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【西京附中 国語】2020年入試_各問題分析

[更新]
2020/08/09
[公開]
2020/08/12
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本記事では2020年西京附中(京都市立西京高校附属中・西京高附中)の国語の出題について、各問題の難度や新傾向についてお伝えします。

 

大問一 文章Ⅰ 茂木健一郎『挑戦する脳』、文章Ⅱ 同作者・同文章

(1)傍線部の理由を説明した文章の空欄補充問題【標準】

傍線部の理由すべてを答えるのではなく、理由の一部を空欄補充形式で埋める問題でした。解答の根拠となる箇所は傍線部のすぐ後ろであり、かつ字数指定もされていることから、難易度はそれほど高くはなく、標準程度と言えるでしょう。また、与えられた説明文の空欄を埋める形式の問題は、例年よく出題されており、頻出の定番問題と言えます。傍線部で問われていることを把握し、丁寧に読み進めていけば、すぐに答えとなる理由を説明している箇所がでてきます。落ち着いて取り組めば正答できる問題でした。

 

(2)接続語に注目し、文章を内容のまとまりによって分ける問題【標準】

指定された文章範囲を内容によって2つに分けたとき、後半部分が始まる箇所を答える問題でした。指定範囲を分ける問題は過去5年では初めての出題です。しかし、基本的な国語の力を問う問題の一つといえるので、普段から問題集などにきちんと取り組むことが大切です。指定範囲は長いですが、接続語による話題に切り替わりに気が付くことが出来れば正答にたどり着ける問題です。できれば正解したい問題でした。

 

(3)傍線部とは対照的な言葉を内容の違いから探し出す問題【やや難】

傍線部の意味を把握し、反対の意味を考えたうえで、文章中から対照的な意味の言葉を探し出す問題でした。一般的な読解問題という点では珍しい問題ではありませんが、解くうえで求められる思考のプロセスが多い問題でした。傍線部の反対の意味を考える、かつそれにふさわしい意味の言葉を指定された条件下で探し出す必要があったため、本番の受検生にとって難しい問題であったと考えられます。また、該当する言葉を探すにあたっても、対象範囲がかなり広く、時間も要する問題であったため、正答できれば多くの受検生に差をつけられたと考えられます。

 

(4)傍線部の内容をことわざに置き換える問題【やや易】

傍線部と同様の内容を表していることわざを与えられた選択肢の中から選ぶ問題でした。ことわざや慣用句に関する問題は、昨年度に続いて出題されました。傍線部の言い換えについて、傍線部の読み取り自体は、文脈に依存せず文章から独立して行うことができるものであり、かつ選択肢のことわざはどれも基本的なものだったので、正答したい問題でした。

 

(5)指定された段落の内容文章全体の内容を踏まえまとめなおす問題【やや難】

文章の一部分について述べた会話文中の空欄に当てはまる言葉を抜き出し形式及び字数制限のある記述形式の問題でした。会話文中の空欄補充問題にて文章理解を問う出題はここ4年の間、毎年出題されています。(A)については「空欄前後の言葉が文章中のどこにでてくるのか」を正確に辿って行くことでに、正答にたどり着ける問題でした。できれば正解したい問題です。(B)(C)については、自分の言葉で考えなければならない点、文章の具体と抽象の流れを把握したうえで、解答につかう箇所を絞る必要があった点をふまえると、正答できれば多くの受検生に差をつけられる問題だったと考えられます。

 

(6)「伝記」を読む意味について、問題文での内容を参考に記述する問題【やや難】

問題文の説明を参考にして、傍線部の「伝記」を読む意味について記述する問題でした。傍線部の内容を詳しく説明させるという点では一般的な問題形式といえます。しかし、具体例を自力で抽象的にまとめなおすことに加えて、「問題文を参考にして」という条件が付いているため、伝記に関する自分の意見を書くだけでは得点につながりません。アインシュタインの伝記から得られる具体的なエピソードを受けて、筆者がどのような点に感銘をうけ、自分の今後に活かしたのかをふまえて解答を作成する必要があるため、正答できれば多くの受検生に差をつけられた問題であったと考えられます。

 

(7)同じ読みをする漢字の中で、傍線部と同じ漢字を使う選択肢を選ぶ問題【やや易

与えられた選択肢から、文章中にでてくる熟語について、その熟語の一部と同じ漢字が使われているものを選ぶ問題でした。漢字の知識を問う出題はH30年度から3年連続で出題されており、いずれも同音異義(同じ読み方をするが、意味が異なるもの)について問う形式で出題されています。ただ、問われている漢字の知識としては、いずれも小学校にて習う漢字であり、常日頃から漢字の学習を正確に行っていた受検生にとっては、容易に正答できる問題であったと考えられます。

 

(8)傍線部で説明されている内容について答える記述問題【やや易】

傍線部で説明されている内容について答える問題でした。傍線部を含む1文中の指示語に注目し、その指示語が指している内容を自分の言葉で言い換える問題です。解答の根拠となる場所は直前の一文にあるので、できれば正解してほしい問題でした。

 

(9)傍線部の内容を示す段落を答える抜き出し問題【やや難】

傍線部の内容を示す段落を、指定された範囲から探しだし、抜き出す問題でした。この問題文中の「内容を示す」の「内容」が、具体例にあたるのか、それとも筆者の意見をまとめたものにあたるのかを考える必要があります。それを考えたうえで、筆者の意見を示す段落を探す必要がある問題でした。筆者の意見を見つけ出すプロセスについては、標準的な難易度ですが、「内容」が指しているものが筆者の意見であったことを見抜けるかどうかで差がついた問題であったと言えます。

 

(10)文章Ⅰと文章Ⅱから筆者の「挑戦」に対する考え方を読み取り、自分の考えを述べる中作文【標準】

この問題では、①150字から200字で書くこと、②2段落構成で書くこと、③1段落目に文章Ⅰと文章Ⅱから読み取った筆者の「挑戦」に対する考え方を書くこと、④2段落目には、それを受けて自分がどのような考えを持ったか書くこと、という4つの条件が与えられました。また、1段落目に「筆者の『挑戦』に対する考え方を述べよ」という条件が加わった点は例年とは異なる新傾向といえます。

1段落目における筆者の「挑戦」に対する考え方を解答する際、文章Ⅱの具体例を自分で抽象化し、その整合性を文章Ⅰを元に確かめる必要がある点がこの問題において最も難しかった点であると考えられます。このような「文章Ⅱの抽象化→文章Ⅰでの根拠探し」のプロセスを繰り返し、最も整合性の取れた内容を作文に記入する必要があり、「抽象部分を見つける力」だけでなく、「自分の言葉で具体例を抽象化する力」が例年以上に求められました。この力は受検生にとって必須の力と言えますが、根拠をもつことが難しく、受検生にとっては自信をもって答えることができない問題であったと考えられます。また、自分の考えについて述べる第2段落は例年通りの形式、難易度でした。

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