【最新入試情報】【洛ゼミ】2025年度版!西京附中入試の講評と対策

2025年06月26日
小学生向け 学校/入試情報

2025年度版!西京附中入試の講評と対策【西京附中専門塾の洛ゼミ】

 

みなさんこんにちは。洛ゼミです。

今回は、2025年度の西京附中の最新入試情報について各科目ごとに解説していきます。

傾向分析や、入試に向けた対策など、必見情報が満載なので、ぜひ最後までお見逃しなく!

 

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適性を見る検査Ⅰ(国語):例年通り

 

西京国語では例年、長文の読解問題と文章に関連した作文の問題が出題されます。

2025年度も同じような形式であったため、大きな傾向の変化はありませんでした。

その一方で使われた文章やそれぞれの問題の形式は例年とは異なる変化が見られ、受検生の得点を左右する分かれ目となりました。以下では読解と作文に分けて2025年度の入試情報を分析していきます。

 

〇読解

長文の読解問題では日本と西洋の自然観の違いや、田んぼや畑など人間が作り出す自然の姿を説明する文章が用いられました。文章全体を通じて「日本」と「西洋」や「一次的自然」と「二次的自然」など大きな対比構造をとらえながら文章を理解することが求められ、続く作文問題での要約のポイントにもなりました。

読解問題の例年と異なる特徴は①文章の難しさの低下、②小問難易度の低下・数の増加、③追加文章を用いた問題の3点です。順番に見ていきます。

 

①文章の難しさの低下

一般的な公立中入試や私立中入試に比べ文字数が多く、難しい文章が出されがちな西京国語ですが、2025年度の文章は例年に比べて短く、簡単な文章が用いられました。文字数は例年4000~5000字程度ですが今年は3000字強、難しさの目安である語注の数は10~20個ほどあったのが今年は9個となり、読みやすい文章であったと言えます。

 

②小問難易度の低下・数の増加

長い記述問題のような解答に時間がかかる問題が減り、接続語問題や漢字・語句の問題など難易度の低い小問が増えました。一方難易度が低下した分小問の数は増加し、時間内に解ききるのが難しい問題構成となりました。中でもことわざの問題は文章から答えを推測することが難しく、普段からどれだけ本を読んでいるか、言葉の知識があるかどうかが問われました。

 

③追加文章を用いた問題

読解の小問の中に別の文章が差し込まれ、その文章の内容やもとの課題文との関係を問うという新しい傾向の問題が出題されました。差し込まれた別の文章も1000字ほどの長さで、読まなければならない文章の合計の文字数は例年と同じくらいになります。このような問題を解ききるには、一つの文章だけでなく複数の文章を比べながら理解する高度な読解能力が必要とされます。

 

〇作文

西京国語の作文は例年、文章理解を問う要約と、要約に対する自分の意見を書くという構成です。今年度も構成はそのままに、課題文で書かれている自然の捉え方についての対比をとりあげて要約することと、要約したことに対する自分の意見、そして今後自然とどのように向き合っていきたいかを説明することが述べられました。出題は例年通りながら、自分の意見を書く力だけでなく、文章をどれだけ正確に理解する力と、その理解を分かりやすく説明する力が求められる、難易度の高い作文問題でした。

 

全体として50分という短い時間の中で、漢字や語句などの基本的な知識、大きな対比構造をとらえながら内容を理解する読解力、そして理解した内容を分かりやすい文章で説明する作文力が必要とされる、西京らしい出題だと言えるでしょう。

 

適正を見る検査Ⅱ(算数):易化

 

西京附中の算数では、よく出る分野がほぼ決まっていることが特徴としてあり、2025年度も同様の傾向が見られました。よく出る出題は、小問集合(2024年〜)、速さ、立体図形、プログラミング問題、割合です。2025年度は問題1で小問集合、問題2で速さ、問題3で立体図形、問題4で操作型問題が出題されました。

 

西京算数は、例年非常に難しい問題が多く出題され、合格に必要な得点も低くなる傾向にありますが、2025年度は、難化した2024年度と比較しても、例年と比較しても、解きやすい問題が多く、易化しました。注意しておきたいのは、易化したといっても、西京附中に受かりやすくなったというわけではありません。受検生の得点が軒並み上がったことで、算数がさらに差がつきやすい科目になったと言えるでしょう。

 

西京算数では、初めて見る設定や条件の複雑な問題を自分で思考して整理し、その後、問題を解きながらパターン化をしていく力が求められます。また、答えを出すにあたって、たくさんの複雑な計算をする必要があることもあり、計算力も同時に必要になってくるでしょう。

 

問題1では、基本的な計算問題や資料読み取り問題が多く並びました。⑷の平面図形の問題では、解法を導き出すのが難しく、つまずいた受検生もいたと思われます。

 

問題2では、速さの問題が出題されました。速さは西京附中でほぼ毎年出題されており、西京受検者は対策が必要です。例年、複雑な条件や設定にひねりのあるグラフを用いた難しい問題が出題されますが、2025年度は比較的シンプルで簡単な問題となりました。しかし、問題文が長く、整理してグラフの意味を理解しながら解き進められるかがポイントとなりました。⑸では文章で答える問題が出題され、単に問題の答えを出すだけでなく、問題設定の理解を文章にする力が問われました。

 

問題3では、立体図形に関するやや難しい問題が出題されました。ただ、⑴、⑵は比較的簡単な問題になるので、ここは正解しておきたいです。⑶以降の問題は、複雑な立体図形を変形し、幾何学的な理解を問う問題が出題され、西京附中らしい難しさのある問題となりました。日頃から、西京独特の立体図形問題への演習が鍵となる問題でしたね。

 

問題4では、標準レベルの操作型問題が出題されました。初めて見る複雑な設定を理解し、パターン化して解くことが求められました。こちらも西京附中らしい骨のある問題でした。

 

大問1 基本レベル

大問2 基本〜標準レベル

大問3 標準〜発展レベル

大問4 標準レベル

 

適正を見る検査Ⅲ(理科):例年通り

 

西京附中の理科では、理科の各分野(物理、化学、生物、地学)から満遍なく出題され、問題の量が多いことが特徴として挙げられます。2025年度もこの傾向を踏襲した出題がなされました。2024年度より問題数、記述問題ともに減少しましたが、それでも時間内に深く考えて満足のいく解答をするには問題文の情報をいかに速く取捨選択して穴のないように読み取ることが大切でした。

 

また、初めてみる実験や理科に関する記事・レポートを丁寧に読み取り、そこから思考する問題が多く出題される傾向にあります。

 

問題1(地学:天体)では俳句でかかれた情景から、当時の地球と月と太陽の位置関係を推察する問題が出題されました。国語と理科という、一見関係のない分野の枠を超えた問題が出題され、このような出題は、単なる知識の習得だけでなく、異なる視点を結びつける力や思考力が問われていると言えます。

 

問題2(物理:電気回路)では、前半は図と表から条件に合う選択肢を選ぶ問題が出題され、後半はスイッチが2つある回路にどのようなメリットがあるのかを記述させ、それが日常生活のどのような場面で利用されているのかを思考させる問題が出題されました。

 

問題3(化学:水溶液)では化学の実験結果を読み取り、それに基づいた計算問題や記述問題、知識問題が出題されました。受検生にとっては馴染みのない問題が数問あり、やや難しい問題でした。

 

問題4(生物)では初めてみる外来種の特徴を読み取り、外来種の分布を広げないようにするための方法を選択肢から選ぶ問題もありました。

 

西京理科で求められている力は教科書範囲の深い理解と、理科に関する知識を記述問題や初見の問題に繋げる思考力であると言えます。これらの力を身につけるためには、教科書にしっかりと目を通すことに加え、日頃から理科に関するニュースや実験に興味を持ち、自然現象に対して自ら問いを持って探求していくことが大切になります。

 

適正を見る検査Ⅲ(社会):例年通り

 

西京社会では、私立受験塾で習うような広い知識を問う問題は出題されず、例年教科書範囲からの出題です。しかしながら、満点クラスの答案を出せる受検生は多くはなく、教科書範囲ながら「解きにくい」「答えにくい」問題が多いことが特徴として挙げられます。その理由として、西京社会の難しさのポイントをまとめると、主に次の3点になります。

 

①教科書内容の深い理解が求められること

②問題文が長く、問題の条件や意図を読み解く、高度な読解力が求められること

③初めて見る資料から読み取った情報と教科書知識を結びつけないと問題が解けないこと

 

2025年度もこの3点が受検生に問われました。

終戦時と1961年の東京都の写真からオリンピックで日本が世界に伝えたかったメッセージを想像させて記述させる問題や、お金と物々交換を比較した会話文を読みながら、お金の利点について記述させる問題は、まさに社会に関しての総合的な力が試される西京らしい問題だったと言えます。

 

分野別に見ると、例年、年によって出題分野にムラがあり、今年は全体の半分程度が地理分野からの出題、1 / 4 ほどが歴史分野、残り1 / 4 ほどが公民と時事問題からでした。歴史の出題の分量がやや少なめであり、また、現代史をからめた問題がそのうち3問も占めていたことは特徴的でした。

 

毎年、どの分野から多く出されるかはランダムであるため、満遍のない教科書範囲の深い理解と、資料問題や記述問題といった西京社会特有の問題の演習が受検勉強において、大切となります。




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