答える問題

(C) イラストを参考にしながら、まとまった英語の文章を聞き、それに関する4~5の問に答える問題

(D) 図やグラフを参考にしながら、まとまった英語の文章を聞き、それに関する3つほどの問に答える問題

長文問題は、一つ目の大問が、あるテーマに関して、複数の文章、グラフ、表が引用されながら話が進んでいく形式の長文に関するものであり、二つ目の大問が、あるテーマについての説明的文章に関するものとなっている。前者については文章量、問題数ともに多く、素早い情報処理が求められる。後者については文章量、問題数が標準的であるものの、日本語記述問題が出題される点に特徴がある。

 

<2023年度入試の分析>

例年通りリスニング問題一題、長文問題二題という形式であった。文章量は筆記問題の大問一が去年と比較すると、引用される文章が3つになった分増えていたものの、それ以外については去年と同程度であった。また同大問の特徴であるグラフも今回は文章中には出てきておらず、英作文のところで補助的な形でしかでてきていなかったため、処理する情報はそれほど多くなかったと言える。また各問題も特に目立った難問等は見られなかったため、落ち着いて情報を整理していけばそれほど難しくはなかったように思われる。

 

<大問別分析、および各大問への対策方法>

リスニング問題に関してはおそらく今の形式で進んでいくと思われるので、パートAに関しては、英文を聞いて耳を慣らしておくのはもちろんのこと、前後の文章から空欄に入る内容を予測する訓練を日ごろから心掛けておくことが肝心である。パートB~Dに関しては日ごろからまとまった量の英文を聞き、その内容を簡単に要約する練習をするとよい。

筆記問題に関しては、やはり例年文章量が多くなっているので、速読の練習をしておくことが必要となる。日ごろから音読等を効果的に行うようにしてほしい。特に今年に関しては引用される文章が3つとやや多くなっているので、英文を読み進めていく過程でメモなどを簡単にf残しておくことも問題を解くうえでは重要となってくる。問題に関しては内容理解を問うものが多くなっているものの、それほど難易度は高くなく、下線部の前後を読めば正解にたどり着けるようになっているので、文章量の多さに惑わされずに、落ち着いて情報を整理し正解にたどり着いてほしい。その他30語程度の英作文問題、日本語記述問題等も本校の特徴となっている問題形式ではあるが、そこまで高い難易度ではないので、英作文に関しては日ごろから自分が絶対に間違いなく書けるような表現をストックしておくことが大切であり、日本語記述問題では重要な情報を見抜いて、出来るだけ簡潔な形で書く練習をしておくとが大切である。